Windows版/Mac版のATOK 2007で使用している辞書、専門用語変換辞書はATOK X3 for Linuxでそのまま利用できます。
それぞれの場合に応じて操作します。
▼注意
辞書ファイルに対する、転送、コピー、属性変更などの操作は、ATOK X3 for Linuxを起動(デスクトップにログイン)していない状態で行ってください。
I ユーザー辞書を移行する
■操作
- 移行したいユーザーでOSにログインします。
- ATOK 2007 for WindowsやATOK 2007 for Macの環境にある辞書ファイルをLinux環境へコピーします。
- Windows環境でユーザー辞書を保存しているフォルダ
初期値から変更していない場合、ユーザー辞書はユーザーフォルダに保存されています。ユーザーフォルダについては、次のFAQを参照してください。
- Mac環境でユーザー辞書を保存しているフォルダ
初期値から変更していない場合、ユーザー辞書は以下の場所に保存されています。
[/ユーザ/<ログインユーザー名>/ライブラリ/Preferences/ATOK20] - Linux環境のユーザ辞書をコピーするディレクトリ
$HOME/.iiim/le/atokx3/users/<ユーザー名>/
※$HOMEは、各ユーザーのホームディレクトリです。
【例】ユーザー名が「taro」ホームディレクトリが「/home/taro」の場合
/home/taro/.iiim/le/atokx3/users/taro/※コピー先のディレクトリにも同じ名前の辞書ファイルがある場合、上書きコピーすると先に使っていた辞書の内容はすべて消えてしまいます。コピー先の辞書ファイルを残したい場合は、コピーする辞書ファイルの名前を変更します。ファイル名を変更する場合、拡張子は必ず半角で「.dic」とします(大文字・小文字はどちらも可能)。
- Windows環境でユーザー辞書を保存しているフォルダ
- コピーした辞書ファイルの属性を次のように変更します。
所有者:辞書ファイルを使用するユーザー
グループ:所有者が所属するグループ
アクセス権:600 - ATOKパレットの をクリックし、基本のメニューから[プロパティ(環境設定)]を選択します。
- [辞書・学習]シートを選択し、[学習]の[詳細設定]をクリックします。
[学習・登録詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。
- [ユーザー辞書]の右側の[参照]をクリックします。
[辞書ファイルの参照]ダイアログボックスが表示されます。
- ファイルの一覧から手順2.でコピーしたユーザー辞書を選択し、[OK]をクリックします。
[学習・登録詳細設定]ダイアログボックスに戻ります。
- [OK]をクリックします。
[辞書・学習]シートに戻ります。
- [OK]をクリックします。
II 専門用語変換辞書を移行する
■操作
- rootユーザーでOSにログインします。
- ATOK 2007 for WindowsやATOK 2007 for Macの環境にある辞書ファイルをLinux環境の下記ディレクトリへコピーします。
/opt/atokx3/share/systemdic/
※コピー先のディレクトリにも同じ名前の辞書ファイルがある場合、上書きコピーすると先に使っていた辞書の内容はすべて消えてしまいます。コピー先の辞書ファイルを残したい場合は、コピーする辞書ファイルの名前を変更します。ファイル名を変更する場合、拡張子は必ず半角で「.dic」とします(大文字・小文字はどちらも可能)。
- コピーした辞書ファイルの属性を次のように変更します。
所有者:root
グループ:root
アクセス権:644 - rootユーザーをログアウトします。
- ATOKを使用するユーザーでデスクトップにログインします。
- ATOKパレットの をクリックし、基本のメニューから[プロパティ(環境設定)]を選択します。
- [辞書・学習]シートを選択し、[辞書セット一覧]で、手順2.でコピーした辞書を追加する辞書セットを選択します。
- [追加・削除]をクリックします。
[辞書の追加・削除]ダイアログボックスが表示されます。
- [追加可能な辞書の一覧]で手順2.でコピーした辞書を選択し、[追加]をクリックします。
選択した辞書セットの内容に、辞書が追加されます。
- [OK]をクリックします。
[辞書・学習]シートに戻ります。
- [OK]をクリックします。
◆補足
1つの辞書セットに設定できる辞書の数は、最大10個です。すでに辞書が10個設定されている場合は、使わない辞書を削除してから追加します。
▼注意
専門用語変換辞書は、使用許諾上、お客様ご自身が使用するコンピュータに限り導入することが可能です。