Fedora 10は、ATOK X3 for Linuxの対応ディストリビューションではありません。
ただし、次の操作を行うと、インストールおよび起動や文字入力などひととおりの基本的な動作が可能です。
Fedora 10へのインストール手順を参考情報としてご紹介します。
お持ちのATOKにあわせて、次のいずれかの方法でインストールします。
※操作は、Fedora 10の環境で行ってください。また、下記設定の詳細については、サポートしていません。
I CD-ROM版のATOK X3 for Linuxをお持ちの場合
■操作
- CD-ROMドライブに、ATOK X3 for LinuxのCD-ROMを入れます。
- GNOMEやKDEなど、デスクトップにログインしているユーザーがいれば、すべてログアウトします。
- [Ctrl]+[Alt]+[F2]キーを押します。
仮想端末に切り替わります。
- rootユーザーでログインします。
- 次のコマンドを実行して、CD-ROMをマウントします。
# mkdir /media/ATOKX3
# mount -r -t iso9660 /dev/cdrom /media/ATOKX3 - 次のコマンドを実行して、ATOK X3 for Linuxをインストールします。
# cd /media/ATOKX3
# sh ./setupatok.sh - ダウンロードページにて詳細をご確認の上、「ATOK X3 for Linuxアップデートモジュール」を導入します。
- ATOK X3 for Linuxの起動設定を行うため、次のスクリプトを実行します。
# /opt/atokx3/sample/setting_redhat5.sh
- ATOK X3 for LinuxのCD-ROMを取り出します。
# cd /
# eject /media/ATOKX3
# rmdir /media/ATOKX3 - ログアウトします。
# exit
- [Ctrl]+[Alt]+[F1]キーを押します。
デスクトップログインの画面に戻ります。
- rootユーザーで新しくログインします。
- /etc/X11/xinit/xinput.d/iiimf.confをエディタで開きます。
- gnome-im-settings-daemon >/dev/nullの先頭に「#」を挿入します。
(変更前)gnome-im-settings-daemon >/dev/null
(変更後)#gnome-im-settings-daemon >/dev/null - #gnome-im-settings-daemon >/dev/nullの次の行に以下の1行を追加します。
DISABLE_IMSETTINGS=true
- /etc/X11/xinit/xinput.d/iiimf.confを保存します。
- ログアウトします。
- 任意のユーザーで新しくログインします。
ATOKが使えるようになります。
II ダウンロード版のATOK X3 for Linuxをお持ちの場合
■操作
以下の手順は、ATOK X3 for Linuxのファイルを /tmp/atokx3/ディレクトリに保存した場合を例として説明します。
- ダウンロードしたATOK X3 for Linuxのファイルを展開します。
# cd /tmp/atokx3
# tar xzf atokx3.tar.gz - GNOMEやKDEなど、デスクトップにログインしているユーザーがいれば、すべてログアウトします。
- [Ctrl]+[Alt]+[F2]キーを押します。
仮想端末に切り替わります。
- rootユーザーでログインします。
- 次のコマンドを実行して、ATOK X3 for Linuxをインストールします。
# cd /tmp/atokx3/ATOKX3
# sh ./setupatok.sh - ダウンロードページにて詳細をご確認の上、「ATOK X3 for Linuxアップデートモジュール」を導入します。
- ATOK X3 for Linuxの起動設定を行うため、次のスクリプトを実行します。
# /opt/atokx3/sample/setting_redhat5.sh
- ログアウトします。
# exit
- [Ctrl]+[Alt]+[F1]キーを押します。
デスクトップログインの画面に戻ります。
- rootユーザーで新しくログインします。
- /etc/X11/xinit/xinput.d/iiimf.confをエディタで開きます。
- gnome-im-settings-daemon >/dev/nullの先頭に「#」を挿入します。
(変更前)gnome-im-settings-daemon >/dev/null
(変更後)#gnome-im-settings-daemon >/dev/null - #gnome-im-settings-daemon >/dev/nullの次の行に以下の1行を追加します。
DISABLE_IMSETTINGS=true
- /etc/X11/xinit/xinput.d/iiimf.confを保存します。
- ログアウトします。
- 任意のユーザーで新しくログインします。
ATOKが使えるようになります。
◆補足
過去に、[システム-設定-ユーザ向け-入力メソッド]で起動する、入力メソッド設定ツール(im-chooser)で設定をしたことがある場合、ユーザーのホームディレクトリ直下に「.xinputrc」というファイルが存在することがあります。「.xinputrc」が存在する場合は削除してください。