辞書ユーティリティの[単語一括処理]シートで使用する単語ファイルは、決められた書式のテキスト形式のデータで用意します。
単語ファイルは、次の方法で作成することができます。
テキストを編集できるアプリケーションで編集する
■操作
- テキストを編集できるアプリケーションを起動します。
- ファイルの先頭に「 !!ATOK_TANGO_TEXT_HEADER_1 」と入力し、改行します。
単語ファイル(テキスト形式)に入力された品詞が、ATOK 2011の品詞体系であることを表します。
- 読み・単語・品詞をタブで区切り、品詞のうしろで改行します。
※単語コメントを付けたい場合は、「読み、単語、品詞、単語コメント、自動置換する/しない、置換候補1、2、3、4、5」をタブで区切り、コメントまたは置換候補のうしろで改行します。
- テキストファイル形式で保存します。
●こんなときは
半角の感嘆符!!を行の先頭に付けると、注釈行にできます。ファイルの内容や作成日など、単語ファイル(テキスト形式)に関する情報を入力しておくと、ファイル管理の目安となり便利です。実際の変換時には使われません。注釈行は単語ファイルの途中にも入力できます。
■単語ファイルに注釈行を入れた例
!!ATOK_TANGO_TEXT_HEADER_1 | ||||
!!***************************** | ||||
!!address.txt | ||||
!!学生時代の友人 | ||||
!!***************************** | ||||
いとう | 愛媛県松山市東町6丁目 | 固有地名 | ||
あきら | 東京都港区北青山1−3 | 固有地名 |
辞書ユーティリティを使う
- 辞書ユーティリティ の[ツール-単語・用例の一覧出力]の[単語出力]シートでも、単語ファイルを作成できます。
- 辞書ユーティリティ の次の機能で作成されたファイルは、正しい単語ファイルの形式に修正すれば、単語ファイルとして使用できます。
- [ツール-辞書の合併]の[辞書合併]シートで作成された未登録単語ファイル
- [ツール-ファイルから登録・削除]の[単語一括処理]シートで作成した出力ファイル
単語ファイルの記述フォーマット
■単語ファイルの例
!!ATOK_TANGO_TEXT_HEADER_1 | ||||
るみ | 留美 | 固有人名 | ||
PC | パソコン | 名詞 | ||
しろさんかく | △ | 名詞 | ||
たかぼう | 高房 | 固有地名 |
■内容の書き方の注意点
- ファイルの先頭に必要な記述
ファイルの先頭には、次の記述が必要です。
- !!ATOK_TANGO_TEXT_HEADER_1
「!!ATOK_TANGO_TEXT_HEADER_1」は、必ず半角で入力します。
「ATOK_TANGO_TEXT_HEADER」は、大文字・小文字のどちらでもかまいません。 - 書き方
- 「読み」・「単語」・「品詞」は、タブで区切って入力します。
- 1行に、1件のデータだけを入力します。(最後に改行を入れます。)
- 読みについて
- 「読み」は、全角・半角を問わず32文字以内で入力します。(ただし、全角文字の場合、濁点・半濁点を含む文字は2文字と数えます。)
- 読みに使用できる文字
全角ひらがな、全角・半角のカタカナ、アルファベット、数字
記号(゛゜−+*/_#$%&=@:;・ ’ ^ ~ `<>¥〜) - 読みに使用できない文字
スペース・漢字・独仏文字・発音記号・特殊記号
※読みの先頭に、ー(長音)、゛(濁音)゜(半濁音)は使用できません。
- 単語について
- 辞書に登録する単語は、全角・半角を問わず100文字以内で入力します。
※サロゲートペアで表現される文字は、2文字と数えます。
- 単語に使用できる文字
漢字、ひらがな、全角・半角のカタカナ、アルファベット、数字、記号
※特殊記号は使用できません。
- 辞書に登録する単語は、全角・半角を問わず100文字以内で入力します。
- 品詞について
- 品詞名、または品詞番号を入力します。