ATOK X3 for Linuxの基本的な使用において、環境に依存して発生する制限事項があります。
ご利用のディストリビューションごとに確認してください。
- ディストリビューション共通
- Red Hat Enterprise Linux 4.5 WSをご利用の場合
- Red Hat Enterprise Linux 5 Desktopをご利用の場合
- Turbolinux FUJIをご利用の場合
- SUSE Linux Enterprise Desktop 10をご利用の場合
- Ubuntuをご利用の場合
- こんなときは
I ディストリビューション共通
- 確定アンドゥを実行すると、アプリケーションの応答がなくなる場合があります。
ご利用のアプリケーションによっては、確定アンドゥやフィードバック変換を実行すると、アプリケーションの応答がなくなったり、その後の操作が正常に行えなくなる場合があります。
確定アンドゥやフィードバック変換の設定を変更することにより、回避することができます。設定の変更は、以下の手順で行います。- ATOKパレットの をクリックし、基本のメニューから[プロパティ(環境設定)]を選択します。
- [入力・変換]シートに切り替え、[特殊]を選択します。
- [確定アンドゥやフィードバック変換でバックスペースを送らない]をクリックして にします。
- [OK]をクリックします。
※上記の設定で確定アンドゥ、フィードバック変換を行うと、確定した文字は消えず、その後ろに文字が追加されます。
- gedit 2.14以降で入力する場合、[Tab]キーで省入力候補を表示することはできません。
キーカスタマイズで、[Ctrl]+[Tab]キーなど、別のキーに省入力変換の機能を割り付けてください。
- GTK+ 2.12以上の環境で、プロパティの一部の設定項目が反映されない場合があります。
ATOKの[プロパティ(環境設定)]で[ATOKパレットなどのボタンでツールチップを表示する]をクリックして にしてもツールチップが表示されます。
II Red Hat Enterprise Linux 4.5 WSをご利用の場合
Red Hat Enterprise Linux 4.5 WSの環境で、次の制限事項があります。
- 候補ウィンドウやクリックパレットなどでは、英字などの半角文字が全角文字より大きく表示されます。そのため、候補ウィンドウで、半角と全角の両方の候補がある場合は、区別ができません。
GNOMEのメニューから、フォントの設定を変更することにより回避することができます。設定の変更は、以下の手順で行います。
- GNOMEのメニューから、[アプリケーション-個人設定-フォント]を選択します。
- [アプリのフォント]を[Kochi Gothic]など、[Sans]以外のフォントに変更します。
- OpenOffice.org Calc*1で、文字を確定したあと、[Enter]キーや矢印キーで別のセルにフォーカス移動すると、そのセルで文字入力しても未確定文字が表示されません。
マウスクリックでフォーカスを移動したあと、ATOKをオンにして入力してください。
- OpenOffice.org Writer*1で、ATOKがオンの状態のとき、OpenOffice.org Writerのメニューを表示するなど、OpenOffice.org Writerウィンドウの外にフォーカスが移動するような操作を行うと、ATOKがオフになります。
再度、[Ctrl]+[スペース]キー、または[半角/全角]キーでATOKをオンにしてください。
*1Red Hat Enterprise Linux 4.5 WSに付属のOpenOffice.org 1.1.5で現象が発生することを確認しています。
III Red Hat Enterprise Linux 5 Desktopをご利用の場合
Red Hat Enterprise Linux 5 Desktopの環境で、次の制限事項があります。
- OpenOffice.org Math*1を単独で起動している場合、単語登録などのツールが起動しない場合があります。
OpenOffice.org Mathを一度終了し、再度起動してください。
*1Red Hat Enterprise Linux 5 Desktopに付属のOpenOffice.orgで現象が発生することを確認しています。
- OpenOffice.org Calcのセル、Impressのアウトラインやノートで入力すると、先頭の文節が変換中は、それ以降の文節が黒く塗りつぶされて表示されます。
先頭の文節を確定すると、以降の文節が表示されます。
IV Turbolinux FUJIをご利用の場合
Turbolinux FUJIの環境で、次の制限事項があります。
- ATOKの候補ウィンドウを表示するたびに、X サーバプロセスがメモリを消費し、最終的にはシステムが応答不能になる場合があることを確認しています。
2007年11月30日時点のTurbolinux FUJIの最新モジュールを適用してください。
詳しくは、ターボリナックス社のホームページで確認してください。
V SUSE Linux Enterprise Desktop 10をご利用の場合
SUSE Linux Enterprise Desktop 10の環境で、次の制限事項があります。
- 句読点「、」「。」を入力すると、ATOKがオフになります。
ATOKをオンにした状態で、句読点「、」「。」を入力すると、ATOKがオフになります。
再度、[Ctrl]+[スペース]キー、または[半角/全角]キーでATOKをオンにしてください。※弊社で現象を確認しているアプリケーションは、次のとおりです。(2007/11/30現在)
- Kmailのメール作成ウィンドウの本文入力エリア
- Konqueror
VI Ubuntuをご利用の場合
→ATOK X3 for LinuxをUbuntuで使うにあたっての制限事項
こんなときは
ATOK X3 for Linux における各コマンドの制限事項については、ヘルプを参照してください。
ヘルプは、ATOKパレットの をクリックして表示される基本のメニューから[ヘルプ-ATOKのヘルプ]を選択して呼び出すことができます。