フォームのサイズ変更が行われたときに、貼り付けてあるテキストエディタオブジェクトのサイズをフォームのサイズに合わせて変更します。(テキストエディタオブジェクトのLeftプロパティとTopプロパティの値は 0とします。)
!!フォームのSizeイベント
event Size(%Width, %Height) !! (1)
with Self.Controls[TextEditor1] !! (2)
..Width = %Width !! (3)
..Height = %Height !! (4)
end with
end event
(1)event Size(%Width, %Height)
Sizeイベントは、ダイアログボックスのサイズを変更したときに発生します。
引数WidthとHeightにはピクセル単位の数値を渡します。
ユーザー操作では、ドラッグによってサイズが変更されたときに発生します。マクロでは、Heightプロパティ、Widthプロパティ、UsableHeightプロパティ、UsableWidthプロパティの値が変更されたときに発生します。また、ダイアログボックスが開かれたときにも発生します。
なお、Sizeイベントで渡される引数の値は、UsableWidthプロパティとUsableHeightプロパティの値です。
(2)with Self.Controls[TextEditor1]
テキストエディタオブジェクトをwith文の指定オブジェクトとします。
with文で指定されたオブジェクトは、end with までの間(with構文内)、任意に指定した名前でオブジェクトを参照することができます。指定した名前を with別名といい、名前を省略する場合は .. の後にメソッド・プロパティ名を指定します。同じオブジェクトに対して、メソッド呼び出しやプロパティ設定を複数回行う場合は、with文を利用すると便利です。
(3)..Width = %Width
テキストエディタオブジェクトの幅をフォームに合わせます。
(4)..Height = %Height
テキストエディタオブジェクトの高さをフォームに合わせます。
※フォームのUsableWidthとUsableHeightプロパティは、ウィンドウやダイアログとして開けたフォーム上でオブジェクトを配置できる幅と高さを示します。
テキストエディタオブジェクトのようにフォーム全面に貼り付けるオブジェクトの場合、フォームのSizeイベントでこれらのプロパティを利用すると、サイズ変更を行ってもフォーム全面にオブジェクトが貼り付いた状態にできます。