操作の対象となるハードディスクに不良セクタなどの問題があると、バックアップ、パーティションの操作中にエラーが発生して、ドライブにアクセスできなくなったり、バックアップやコピーが正常に行えなくなったりするなどの状態に陥る可能性があります。また、不良データを含んだ状態でハードディスクコピーが実行されたり、バックアップイメージが作成される可能性もあります。
そのため、バックアップ、パーティション操作など、ハードディスクのメンテナンスを実行する前には、ハードディスクのエラーチェックを行います。なお、ハードディスクのエラーチェックは、バックアップ元とバックアップ先のハードディスク両方に対して行うなど、操作対象となるすべてのハードディスクで行う必要があります。
※対象ドライブのサイズによっては、処理に数時間かかる場合があります。時間に余裕があるときに次の操作を行ってください。
操作は次の流れで行います。
I ハードディスクのエラーチェックを行う
システムドライブ(Windowsが使用しているドライブ)以外のハードディスクのエラーチェックは、こんなときはを参照してください。
■操作
- 起動しているアプリケーションをすべて終了します。
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[コンピューター]を選択します。
- バックアップ、パーティション操作などのメンテナンスを実行するドライブ上で右クリックして表示されるショートカットメニューの[プロパティ]を選択します。
- [ツール]シートを選択し、[チェックする]をクリックします。
- [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示されたら、[はい]をクリックします。管理者アカウント以外でログオンしている場合は、管理者アカウントのユーザー名やパスワードを入力し、[はい]をクリックします。
※設定によっては、[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスは表示されません。6.へ進みます。
- 初めてハードディスクのエラーチェックを行う場合は、[ファイル システム エラーを自動的に修復する]と[不良セクタをスキャンし、回復する]の両方を にします。
※ハードディスクのエラーチェックを数回行っている場合は、[ファイル システム エラーを自動的に修復する]のみ にします。
- [開始]をクリックします。
- 対象ドライブを使用中の場合は、「ディスク使用中にそのディスクを検査できません」というメッセージが表示されるので、[ディスク検査のスケジュール]をクリックします。
※ドライブを使用中でない場合は、ハードディスクのエラーチェックが開始されます。
「お使いのデバイスまたはディスクは正常にスキャンされました」が表示されたら、[閉じる]をクリックしてエラーチェックは完了です。 - 対象ドライブを使用中の場合は、コンピュータを再起動します。
コンピュータを再起動した後に、以下のような画面が表示され、エラーチェックが開始されます。
- ハードディスクのエラーチェックが完了するとコンピュータは自動的に再起動します。
II エラーチェックが正常にできたかどうかを確認する
エラーチェックの結果は、イベントビューアーのアプリケーションログに記録されます。Windowsが起動したらログを確認し、正常にハードディスクのエラーチェックが完了したかどうかを確認します。
■操作
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[コンピューター]の上で右クリックして表示されるショートカットメニューの[管理]を選択します。
- [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示されたら、[はい]をクリックします。管理者アカウント以外でログオンしている場合は、管理者アカウントのユーザー名やパスワードを入力し、[はい]をクリックします。
※設定によっては、[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスは表示されません。3.へ進みます。
- 画面左側で[システムツール-イベントビューアー-Windowsログ-アプリケーション]を順番にダブルクリックします。
ログの一覧が表示されます。
- 画面右側のログの一覧で、[ソース]欄に[Wininit]と表示されている最新のログ(日付が一番新しいログ)をダブルクリックします。
[イベントのプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
※[ソース]欄に[Wininit]が表示されない場合は、こんなときはを参照してください。
- イベントの説明欄に「Windows has checked the file system and found no problems.」と表示されているかどうかを確認します。
表示がない場合には、上記I-6. で[ファイル システム エラーを自動的に修復する]のみ にして、イベントの説明欄に説明文が表示されるまでエラーチェックを繰り返します。または、説明欄の「Cleaning up **」の**の数値が1桁になるまで繰り返しエラーチェックを行います。
- [イベントプロパティ]ダイアログボックスで、「0KB in bad sectors.」と表示されているかどうかを確認します。
「0KB in bad sectors.」の表示がない場合は、対象のドライブに不良セクタが存在します。その場合、正常にバックアップ/コピー/パーティション操作ができません。
※不良セクタが存在する場合は、ハードディスクの交換を行ってください。
III こんなときは
システムドライブ(Windowsが使用しているドライブ)以外のハードディスクのエラーチェックや、II-4. で[Wininit]が表示されない場合は、コマンドプロンプトから実行します
■操作
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[すべてのプログラム-アクセサリ-コマンドプロンプト]を右クリックして表示されるショートカットメニューの[管理者として実行]を選択します。
- [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示されたら、[はい]をクリックします。管理者アカウント以外でログオンしている場合は、管理者アカウントのユーザー名やパスワードを入力し、[はい]をクリックします。
- コマンドプロンプトが起動したら、Dドライブをチェックする場合は、「chkdsk▲d:▲/r」(▲は半角スペース)と入力し、[Enter]キーを押します。
「/r」は不良セクタを修復することを表します。検査結果が表示されたら、不良セクタが0KBであることを確認してください。
◆補足
[コンピューターの管理]画面を閉じる際に、「コンピューターの管理を閉じる前にすべてのダイアログボックスを閉じてください」と表示された場合は、[OK]をクリックしたあと、画面左側の[Windowsログ]をダブルクリックすると終了できます。