パソコン内のデータを、あとから復元できないように完全に消去します。特定のファイルやフォルダを選んで消去するほか、ごみ箱の中身やシステムファイルを完全に消去することができます。また、ハードディスク上の空き領域を完全に消去することもできます。
重要な情報や個人情報などを完全に消去しておけば、第三者があとから復元することができなくなり、パソコンを廃棄するときにも安心です。
それぞれの場合に応じて操作します。
- ファイルやフォルダを完全に消去する
- ごみ箱の中身を完全に消去する
- システムファイルを完全に消去する
- ハードディスク上の空き領域を完全に消去する
- 利用する消去方式を変える
- 完全消去についての詳しい説明を見る
I ファイルやフォルダを完全に消去する
選んだファイルやフォルダを完全に消去して、復元できないようにします。
■操作
- ファイル一覧で、パソコン内から完全に消去したいファイルやフォルダを選びます。
- コマンドバーの をクリックします。
ファイルの完全消去が起動し、[ファイルとフォルダの完全消去]画面が表示されます。
- 一覧に、操作1.で選んだファイルやフォルダが表示されていることを確かめます。
- ファイルやフォルダを追加したい場合は、[ファイルの参照]または[フォルダの参照]をクリックして、追加するファイルやフォルダを選びます。
※選択したファイルやフォルダを完全消去の対象から外したい場合は、[リストから削除]をクリックします。
- 設定が完了したら、[完全消去]をクリックします。
[以前のバージョンを消去する]ダイアログボックスが表示されます。
※お使いのOSやOSのエディションによっては、[以前のバージョンを消去する]ダイアログボックスは表示されません。すぐに完全消去が実行されます。
- [以前のバージョンを消去する]をクリックします。
※[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[続行]をクリックします。管理者アカウント以外でログオンしている場合は、パスワードを入力して[OK]をクリックします。
完全消去が実行されます。
終了したら、[完全消去完了]画面が表示されます。 - [OK]をクリックします。
完全消去が終わります。
◆補足
フォルダを消去した場合、完全消去の実行直後は消去したフォルダがフォルダツリーに残っているように見えますが、フォルダツリー上で右クリックして表示されるメニューから[更新]を選ぶか、F5キーを押すと、表示が更新され、フォルダが消去されていることを確認できます。
II ごみ箱の中身を完全に消去する
ごみ箱の中に残っている、不要なデータを完全に消去して、復元できないようにします。
■操作
- [ツール-ファイルの完全消去]を選びます。
ファイルの完全消去が起動します。
- 画面左側のボタンから、[ごみ箱]をクリックします。
画面右側に、[ごみ箱内データの完全消去]を説明する画面が表示されます。
- [ごみ箱内データの選択]をクリックします。
[ごみ箱内の完全消去]画面が表示されます。
- 一覧で、消去するデータを にします。
- 設定が完了したら、[完全消去]をクリックします。
[以前のバージョンを消去する]ダイアログボックスが表示されます。
※お使いのOSやOSのエディションによっては、[以前のバージョンを消去する]ダイアログボックスは表示されません。すぐに完全消去が実行されます。
- [以前のバージョンを消去する]をクリックします。
※[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[続行]をクリックします。管理者アカウント以外でログオンしている場合は、パスワードを入力して[OK]をクリックします。
完全消去が実行されます。
終了したら、[完全消去完了]画面が表示されます。 - [OK]をクリックします。
完全消去が終わります。
III システムファイルを完全に消去する
パソコン内には、アプリケーションが一時的に作成したバックアップファイルなど、不要なファイルがたくさん残っていることがあります。これらのファイルを復元できないように完全に消去します。
■操作
- [ツール-ファイルの完全消去]を選びます。
ファイルの完全消去が起動します。
- 画面左側のボタンから、[システムファイル]をクリックします。
画面右側に、[システムファイルの完全消去]を説明する画面が表示されます。
- [システムファイルの選択]をクリックします。
[システムファイルの完全消去]画面が表示されます。
- 一覧で、消去するデータを にします。
- 設定が完了したら、[完全消去]をクリックします。
[以前のバージョンを消去する]ダイアログボックスが表示されます。
※お使いのOSやOSのエディションによっては、[以前のバージョンを消去する]ダイアログボックスは表示されません。すぐに完全消去が実行されます。
- [以前のバージョンを消去する]をクリックします。
※[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[続行]をクリックします。管理者アカウント以外でログオンしている場合は、パスワードを入力して[OK]をクリックします。
完全消去が実行されます。
終了したら、[完全消去完了]画面が表示されます。 - [OK]をクリックします。
完全消去が終わります。
IV ハードディスク上の空き領域を完全に消去する
ハードディスク上の空き領域を完全に消去して、削除したファイルを復元できないようにします。
定期的に実行すると、パソコンのセキュリティを向上させることができます。
▼注意
ハードディスクの空き領域の容量によっては、実行に非常に長い時間がかかる場合があります。
■操作
- フォルダツリーで、ローカルのパソコン上のドライブを選びます。
- 右クリックし、表示されたメニューから[空き領域の完全消去]を選びます。
[ディスクの空き領域の完全消去]画面が表示されます。
- 空き領域を完全に消去したいドライブをオンにします。
- 消去方式を変えたい場合は、[消去アルゴリズム]で[消去方式の選択]の右端の▼をクリックして選びます。
- 設定が完了したら、[完全消去]をクリックします。
完全消去が実行されます。
終了したら、[完全消去完了]画面が表示されます。※セキュリティ向上のため、スラックスペースのデータも完全消去しています。このため処理時間が長くなりますが、処理が完了するまでお待ちください。
- [OK]をクリックします。
完全消去が終わります。
◆補足
ハードディスクの空き領域を完全消去中に、ディスクの空き領域が少なくなっているというメッセージが表示される場合があります。これは、空き領域いっぱいにデータの書き込みを行って処理しているために表示されるメッセージです。完全消去が完了すると、再び領域が使用できるようになり、メッセージも表示されなくなるので、何もする必要はありません。
V 利用する消去方式を変える
完全消去を実行するときに利用する消去方式は、変えることができます。
■操作
- [ツール-ファイルの完全消去]を選びます。
ファイルの完全消去が起動します。
- 画面左側のボタンから、[オプション]をクリックします。
画面右側に、[オプション]を説明する画面が表示されます。
- [設定の変更]をクリックします。
[オプション]ダイアログボックスが表示されます。
- [消去アルゴリズム]シートを選びます。
- [消去アルゴリズム]の右端の▼をクリックして消去方式を選びます。
- [OK]をクリックします。
VI 完全消去についての詳しい説明を見る
完全消去について詳しく説明したPDF形式のマニュアルが用意されています。
■操作
- [ツール-ファイルの完全消去]を選びます。
ファイルの完全消去が起動します。
- [ヘルプ]をクリックします。
PDF形式のマニュアルが表示されます。