- [XMS/VCPI/DPMI]規格に準拠したメモリドライバを使用する。
[CONFIG.SYS]から[EMM386.EXE]の記述を削除し、[XMS/VCPI/DPMI]規格に対応したドライバを組み込みます。
- 【XMS/VCPI/DPMI規格に準拠したメモリドライバ】
- ●一太郎添付 EMS386.SYS
- ※一太郎Ver.4添付のEMS386.SYSは未対応
- ●NEC HIMEM.SYS/DPMI.EXE
- ●EPSON HIMEM.SYS/EMM386.EXE
- ●アイ・オー・データ機器 VMM386.SYS(MEMORY SERVER)
- ●メルコ MELEMM.386(MELWARE Ver.5)
メモリドライバの使用方法については、各ドライバマニュアルをご参照ください。
一太郎添付の[EMS386.SYS]をご使用いただく場合の設定例を以下に記述します。
FILES=30
BUFFERS=20
DEVICE=A:\ATOK8\EMS386.SYS /X
DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF
DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8B.SYS
DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8EX.SYS
DOS=HIGH
- MS-DOS添付の[DPMI.EXE]を使用する。
MS-DOS Ver.5.0A、MS-DOS Ver.6.2に添付されている[DPMI.EXE]を使用すると、[EMM386.EXE]が組み込まれた状態でも一太郎を起動することができます。
以下に[CONFIG.SYS]の作成例を記述します。MS-DOSのSEDITコマンドやエディタを利用し、[CONFIG.SYS]を書き換えてご使用ください。
- 【MS-DOS Ver.5.0Aの場合】
- CONFIG.SYSの内容
- FILES=30
- BUFFERS=20
- DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
- DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /P=12 /UMB
- DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF /Z=1
- DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8B.SYS ↑
- DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8EX.SYS DPMI.EXE実行時に必要です
- DOS=HIGH,UMB
※[EMM386.EXE]の行の[/P=]で指定したサイズがEMSメモリとして確保されます。
ATOKがEMSメモリに退避できるよう、以下の値を設定してください。
ATOK8:EMSメモリに192KB退避するため、/P=12以上に設定する。
ATOK9:EMSメモリに304KB退避するため、/P=19以上に設定する。
- 一太郎の起動方法
- DPMIを実行し、一太郎を起動します。
- 以下のように入力すると、DPMIを組み込んでから一太郎を起動し、一太郎を終了すると自動的にDPMIを切り離すことができます。
A:\>DPMI /C JXW[リターン(Enter)]
- 【MS-DOS Ver.6.2の場合】
- CONFIG.SYS
- FILES=30
- BUFFERS=20
- DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
- DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /P=128 /UMB /DPMI
- DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF /Z=1
- DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8B.SYS
- DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8EX.SYS
- DOS=HIGH,UMB
※EMM386.EXEの行の最後に、[/DPMI]を記述します。
[/P]で指定したサイズが一太郎で認識するプロテクトモードメモリとなるため、プロテクトモードメモリが2048KB以上確保できるよう、[/P=]の値は128以上に設定します。
- 一太郎の起動方法
- 通常通り[JXW]と入力します。
A:\>JXW[リターン(Enter)]