[サポートFAQ]
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更新日:1999.05.16 - 情報番号:011914
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Q 「他のプログラムがプロテクトモードを使用しています」と表示され、一太郎が起動できない。
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[CONFIG.SYS]に、NEC製MS-DOS/MS-Windows添付の[EMM386.EXE]が組み込まれていると考えられます。
一太郎Ver.5は[XMS/VCPI/DPMI]のメモリ規格に対応していますが、[EMM386.EXE]はこれらの規格に対応していないため、[EMS386.EXE]が組み込まれている状態で一太郎を起動すると、上記のメッセージが表示されます。


◆対処方法

  1. [XMS/VCPI/DPMI]規格に準拠したメモリドライバを使用する。

    [CONFIG.SYS]から[EMM386.EXE]の記述を削除し、[XMS/VCPI/DPMI]規格に対応したドライバを組み込みます。

    【XMS/VCPI/DPMI規格に準拠したメモリドライバ】

    ●一太郎添付     EMS386.SYS
     ※一太郎Ver.4添付のEMS386.SYSは未対応
    ●NEC     HIMEM.SYS/DPMI.EXE
    ●EPSON     HIMEM.SYS/EMM386.EXE
    ●アイ・オー・データ機器 VMM386.SYS(MEMORY SERVER)
    ●メルコ      MELEMM.386(MELWARE Ver.5)

    メモリドライバの使用方法については、各ドライバマニュアルをご参照ください。

    一太郎添付の[EMS386.SYS]をご使用いただく場合の設定例を以下に記述します。

      FILES=30
      BUFFERS=20
      DEVICE=A:\ATOK8\EMS386.SYS /X
      DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF
      DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8B.SYS
      DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8EX.SYS
      DOS=HIGH


  2. MS-DOS添付の[DPMI.EXE]を使用する。

    MS-DOS Ver.5.0A、MS-DOS Ver.6.2に添付されている[DPMI.EXE]を使用すると、[EMM386.EXE]が組み込まれた状態でも一太郎を起動することができます。

    以下に[CONFIG.SYS]の作成例を記述します。MS-DOSのSEDITコマンドやエディタを利用し、[CONFIG.SYS]を書き換えてご使用ください。

    【MS-DOS Ver.5.0Aの場合】

    CONFIG.SYSの内容

    FILES=30
    BUFFERS=20
    DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
    DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /P=12 /UMB
    DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF /Z=1
    DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8B.SYS ↑
    DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8EX.SYS   DPMI.EXE実行時に必要です
    DOS=HIGH,UMB

    ※[EMM386.EXE]の行の[/P=]で指定したサイズがEMSメモリとして確保されます。
     ATOKがEMSメモリに退避できるよう、以下の値を設定してください。

      ATOK8:EMSメモリに192KB退避するため、/P=12以上に設定する。
      ATOK9:EMSメモリに304KB退避するため、/P=19以上に設定する。

    一太郎の起動方法

    DPMIを実行し、一太郎を起動します。
    以下のように入力すると、DPMIを組み込んでから一太郎を起動し、一太郎を終了すると自動的にDPMIを切り離すことができます。

      A:\>DPMI /C JXW[リターン(Enter)]


    【MS-DOS Ver.6.2の場合】

    CONFIG.SYS

    FILES=30
    BUFFERS=20
    DEVICE=A:\DOS\HIMEM.SYS
    DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE /P=128 /UMB /DPMI
    DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF /Z=1
    DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8B.SYS
    DEVICE=A:\ATOK8\ATOK8EX.SYS
    DOS=HIGH,UMB

    ※EMM386.EXEの行の最後に、[/DPMI]を記述します。
    [/P]で指定したサイズが一太郎で認識するプロテクトモードメモリとなるため、プロテクトモードメモリが2048KB以上確保できるよう、[/P=]の値は128以上に設定します。

    一太郎の起動方法

    通常通り[JXW]と入力します。

      A:\>JXW[リターン(Enter)]


◆注意

    [DPMI.EXE]は、MS-DOS Ver.5.0Aから添付されています。Ver.5.0以前のMS-DOSには[DPMI.EXE]が添付されていないため、上記の<1>の方法でご使用ください。
    または、[CONFIG.SYS]を2つ作成し、必要に応じて使い分けてご使用ください。


◆補足

    DOSSHELLから一太郎を起動する場合は、DOSSHELL起動時にDPMIを実行しておく必要があります。

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