不特定の操作でアプリケーションエラーが発生するなど、動作が不正になる場合、花子のプログラムが不正になっている、あるいはご使用の環境が何らかの影響を及ぼしているといった複数の原因が考えられます。
原因を絞り込むために、以下の事項を確認します。
■ 確認事項 ■
- ある特定の文書を編集中にのみ発生する場合
そのデータファイル自体に、何らかの問題があることが考えられます。
以下の操作で、エラーが発生するファイルを保存し直してどうかを確認します。
- [ファイル(F)-ファイル補助(H)-書式読込(T)]を選択し、該当のファイルを指定する。
そのファイルの印刷スタイルなど、書式のみを読み込みます。図形などは読み込まれません。
- [ファイル(F)-挿入読込(T)-重ね合せ(O)]を選択し、該当のファイルを指定する。
図形データが読み込まれます。
- [ファイル(F)-保存(A)]を選択し、今までとは異なる名前を付けて保存を実行する。
- 特定の文書ではなく、不定期に発生する場合
花子のプログラムが不正になっている、あるいはWindows環境が不安定になっているなどの原因が考えられます。花子側での対処、Windows側での環境変更について、それぞれ下記の点をお試しください。
◆花子のプログラムを更新する
- 花子のシステムファイルを削除する
花子が終了している状態で、HANAWIN¥ENV¥HANA.ENV(花子のシステムファイル)を、Windows95のエクスプローラ、あるいはWindows3.1のファイルマネージャなどで削除した後、再度起動してどうかを確認します。
上記ファイルは、花子の使用環境(ファイルオプションや印刷スタイル記憶など)を記憶しているものですが、何らかの原因により不正になっていると、花子が正常に動作しません。
削除した後、花子を起動・終了することによって、自動的に新規内容が作成されるため、その状態で花子を使用します。
<注意>
- HANA.ENVの削除は、花子を起動していない状態で行ってください。
- HANA.ENVは削除しても、その後の起動・終了により自動作成されます。インストールの必要はありません。
- HANA.ENVを削除すると、花子の使用環境について設定していた内容が初期設定に戻ります。お手数ですが、花子を起動後、設定し直してください。
- 花子の再インストールを実行する。
1.の操作を行っても現象が解消されない場合、ハードディスクの中の花子プログラムを削除した後、再度インストールをし直します。
- 花子の保存用No.1ディスク(または保存用CD-ROM)をドライブにセットする。
- Windows95/Windows98の場合は[スタート-ファイル名を指定して実行(R)]、Windows3.1の場合は[プログラムマネージャ-アイコン(F)-ファイル名を指定して実行(R)]を選択する。
- 次のように入力する。
- ▲はスペースを表します。スペースキーを一度押してください。
- ?には、保存用ディスクをセットしたドライブのドライブ番号(アルファベット)を入力します。
- [OK]をクリックし、画面のメッセージに従ってファイルの削除を実行する。
ファイルの削除が完了したら、花子の再インストールを実行します。
<補足>
保存用ディスクをセットしたドライブ番号が不明な場合は、上記iii.で[参照(B)]をクリックします。
○Windows95/Windows98の場合
- [ファイルの場所(I)]の▼をクリックし、フロッピィディスクドライブ(またはCD-ROMドライブ)のアイコンを選択する。
- 一覧から「Inst(またはInst.EXE)」を選択し、[開く(O)]をクリックする。
○Windows3.1の場合
- [ドライブ(V)]の↓をクリックし、アイコンの図柄から、フロッピィディスクドライブ(またはCD-ROMドライブ)のドライブ番号を確認し、選択する。
- [ファイル名(N)]の一覧から「INST.EXE」を選択し、[OK]をクリックする。
◆Windowsの環境を変更する
○Windows95の場合
- ディスプレイの設定を変更する
次の3点を変更することによって現象が改善された場合、ディスプレイドライバを提供しているメーカー(パソコン本体に標準添付のドライバの場合は、パソコン本体のメーカー)に、何か類似のトラブル情報がないかどうかご確認ください。
●ハードウェアアクセラレータを「なし」にする。
- [スタート-設定(S)-コントロールパネル(C)-システム]を選択する。
- [パフォーマンス]シートをクリックする。
- [グラフィックス(G)]をクリックする。
- 「ハードウェアアクセラレータ(A)」の設定を、一番左の「なし」に変更する。
- [OK]をクリックした後、Windowsを再起動する。
●画面の設定(色・解像度)を変更する。
- [スタート-設定(S)-コントロールパネル(C)-画面]を選択する。
- [ディスプレイの詳細]シートをクリックする。
- [カラーパレット(C)]の▼をクリックし、画面の色を現在とは別の設定に変更する。
- [デスクトップ領域(D)]を、現在とは別の値のピクセルに変更する。
高い値に設定している場合、現在よりも低い解像度に変更することをおすすめします。
- [OK]をクリックする。
- 確認メッセージが表示されたら、[はい(Y)]をクリックする。
●ディスプレイアダプタの種類を変更する。
- [スタート-設定(S)-コントロールパネル(C)-画面]を選択する。
- [ディスプレイの詳細]シートをクリックする。
- [ディスプレイの変更(T)]をクリックする。
- [アダプタの種類(A)]-[変更(H)]で、「すべてのデバイスを表示(A)」を選択する。
- 表示されているデバイスの一覧から、使用しているパソコン本体に互換性のあるデバイスを選択する。
※ | 使用している本体の標準デバイスを選択します。NEC本体の場合、スタンダードディスプレイアダプタ(9821/H98シリーズ)を利用することが可能です。 |
- [OK]→[閉じる]→[更新(A)]の順にクリックした後、Windowsを再起動する。
◆注意
ご使用のパソコン本体に互換性のあるアダプタが組み込まれているかどうかにつきましては、パソコン本体のメーカーにご確認ください。
- 常駐プログラム、現在起動しているアプリケーションがあれば解除・終了する
Windows上に常駐しているプログラムや起動しているアプリケーションがある場合、それらが何らかの影響を及ぼしている可能性もあります。現在起動しているアプリケーションや常駐しているプログラムは、画面下部のタスクバーに一覧されています。それらを1つずつクリックしてアクティブにし、それぞれの方法で終了または解除します。
- スタートアップには何も登録されていない状態にする
- [スタート-設定(S)-タスクバー(T)]を選択し、[スタートメニューの設定]をクリックする。
- [詳細(D)]をクリックし、<プログラム>フォルダ上でダブルクリックする。
- <スタートアップ>フォルダ上でダブルクリックする。
- スタートアップに登録されているアプリケーションのアイコンが表示されるので、そのうちの1つを選択する。
- [編集(E)-切り取り(T)]を選択する。
- 移動先のフォルダ(スタートアップ以外のフォルダ)をクリックする。
- [編集(E)-貼り付け(P)]を選択する。
スタートアップに登録されていたアイコンが、6.で指定したフォルダに移動します。
- 上記4.〜7.の操作を繰り返し、スタートアップに何もアイコンが表示されない状態にする。
- Windowsを再起動する。
- ハードディスクを点検する
ハードディスクが破損していると、花子に限らず、アプリケーションが正常に動作しなくなる可能性は十分あります。
- [スタート-プログラム(P)-アクセサリ-システムツール-スキャンディスク]を選択する。
- [エラーをチェックするドライブ(V)」で、花子とWindowsをセットアップしているドライブを選択する。
- [エラーを自動的に修復(F)]をオンにし、[開始(S)]をクリックする。
※ | もしエラーがあった場合でも自動的に修復されますが、その後再度スキャンディスクを実行したときにもやはりエラーが発見された場合は、ハードディスクを初期化することをおすすめします。 |
- MS-DOSアプリケーションを使用している場合、CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATが存在しない状態にしてみる
CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATに記述しているドライバなどの影響を受けていることも考えられます。これら2つのファイルが存在しない環境でも、花子の動作に支障はありません。
一度、CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの名前を変更した後再起動し、これらのファイルが存在しない環境での動作を確認します。もし、正常に動作する場合は、記述内容に問題がないかどうかご確認ください。
○Windows3.1の場合
- ディスプレイの設定を変更する
- プログラムマネージャから、[メイン-Windowsセットアップ]を選択する。
- [設定(O)-基本ハードウェアの変更(C)]を選択する。
- [ディスプレイ(D)]の↓をクリックし、次のように設定を変更する。
PCー9800シリーズ本体を使用している場合:「640×400 16色」
DOS/V本体を使用している場合 :「VGA」
変更時、ディスプレイドライバのコピー段階で、現在のものを使用するかどうかの確認メッセージが表示された場合は、「現在のものを使用する」を選択します。
- 常駐プログラムを解除する
Windows上に常駐しているプログラムや起動しているアプリケーションがある場合、それらが何らかの影響を及ぼしている可能性もあります。Windowsを起動した状態で[CTRL]+[ESC]キーを押し、プログラムマネージャ以外のアプリケーションが一覧に表示されている場合は、それを選択して[アプリケーションの終了(E)]をクリックします。
- スワップファイルを設定し直す
- プログラムマネージャから、[メイン-コントロールパネル]-[エンハンスドモード]を選択する。
- スワップファイルの設定(V)をクリックし、[変更(C)]をクリックする。
- [新しい設定]の[種類(T)]を「なし」に変更し、[OK]をクリックする。
- 確認メッセージが表示されたら、[はい(Y)]をクリックする。
- Windowsを再起動する。
その後、上記と同様の操作で、今度はスワップファイルを「常設」に変更し、[新しいサイズ(S)]を[望ましいサイズ]と同じ設定にして新しく確保し直します。設定後、Windowsを再起動します。
- ハードディスクを点検する
Windowsを終了し、MS-DOSの画面でCHKDSKコマンドを実行します。ハードディスクに破損クラスタなどのエラーが存在しないかどうか確認し、万一存在する場合には、CHKDSK /Fコマンドやハードディスクのユーティリティソフトなどにより、これらのトラブルを解消してください。