ATOK X3 for Linux使用時に、アプリケーションウィンドウや入力カーソルの下に表示される[ATOK]と書かれた小さなウィンドウ(IIIMF ステータス)は、以下の方法で非表示にすることができます。
※参考情報としてご紹介します。下記設定の詳細については、サポートしていません。
ご利用のアプリケーションによって操作が異なります。それぞれの場合に応じて操作します。
- GTK+のアプリケーションの場合(gedit、gnome-terminal、Firefoxなど)
- XEmacsの場合
- OpenOffice.orgの場合
- 上記以外のアプリケーションの場合(Konsole、Keditなど)
- こんなときは
I GTK+のアプリケーションの場合(gedit、gnome-terminal、Firefoxなど)
デスクトップへのログイン時、またはログイン後にIIIMF ステータス非表示ツールを実行することで、IIIMF ステータスウィンドウを非表示にすることができます。
■操作
1 IIIMF ステータス非表示ツールをダウンロードする
- rootユーザーでログインします。
- IIIMF ステータス非表示ツール(iiimf_status_hide.gz)をダウンロードします。
- ダウンロードしたモジュールを解凍します。
# gunzip iiimf_status_hide.gz
- 解凍したモジュールを任意の場所に移動します。
【例】# mv iiimf_status_hide /opt/atokx3/sample/
- 移動したモジュールの属性を以下のように変更します。
所有者:root
グループ:root
アクセス権:755
2 IIIMF ステータス非表示ツールを実行する
- ATOKを使用するユーザーでデスクトップにログインします。
- gnome-terminalなどの端末エミュレータを起動して、IIIMF ステータス非表示ツールを実行します。
$ /opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide
◆補足
IIIMF ステータス非表示ツールは、デスクトップへのログインのたびに実行する必要があります。
デスクトップへのログイン時に、自動的にIIIMF ステータス非表示ツールを実行する方法について詳しくは、V こんなときはをご覧ください。
II XEmacsの場合
■操作
- ホームディレクトリ直下に「.Xresources」というファイルを作成し、そのファイルに次の1行を記述します。
Emacs*ximStyles: XIMPreeditPosition|XIMStatusNothing
- ログアウトします。
- 再度ログインし、XEmacsを起動します。
III OpenOffice.orgの場合
OpenOffice.orgの各アプリケーションのメニューから設定することで、非表示にできる場合があります。非表示にできるかどうかは、OpenOffice.orgのバージョンによって異なります。
■操作
- OpenOffice.orgに含まれるいずれかのアプリケーションを起動します。
- アプリケーションのメニューから[表示]を選択し、[入力方式のステータス]の をクリックして にします。
IV 上記以外のアプリケーションの場合(Konsole、Keditなど)
ATOK X3 for Linuxインストール後の初期状態で、IIIMF ステータスは非表示の設定になっています。
※環境変数「HTT_DISABLE_STATUS_WINDOW」が"t"に設定されています。
もし表示される場合は、環境変数「HTT_DISABLE_STATUS_WINDOW」を確認してください。
ただし、Debian GNU/Linux 4.0および Ubuntu 7.10の環境では、初期状態ではIIIMF ステータスが表示されます。これらのディストリビューションでもIIIMF ステータスを表示しないようにするには、次の操作が必要です。
■操作
- ダウンロードサイトにて詳細をご確認の上、「ATOK X3 for Linuxアップデートモジュール」を導入します。
- /opt/atokx3/sample/setting_debian4.shを実行します。
V こんなときは
デスクトップへのログイン時に、自動的にIIIMF ステータス非表示ツールを実行したい場合は、以下の設定例を参考にしてください。
■操作
- Red Hat Enterprise Linux 5 Desktop/Fedora 8/Fedora 7の場合
/etc/X11/xinit/xinput.d/iiimf.confをエディタで開きます。
最後の行に、以下の1行を追加します。
/opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide - Red Hat Enterprise Linux 4.5 WSの場合
/etc/X11/xinit/xinput.d/iiimfをエディタで開きます。
最後の行に、以下の1行を追加します。
/opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide - SUSE Linux Enterprise Desktop 10の場合
/etc/X11/xim.d/atokx3をエディタで開きます。
「. /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh」の行の直前に、以下の1行を追加します。
/opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide - Turbolinux FUJIの場合
/etc/X11/xinit/xinitrcをエディタで開きます。
「. /opt/atokx3/bin/atokx3start.sh」の行の直前に、以下の1行を追加します。
/opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide - Debian GNU/Linux 4.0/Ubuntu 7.10の場合
/etc/X11/xinit/xinput.d/iiimfをエディタで開きます。
最後の行に、以下の1行を追加します。
/opt/atokx3/sample/iiimf_status_hide
▼注意
環境によっては、「IIIMF ステータス非表示ツール」が動作しない可能性があります。
その場合はIIIMF ステータス非表示ツールのソースファイル(iiimf_status_hide_src.tar.gz)をダウンロードし、お使いのLinux環境でビルドしてお試しください。