公開鍵を使って、文書を暗号化して保存します。
暗号化した文書は、文書を復号する秘密鍵を持っている人しか文書の内容を見ることができなくなります。
秘密鍵の管理さえきちんと行われていれば、文書の内容をのぞき見されるのを防ぐことができます。
暗号化した文書は「電子署名セキュリティ文書」と呼ばれます。拡張子は「.JTSD」で、文書アイコンは です。
暗号化した文書は、通常の文書と同じように[ファイル-開く]などで開いて復号し、内容を確認することができます。ただし、開いた文書は編集が禁止された状態になります。データのコピー・印刷は行えます。
▼注意
- 暗号化した文書を作ったり受け渡したりする際には、鍵の削除・紛失・漏えいなどがないよう注意してしてください。鍵の有効期間についても注意が必要です。 →詳しい説明
- 暗号化した文書は、一太郎2004以降のバージョンの一太郎でしか開くことができません。
■文書を暗号化して保存する
■操作
1 →証明書を準備する
公開鍵を使って暗号化して保存するには、証明書が必要です。
自分の証明書と、文書を受け取る相手の証明書を準備します。
2 暗号化する
- [ファイル-電子署名-暗号化して保存]を選択します。
- [作成者の公開鍵]に表示されている名前を確認します。
表示される名前は、証明書の利用者名です。
[ファイル-電子署名-オプション]で[暗号化に標準で使用する証明書]を設定している場合は、その証明書の利用者名が表示されます。 →詳しい説明※[作成者の公開鍵]は必ず設定する必要があります。
【現在の証明書の利用者名で署名する場合】
操作2-3 へ進みます。
【別の証明書に変える場合】
- 右にある[選択]をクリックします。
[証明書の選択]ダイアログボックスが表示されます。
- 暗号化に使う自分の証明書を選択して[OK]をクリックします。 →詳しい説明
元のダイアログボックスに戻り、[作成者の公開鍵]に選択した証明書の利用者名が表示されます。
- 右にある[選択]をクリックします。
- [受取人の公開鍵]の一覧に表示されている名前を確認します。
表示される名前は、証明書の利用者名です。
ダイアログボックスを開いたときは、前回設定した名前が表示されています。
今から暗号化する文書を受け取る人を正しく設定します。【受取人を追加する場合】
- 右にある[追加]をクリックします。
[証明書の選択]ダイアログボックスが表示されます。
- 暗号化に使う受取人の証明書を必要な分だけ選択して[OK]をクリックします。
元のダイアログボックスに戻り、[受取人の公開鍵]の一覧に選択した証明書の利用者名が追加されます。
【受取人を削除する場合】
- [受取人の公開鍵]の一覧で削除したい名前を選択し、[削除]をクリックします。
- 右にある[追加]をクリックします。
- [保存]をクリックします。
[電子署名セキュリティ文書を保存<暗号化>]ダイアログボックスが表示されます。
3 ファイル名を付けて保存する
- [場所]の右端の をクリックして保存する場所を選択します。
- [ファイル名]にファイル名を入力します。
- [OK]をクリックします。
- 秘密鍵の保護を解除するパスワードを入力するダイアログボックスが表示された場合は、パスワードを入力します。
編集中が暗号化され、電子署名セキュリティ文書として保存されます。
■困ったときは/こんなときは
?困ったときは
- [ファイル-電子署名-暗号化して保存]が淡色表示されて選択できないとき
次の文書を暗号化して保存することはできません。
- [受取人の設定]ダイアログボックスの[保存]が淡色表示されて実行できないとき
暗号化して保存するには、[作成者の公開鍵]を必ず設定する必要があります。
●こんなときは
- 暗号化した文書を通常の文書に変えたいときは、[ファイル-名前を付けて保存]で通常の文書として保存します。
- 暗号化した文書を、さらに暗号化して保存したときは、現在設定している作成者/受取人で新しく暗号化して保存されます。二重に暗号化されるわけではありません。