一太郎2009では、Word 2007/2003/2002/2000/98/97/95/6.0/5.0で作成した文書を一太郎2009のファイル形式に変換して、開くことができます。ただしWordでの設定内容によってはレイアウトなどの一部が、一太郎で開くと多少変更されることがあります。
ここでは、Wordの設定が一太郎2009ではどのように変換されるかを説明しています。
- ページレイアウト
- ヘッダ・フッタ
- 文書の区切り
- ページ番号
- ブックマーク
- フィールド/日付・時刻/記号・文字
- 索引登録・索引/目次
- ファイル
- 文字書式
- 段落書式
- 箇条書きと段落番号
- タブの設定
- 罫線/表
- 網掛け・背景の色
- ページ罫線
- スタイルの設定
- 段組
- 表示モード/倍率の変換
- その他
- Word 5.0との互換
- Word 6.0との互換
- Word 95との互換
- Word 98/97との互換
- Word 2007/2003/2002/2000との互換
■ページレイアウト
- ページレイアウトの設定は、1ページ目の先頭のページレイアウトを変換して開きます。
- 同じページに複数のページレイアウトの設定がある場合、以下の条件のどれかに該当すると複数のページに分けて開きます。
- 最初の設定の右余白と、次の設定の右余白との値の差が3.7mm以上の場合
- 最初の設定の左余白と、次の設定の左余白との値の差が3.7mm以上の場合
- 最初の設定の右余白と左余白との値の差から、次の設定の右余白と左余白との値の差を差し引いた値が3.7mm以上の場合
- 最初の設定の字送りと次の設定の字送りとの値の差を、最初の設定の字送りの値で割った値が1/40以上の場合
- 最初の設定と次の設定とで、上下余白の値が異なる場合
- 文字数と行数の指定はそのまま開きます。ただし、[原稿用紙の設定にする]は[文字数と行数を指定する(Word互換)]に変換して開きます。正確に変換できない場合があります。
- 上部・下部・左端・右端の余白は、それぞれ上・下・左・右マージンに変換して開きます。
- とじしろの余白は、左端ととじしろを足して、左マージンに変換して開きます。
- マージンサイズは1mm単位に変換して開きます。
- 用紙サイズ、方向の設定はそのまま開きます。
- 用紙トレイの設定は無効になります。
- セクション開始位置の設定は無効になります。また、セクション設定されていた文書を開くとレイアウトが崩れる場合があります。
- 垂直方向の配置の設定は無効になります。
- 行番号の設定は無効になります。
■ヘッダ・フッタ
- 先頭ページの1行目のみを開きます。
- 配置、ヘッダ・フッタマージンの設定はそのまま開きます。
- [両端揃え][均等割り付け]は左寄せに変換して開きます。
■文書の区切り
- [ページ区切り]は改ページに変換して開きます。
- [段区切り]は、段組の設定が2段・3段の場合は改段、4段以上は改行に変換して開きます。
- [セクション区切り]は改行または改ページに変換して開きます。
■ページ番号
- 位置、配置、連続番号の開始番号の設定をそのまま開きます。
■ブックマーク
- ブックマークはマーク情報に変換して開きます。
- ブックマーク名はマーク情報の見出しに変換して開きます。ただし、7個以降のブックマークは削除します。
■フィールド/日付・時刻/記号・文字
- フィールドとして変換されます。
ただし、一部変換できないものはテキストコードに変換して開きます。
■索引登録・索引/目次
- 通常のテキストコードに変換して開きます。
■ファイル
- ファイルのリンクは無効になります。
■文字書式
- 次の項目はそのまま開きます。
- フォント
- 文字飾りの太字、斜体
- ポイント
- 実線の取消線・二重線の取消線は、それぞれ[取消ライン]ダイアログボックスの、いちばん上・上から7番目のパターンに変換して開きます。
- 隠し文字が設定されている文字列はテキストになります。
- 小型英大文字・すべて大文字は、すべて大文字に変換して開きます。
- 空白以外下線・下線は、線種を近いものに変換して開きます。
- 文字色は近い色に変換して開きます。
文字色が[自動]の場合は、[黒]に変換して開きます。ただし、濃い色の網掛けや背景が設定されている場合は、[白]に変換して開きます。
■段落書式
- インデントは一太郎の場合、mm単位で変換します。
- 次の項目の設定は読み込まれません。
- 改ページ位置の自動修正
- 行番号
- 改行時の処理
- 文字色が[自動]の場合は、[黒]に変換して開きます。ただし、濃い色の網掛けや背景が設定されている場合は、[白]に変換して開きます。
- 箇条書きで利用している行頭番号の種類によっては、レイアウトがずれる場合があります。
箇条書きと段落番号
- 箇条書きは文字記号または画像記号の個条書きとして変換されます。また、段落番号は段落番号の個条書きとして変換されます。
ただし、次の場所にある箇条書きや段落番号は、テキストとして変換されます。
- 罫線セル内
- レイアウト枠内
- テキストボックス内
- アウトラインはアウトラインの個条書きとして変換されます。
ただし、アウトラインレベルはランクに変換されます。
- 利用している行頭番号の種類によっては、レイアウトがずれる場合があります。
■タブの設定
- タブとして変換されます。
ただし、罫線セル内のタブ設定とリーダは変換できません。
Word互換罫線枠内であれば、罫線セル内のタブ設定は変換することが可能です。
また、設定する単位の違いにより、誤差が生じることがあります。
■罫線/表
罫線枠は、Word互換罫線枠に変換するか、一太郎の通常の罫線に変換するか選択できます。
セットアップ直後の設定では、表を含む文書を開くときに変換方法を選択するようになっています。[ツール-オプション-オプション]の[ファイル操作-コンバート]の[Word 読込時、表の変換方法]で変換方法を指定しておくこともできます。
【Word互換罫線枠に変換する場合】
- 線種は近い線種に、線色は近い色に変換して開きます。
- 一太郎上で線種変更や新規描画・削除はできません。
- 次の場合、表の位置は保持されません。
- Wordで「オーバーラップさせる」が「オフ」で作られた表
- Wordで「行方向の基準」が「ページ」「余白」で作られた表
- 表の配置が変換できない場合があります。あとから[枠飾りと文字の配置]ダイアログボックスで設定を変えてください。
- 列幅は読み込まれません。
- 行の高さは、そのまま変換されます。高さの指定がされていない場合は、行の高さを1mmとして変換します。
- 行の配列・列間のスペースは読み込まれません。
- 表スタイルの文字の配置は変換されません。
- 枠の幅は罫線表を構成するセルをすべて含むことのできる幅に変換されます。
- Word互換罫線枠の下部分が編集(可能)領域をはみ出している場合、表の一部が分割されて次の領域に移動します。段組をしている場合は次の段へ、していない場合は次のページに移動します。
※ただし、次の場合は分割されません。
- 脚注エリアにある表
脚注エリアで分割している表のあるWord文書を読み込んだ場合は、レイアウトが崩れることがあります。 - 段組内にあり、[文字のよけ方]が[両側に配置]になる表
- 脚注エリアにある表
- 縦組み文書では、表の一部が分割されて次の領域に移動しません。
- 表が複数ページに分割されている場合、次のようになります。
- 分割枠と分割枠の間に配置されてしまう枠は表示されません。
- 分割枠と分割枠の下にある枠が重なることがあります。
- 分割枠の中にあるマイナスオフセットのオートシェイプは、表示されないことがあります。
- セルがページをまたいでいる場合、次のようになります。
- 分割先のセルをセル単位で範囲指定し、コピー&ペーストした場合、セル内のテキストはコピーされません。
- 次ページの先頭に文字の入っていない空のセルができる場合があります。
- 分割元のセルは、編集領域の末端まで広がります。
- セルマージン「0mm」で作られたセルの先頭行にルビ(ふりがな)、割注、組み文字、縦中横が存在すると、これらの文字枠の上部が表示されません。
※一太郎上ではセルマージンを変えることはできません。1行上に行を挿入する、もしくはWord側でセルマージンを変えてください。
- セル内に段落間が設定されている場合、一太郎とWordでセル内の文字の位置が異なる場合があります。
- セルの伸縮の対象になるのはテキストだけです。画像枠やレイアウト枠がある場合は、全体が表示されるわけではなく、枠アンカーまでしか表示されません。
- アンカーのあるセルをはみ出しているオートシェイプは表示されないことがあります。
- 改行幅が設定されている場合は、Wordとレイアウトが異なる場合があります。
- Word互換罫線枠のアンカーが挿入される行に「次の段落の先頭行と結合する」が設定されていたり、アンカーのある行が改ページや改段で送られている場合、Word互換罫線枠の位置のずれが大きくなることがあります。
- 計算・脚注・参照・フィールドは、従来の罫線には入れることができますが、Word互換罫線枠の中には入れることができません。
※レイアウト枠の中に入れられないデータはWord互換罫線枠の中にも入れることができません。
- Word互換罫線枠内では、「次の段落の先頭行と結合する」と「段落ごと次のページへ」は動作しません。
【一太郎の通常の罫線に変換する場合】
- 縦線は行間罫線に、横線は半角罫線に変換されます。
- 線種は近い線種に、線色は近い色に変換して開きます。
- 列幅・インデントはカラム単位に変換して開きます。
- 罫線はカラム単位に変換して開きます。
- 1行の高さ・配列・列間のスペースは読み込まれません。
- 罫線の段落、文字について次の制限があります。
- 段落属性のうち、段落前・段落後・行間・1ページの行数を指定時に文字行グリッドに合わせるの設定は変換されます。ただし、属性の異なるセルが表内にあると変換されない場合があります。
- 文字段落スタイルも変換されます。文字段落スタイルの文字の属性は、文字属性に変換して開きます。ただし、スタイルの異なるセルが表内にあると変換されない場合があります。
- 複数の段落に継続して罫線が引いてある場合、正確に変換できない場合があります。
- 表のセル幅が1文字分の文字幅に満たない場合、そのセル内の文字は削除されます。
- 編集(可能)領域をはみ出している場合、罫線行の1行文字数を増やして、表は編集(可能)領域に収まるようにします。
■網掛け・背景の色
- 網掛けの模様および背景の色は近いパターン、色に変換して開きます。
- 網掛けと背景色が同時に設定されている場合、パターンと色を混ぜて近い状態に変換して開きます。
- 前景色は近い色に変換して開きます。
- 網掛け、背景色は文字のみに掛かって開きます。
- 網掛け・背景色と、下線色や文字囲色を同時に設定している場合、下線色や文字囲色の設定は無視されます。
■ページ罫線
- ページ飾りとして変換されます。
- はじめのセクションに設定されているページ罫線は、一太郎の文書スタイルのページ飾りとして変換され、2つ目以降のセクションに設定されているページ罫線は、一太郎のページスタイルのページ飾りとして変換されます。
- 線種は近い線種に、線色はそのまま変換されます。
■スタイルの設定
- Wordの「標準」スタイルは「標準;(Word文書)」という段落スタイルに変換します。標準スタイルの一部の属性(フォントや文字サイズなど)は文書スタイルに変換します。
- Wordのスタイル名は次の変換規則に従い変更されます。
- スタイル名が32文字より長い場合、30文字以降を切り捨てて、うしろに「;」と番号を付けて変換されます。
- 一太郎のスタイル名と同じ場合、標準スタイルと同様にうしろに「;(Word文書)」を付けて変換されます。
- 上記以外の場合、そのままのスタイル名で変換されます。
■段組
- 段間は1段目と2段目の段間が[全段共通設定]に保存されます。
- 境界線は無効になります。ただし、文書全体に設定した段間罫線は変換されます。
■表示モード/倍率の変換
- 表示モード
Word 一太郎 下書き 基本編集フェーズのドラフト編集画面 Webレイアウト 基本編集フェーズのイメージ編集画面 印刷レイアウト 基本編集フェーズのイメージ編集画面 アウトライン アウトラインフェーズの書式一部 閲覧レイアウト 一太郎がシステムに記憶している画面モード - 表示倍率
Word 一太郎 10%〜25% 任意倍率で25% 25%〜500% 任意倍率でそのままの%指定を保持する - 特殊倍率
Word 一太郎 下書き表示 ドラフト編集画面 ページ幅を基準に 印字幅 印刷レイアウト表示 イメージ編集画面 ページ幅を基準に 用紙幅 文字列の幅を基準に 印字幅 ページ全体を表示 用紙全面 複数ページ 該当する数字倍率を設定する。 アウトライン表示 アウトラインフェーズの書式一部 ページ幅を基準に 該当する数字倍率に設定する。
■その他
Word | 一太郎 |
---|---|
オートシェイプ | テンプレート図形
|
画像枠 | 画像 |
通常の行間・文字サイズ | 標準スタイルの行間・文字サイズ
行間・文字サイズが若干ずれる場合があります。 |
文字飾りと網掛け | 文字飾りと網掛けが混在する場合、網掛け色の方が有効となります。 |
■Word 5.0との互換
Word 5.0で作成された文書を一太郎で開いた場合、さらに次の制限があります。
- 文書情報は、表題を見出しに変換して開きます。ただし、表題が60文字以上の場合、60文字以降は削除して変換します。
- ヘッダー/フッターの書式設定は無効になります。
- 脚注の設定は無効になります。
- 注釈の設定は無効になります。
- ページ番号
- 番号書式の設定は無効になります。
- 文字書式
- 上付き/下付きの設定は削除されます。
- 文字間隔の設定は削除されます。
- 段落書式
- [配置]の[両端揃え・均等割り付け]は、左寄せに変換して開きます。
- [間隔]の[段落後]の設定は読み込まれません。
- 段組は2段・3段のみで、それ以外の段組は無効になります。
- セクションレイアウトの設定
- セクションレイアウトの設定は読み込まれません。また、セクションレイアウトが設定されている場合、レイアウトが崩れる場合があります。
- オプション
- 印刷方向の設定は(縦書き/横書き)に変換して開きます。
- パスワード付きの文書は開けません。
■Word 6.0との互換
Word 6.0で作成された文書を一太郎で開いた場合、さらに次の制限があります。
- 文書情報は、表題を見出しに変換して開きます。ただし、表題が60文字以上の場合、60文字以降は削除して変換します。
- ヘッダー/フッターの書式設定は無効になります。
- 脚注の設定は無効になります。
- 注釈の設定は無効になります。
- オートテキスト
- オートテキストデータは開くことはできません。
- ページ番号
- 配置の左・中央・右はそのまま開きますが、配置の内側は[左・ページ振り分けあり]に、配置の外側は[右・ページ振り分けあり]に変換して開きます。
- 番号書式の設定は無効になります。
- 文字書式
- 上付き・下付きは、文字サイズが標準の場合、それぞれ上付き1/4倍・下付き1/4倍に変換します。
- 文字間隔の設定は削除されます。
- 段落書式
- [配置]の[両端揃え・均等割り付け]は、左寄せに変換して開きます。
- 次の項目の設定は読み込まれません。
- 文字間隔
- フォントの配置
- [間隔]の[段落後]の設定は読み込まれません。
- 段組
- 段数は2段・3段のみで、それ以外の段組は無効になります。
- 種類の[左側を狭く・右側を狭く]は通常の2段に変換して開きます。
- 段落幅の設定は無効になります。
- ドロップキャップ
- ドロップキャップの設定は無効になります。
- ドロップキャップの文字、文字サイズ、文字フォントはそのまま変換します。
- 章番号
- 章番号のデータは削除されます。
- 書式
- 縦書き/横書きはそのまま開きます。
- ページレイアウトウィザード
- レイアウトはそのまま開きます。
- 用紙サイズはそのまま開きます。
- 段組の設定が4段の場合、段組の設定は解除されます。
- 袋とじの設定は無効になります。
- スタイルの設定で、フォントサイズは標準フォントサイズに変換します。フォントサイズ以外の設定は無効です。
- 文字数の設定は若干異なる場合があります。
- 行数の設定は若干異なる場合があります。
- 字送りは正しく変換されない場合があります。
- 行送りは若干異なる場合があります。
- 上・下・左・右の余白は、それぞれ上・下・左・右マージンに変換して開きます。
- マージンサイズは1mm単位に変換して開きます。
- スタンプの設定は変換しません。
- ページ罫線枠の設定は変換しません。
- ページ番号の書式の設定は無効です。
- 日付/時刻・文書情報はそのまま開きます。
■Word 95との互換
Word 95で作成された文書を一太郎で開いた場合、さらに次の制限があります。
- 文書情報は、表題を見出しに変換して開きます。ただし、表題が60文字以上の場合、60文字以降は削除して変換します。
- ヘッダー/フッターの書式設定は無効になります。
- 脚注の設定は無効になります。
- ページ番号
- 番号書式の設定は無効になります。
- 文字書式
- 上付き/下付きの設定は削除されます。
- 文字間隔の設定は削除されます。
- 段落書式
- [配置]の[両端揃え・均等割り付け]は、左寄せに変換して開きます。
- [間隔]の[段落後]の設定は読み込まれません。
- ページ設定
- 文字数の設定は若干異なる場合があります。
- 行数の設定は若干異なる場合があります。
- 字送りは正しく変換されない場合があります。
- 行送りは若干異なる場合があります。
- フォントはそのまま読み込みます。
- フォントサイズは若干ずれる場合があります。
- 段組は2段・3段のみで、それ以外の段組は無効になります。
- マス目の設定は無効になります。
- 文字方向はそのまま開きます。
- セルに斜めの線を引く
- 変換しません。斜め線は削除されます。
- セル内の縦書き表示
- 変換しません。すべて横書きになります。
- セル内の文字列を上・中央・下に配置する
- 変換しません。配置の属性は削除されます。
■Word 98/97との互換
Word 98/97で作成された文書を一太郎で開く場合、さらに次の制限があります。
- 文書情報
- 表題を見出しに変換して開きます。ただし、表題が60文字以上の場合、60文字以降は削除して変換します。
- 作成者、キーワード、会社名、見出しが読み込まれます。
- ヘッダー/フッター
- 書式設定のうち、奇数/偶数ページ設定のみ読み込まれます。
- 脚注
- ページ末の脚注・文書末の脚注ともに、文書末の脚注に変換して開きます。
- 脚注の情報は無効になります。
- ページ番号
- 番号書式の設定をそのまま開きます。
- フィールド
- 入れ子になっているフィールドの内側にあるフィールドは変換できません。
- テキストボックス
- レイアウト枠として変換します。
- レイアウト枠
- レイアウト枠として変換されます。
ただし、Wordのレイアウト枠で、サイズ-幅または高さのどちらか一方が[自動]に設定されている場合は、段落属性として開きます。
- レイアウト枠として変換されます。
- ドロップキャップ
- ドロップキャップ枠はすべて行付きの枠に変換されます。
- 重なって配置されているドロップキャップ枠は、正しく変換されないことがあります。
- ドロップキャップに複数の文字が設定されている場合、ドロップキャップ枠のサイズが正しく読み込めないことがあります。
- オートシェイプ
- オートシェイプはテンプレート図形として変換されます。
- テンプレート図形に対応していないオートシェイプは作図として変換されます。
- 文字枠付きテンプレート図形に対応していない、テキストを追加したオートシェイプは、作図と花子文字枠に変換されます。
- オートシェイプはすべて行付きに変換されます。そのため、ページ付きのオートシェイプは位置が正しく反映されないことがあります。
- 文字書式
- [上付き・下付き]は、縦拡大率60%・横拡大率59%に変換して開きます。
- [文字間隔の設定]は、そのまま開きます。
- 段落書式
- [配置]の[両端揃え]は、[左寄せ]に変換して開きます。
- [配置]の[均等割り付け]は、そのまま開きます。
- [間隔]の[改段後]の設定は、そのまま開きます。
- 段組は、2段〜9段を読み込みます。10段以上の段組は無効になります。
- 背景
- [塗りつぶし効果-テクスチャ・パターン・図]は、一太郎の[ファイル-文書補助-文書の背景-画像]として開きます。
- すかし
- [テキスト]、[フォント]、[サイズ]、[色]、[配置]以外のデータは無効になります。
■Word 2007/2003/2002/2000との互換
Word 2007/2003/2002/2000で作成された文書を一太郎で開く場合、さらに次の制限があります。
- ページ設定
- [これ以降]を設定した場合は変換されません。
- 原稿用紙のページ設定は無視されます。
- フレーム
- 無効になります。
- 重ね文字
- 一太郎で設定できない重ね文字の外の文字は、すべて「□」になります。
- アウトライン
- アウトラインレベル8と9は、アウトラインレベル7に変換されます。
- すかし
- [テキスト]、[フォント]、[サイズ]、[色]、[配置]以外のデータは無効になります。
- レイアウト枠
- レイアウト枠として変換されます。
ただし、Wordのレイアウト枠で、サイズ-幅または高さのどちらか一方が[自動]に設定されている場合は、段落属性として開きます。
- レイアウト枠として変換されます。
- テキストボックス
- レイアウト枠として変換されます。
- 表
- Word 2007/2003/2002/2000上で、自由に配置された表の位置、入れ子になった内側の表は無視されます。
- 描画キャンパス
- Word 2007/2003/2002で挿入された描画キャンパスは、レイアウト枠になります。
- Word 2007/2003/2002で挿入された描画キャンパス上に配置した図や枠などは、正確に変換できない場合があります。
●Word 2007で作成したDOCX文書を開いた場合
Word 2007で作成したDOCX文書を一太郎で開く場合、さらに次の制限があります。
- 基本的な変換仕様は、DOC文書の読み込みと同じですが、一部変換仕様の異なる部分があります。
- アウトラインレベル8と9は、箇条書きが解除され、行頭文字がテキストに変換されて読み込まれます。
- ページ色は変換されますが、画像や透かしは変換されません。
- Word 2007で挿入されたSmartArtは変換されません。白い画像枠として変換されます。
- Word 2007で挿入されたグラフは変換されません。
- Office 2007系のオブジェクト枠は変換されません。そのほかのオブジェクト枠は変換されます。
- 変換後のレイアウト枠などの枠の位置と複雑な罫線の形状が正しく変換できない場合があります。