■更新日:1998.03.31 - ■情報番号:005803
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他アプリケーションに貼り付けた花子データを編集すると、用紙サイズが小さくなる場合がある |

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◆ 原因 ◆
花子でA1サイズのような大きな用紙にデータを作成し、他アプリケーションソフトに貼り付けた後、そのデータを編集するための花子を起動すると、用紙サイズが約300× 300mmに変更され、これ以降の範囲に作図したデータが失われてしまいます。
これは、データ連携を扱うOLE処理の制限に関連した花子プログラムの仕様制限です。
OLEの処理では、約327mm以上の領域を組み込むと正常に動作しないという制限があることから、花子でもデータ貼り付けした用紙サイズ領域の上限を300mmまでとしています。
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このため、組み込んだデータを編集するために花子を起動すると、用紙サイズが300×300mmに制限され、この範囲以上に作図したデータは用紙サイズ外となって、データが表示されなくなります。
さらに、そのまま花子を終了すると、終了時の画面状態を保持して貼り付け状態を更新するため、300×300mmサイズを越える範囲のデータが失われてしまう状態となります。
◆ 注意 ◆
- 貼り付けた状態のままで使用する場合には、あらかじめ花子で組み込んだ状態のデータを使用することができます。
組み込み後、花子でデータを編集しようとした場合にのみ、上記の結果となります。
- 上記のように、データが完全に失われるのは、300×300mmサイズ以上の範囲に単独で存在するデータのみです。
データの始点あるいは終点などの一部が、300×300mmサイズ以内に描画されている場合は、起動した花子画面で[ファイル(F)-スタイル(Y)]を選択し、用紙サイズを元のサイズに戻すと、表示されるようになります。
(→下図参照)
◆ 対処方法 ◆
花子で、他アプリケーションに貼り付けるデータを選択して[編集(E)-コピー(C)]を選択する際、次のいずれかの操作を実行します。
方法<1>コピーしようとするデータ範囲が300×300mmに収まるように、データ全体を縮小する
用紙サイズの範囲が300×300mm以内に収まるように、[変更(C)-拡大縮小(E)]でデータを縮小してから、[編集(E)-コピー(C)]を実行します。
方法<2>300×300mm外に単独で存在するデータは、300×300mm以内の図面の一部と合成する
※ | 方法<1>での対処が不可能な場合にお試しください。 |
前頁の図のように、データの一部が300×300mm内に存在する場合には、編集用に起動した花子の画面で、再度[ファイル(F)-スタイル(Y)]を選択し、用紙サイズを元に戻すと表示可能となります。
このことから、300×300mm外に単独で存在するデータについては、300×300mm内に存在するデータと一図形の認識になるように、[変更(C)-合成分解等(G)-合成(C)]を選択して合成します。
これにより、配置上は300×300mm外に存在していても、300×300mm内のデータとして認識されるようになります。
この後、[編集(E)-コピー(C)]を実行します。
◆ 補足 ◆
他アプリケーションに貼り付けた後、花子のデータを編集したい場合
- 起動した花子の画面で、[ファイル(F)-スタイル(Y)]を選択し、用紙サイズを拡大すると、合成を実行したデータの表示が可能となります。
この後、データの編集を行い終了すると、貼り付けた結果にも反映されます。
- 起動した花子画面で、合成を実行したデータを編集する際、そのままの状態では部分的な編集を行うことができません。
この場合は、[変更(C)-合成分解等(G)-合成解除(D)]を選択し、合成を解除してから編集を行います。
また、編集が終了して花子を終了する前に、再度[変更(C)-合成分解等(G)-合成(C)]を実行しておくと、再度同様の手順で、貼り付けたデータの編集を行うことが可能です。
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