ファイルコピー中にエラーが発生するなどセットアップが正常に行えない場合、複数の原因が考えられます。
原因を絞り込むために、以下の事項を確認します。
■ 確認事項 ■
- JSSTART.$$$が存在するかどうか
セットアッププログラムが途中でストップしてしまった場合、JSSTART.$$$がハードディスク上に残ったままになることがあります。
このフォルダが残っている場合は、削除してからセットアップを実行する必要があります。
◆ 確認方法 ◆
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム(P)-エクスプローラ]を選択する。
- [表示(V)-フォルダオプション(O)]を選択する。
- [表示]シートをクリックし、[詳細設定]の一覧から次の2個所を設定する。
- ファイルとフォルダ
[登録されているファイルの拡張子は表示しない]をオフにする。
- ファイルの表示(表示されないファイル)
[すべてのファイルを表示する]([すべてのファイルを表示])をオンにする。
- [適用(A)]をクリックした後、[OK]をクリックする。
- [ツール(T)-検索(F)-ファイルやフォルダ(F)]を選択する。
- [名前(N)]に「JSSTART.$$$」、[探す場所(L)]にWindowsが存在するドライブを指定する。
[含まれる文字列(C)]には、何も入力しません。
- [サブフォルダも探す(S)]をオンにし、[検索開始(I)]をクリックする。
フォルダが存在した場合、「○個のファイルが見つかりました」と表示され、JSSTART.$$$が表示されます。
- ●JSSTART.$$$が存在した場合
- 以下の操作でJSSTART.$$$を削除した後、再度セットアップを実行します。
- 検索の結果表示された「JSSTART.$$$」上で右クリックし、[削除(D)]を選択する。
- 「ごみ箱に移してもよろしいですか」と表示されたら、[はい(Y)]をクリックする。
- ●JSSTART.$$$が存在しなかった場合
- 次の2.を確認します。
- 常駐プログラム、現在起動しているアプリケーションがあれば解除・終了する
Windows上に常駐しているプログラムや起動しているアプリケーションがある場合、それらが何らかの影響を及ぼしている可能性もあります。
現在起動しているアプリケーションや常駐しているプログラムは、画面下部のタスクバーに一覧されています。
それらを1つずつクリックしてアクティブにし、それぞれの方法で終了または解除します。
- スタートアップには何も登録されていない状態にする
◆ 操作手順 ◆
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム(P)-アクセサリ-システムツール-システム情報]を選択する。
- [ツール(T)-システム設定ユーティリティ]を選択する。
- [全般]シートをクリックし、「起動オプションを選択する」をオンにする。
- [スタートアップグループの項目を読み込む(G)]をオフにする。
その他の項目はオンのままにしておきます。
- [適用(A)]をクリックした後、[OK]をクリックする。
- Windowsの再起動を行う。
※上記は、原因を絞り込むための設定です。
正常にセットアップできるかどうか確認した後は、元の設定に戻します。
具体的には、上記操作の3.で「標準の起動-すべてのデバイスドライバとソフトウェアを読み込む(N)」をオンにします。
- ハードディスクを点検する
◆ 操作手順 ◆
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム(P)-アクセサリ-システムツール-スキャンディスク]を選択する。
- [エラーをチェックするドライブ(V)]で、Windowsが存在するドライブを選択する。
- [チェック方法]は、「完全(T)」をオンにする。
- [エラーを自動的に修復(F)]をオンにし、[開始(S)]をクリックする。
※ハードディスク容量によっては、チェックの完了までにかなりの時間を要することがあります。
※製品をセットアップしようとしているドライブと、Windowsが存在するドライブが異なる場合、セットアップしようとしているドライブも上記と同様の操作で点検します。
※エラーが発見された場合、自動的に修復されますが、その後再度スキャンディスクを実行したときにもやはりエラーが見つかった場合は、ハードディスクを初期化することをおすすめします。
- できる限りのメモリとシステムリソースを確保する
<1>仮想メモリを大きく設定する
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックして[設定(S)-コントロールパネル(C)-システム]を選択する。
- [パフォーマンス]シートをクリックする。
- [仮想メモリ(V)]をクリックし、設定内容が「自分で設定する(M)」になっている場合は、「仮想メモリの自動設定(推奨)(W)」に変更する。
- [OK]をクリックした後、Windowsを再起動する。
※「仮想メモリの自動設定(推奨)(W)」の場合、ハードディスクの空き容量に応じて仮想メモリが自動的に設定されます。
空き容量が少ない場合は、不要なファイルやアプリケーションを削除する、ごみ箱を空にするなどして、空き容量を確保してください。
<2>不要なファイルやアプリケーションがあれば削除する
●ディスククリーンアップを実行する
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム(P)-アクセサリ-システムツール-ディスククリーンアップ]を選択する。
- ディスククリーンアップを実行するドライブとして、Windowsが存在するドライブを選択して、[OK]をクリックする。
- [削除するファイル(F)]の中から、削除してもよいものにチェックマークを付ける。
削除するファイルにカーソルをあわせると、下方に[説明]が表示されますので、実行前に、どのようなファイルが削除されるのかご確認ください。
- [OK]をクリックする。
- 「ファイルを削除しますか」と表示されるので、[はい(Y)]をクリックする。
●エクスプローラを利用してファイルを削除する
不要なファイルは、エクスプローラで削除することができます。
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム(P)-エクスプローラ]を選択する。
- 削除したいファイルを、[Ctrl]キーを押しながらクリックし、1つずつ連続して選択する。
- [ファイル(F)-削除(D)]を選択し、「よろしいですか」と表示されたら、[はい(Y)]をクリックする。
●不要なアプリケーションを削除する
削除しても良いアプリケーションがある場合は、削除を実行します。
削除方法は、そのアプリケーションのマニュアルやヘルプ等でご確認ください。
<3>壁紙を使用しない設定にする
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[設定(S)-コントロールパネル(C)-画面]を選択する。
- [背景]シートをクリックする。
- [壁紙]を「(なし)」に変更する。
- [模様(P)]をクリックし、「(なし)」を選択する。
- [OK]をクリックする。
- [適用(A)]をクリックした後、[OK]をクリックする。
<4>不要なドライバがあれば解除する
プリンタドライバ・ディスプレイドライバ・フォントドライバなどで、不要なドライバが組み込まれている場合は解除します。
解除方法の詳細については、Windowsのヘルプでご確認ください。
- 他のパソコン本体では正常に動作するかどうか確認する
他のパソコン本体を持っている場合は、その本体ではどうかを確認します。
もし、別の本体では正常にセットアップできるという場合、ハードウェアやソフトウェアをできるだけ同じ環境にして試します。
- 他社のアプリケーションが正常に動作しているかどうか確認する
Windows上で動作している他のアプリケーションでも動作不正が発生している場合、Windowsや動作環境自体に何らかの原因がある可能性があります。
Windowsメーカーにもお問い合わせください。
以上の内容を実行しても改善されなかった場合、引き続き次の内容を確認してください
- ハードウェア的に問題のあるデバイスを組み込んでいないか確認する
正常に動作していないデバイスがないか確認します。
問題のあるデバイスが発見された場合は、デバイスの製造元(パソコン本体に標準添付のデバイスの場合は、パソコン本体のメーカー)に対処方法など詳細について直接お問い合わせください。
◆ 操作手順 ◆
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム(P)-アクセサリ-システムツール-システム情報]を選択する。
- 画面左側の「コンポーネント」の前に[+]が表示されている場合は、それをクリックして[−]に変更する。
- 「問題のあるデバイス」をクリックする。
すべてのドライバが正常に動作している場合、「このコンピュータには問題のあるデバイスはありません」と表示されます。
- 増設物をはずしたシンプルな環境でセットアップを実行する
<1>パソコン本体にカード類を装着している場合は、はずした状態でセットアップを実行する。
<2>メモリを増設している場合は、はずした状態でセットアップを実行する。
※はずすとWindowsが動作するためのメモリが確保できない場合は、はずさないでください。
- ●セットアップできた場合
- パソコン本体に増設していたカード類やメモリなどが原因と特定することはできませんが、何らかの影響を及ぼしていたとは考えられます。
それらのメーカーに、何か類似の情報がないかどうかご確認ください。
なお、製品起動後に再び装着し、正常に動作する場合は、そのままご使用ください。
- ●セットアップできなかった場合
- 増設物をはずしたシンプルな状態のままで、III..の操作をお試しください。
- ファイルシステムの設定を変更してセットアップを実行する
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[設定(S)-コントロールパネル(C)-システム]を選択する。
- [パフォーマンス]シートをクリックする。
- [ファイルシステム(F)]をクリックする。
- [CD-ROM]シートをクリックする。
- [アクセス方法を最適化(O)]で右側の▼をクリックし、「先読みなし」にする。
- [トラブルシューティング]シートをクリックする。
- [すべてのドライブに遅延書き込みを行わない(W)]をオンにする。
- [適用(A)]をクリック後、[OK]をクリックする。
- [閉じる]をクリックする。
- Windowsの再起動を行う。
- ディスプレイの設定を変更する
次の2点を変更することによって現象が改善された場合、ディスプレイドライバを提供しているメーカー(パソコン本体に標準添付のドライバの場合は、パソコン本体のメーカー)に、何か類似のトラブル情報がないかどうかご確認ください。
<1>ハードウェアアクセラレータを「なし」にする
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[設定(S)-コントロールパネル(C)-システム]を選択する。
- [パフォーマンス]シートをクリックする。
- [グラフィックス(G)]をクリックし、[ハードウェアアクセラレータ(A)]の設定を一番左の「なし」に変更する。
- [OK]をクリックした後、Windowsを再起動する。
<2>画面の設定(色・解像度)を変更する
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[設定(S)-コントロールパネル(C)-画面]を選択する。
- [設定]シートをクリックする。
- [色]の項目内にある▼をクリックし、画面の色数が高いものに設定されている場合は、低いものに変更する。
- [画面の領域]のルーラーをドラッグし、現在設定されている値以外のピクセルに変更する。
特に、高い数値に設定していた場合は低い数値に変更します。
- [適用(A)]をクリックした後、[OK]をクリックする。
- [互換性の警告]画面が表示されたら、「新しい色の設定でコンピュータを再起動する(R)」をオンにして[OK]をクリックする。
Windowsを再起動することなく、変更した設定が有効になった場合は、Windowsの[スタート]ボタンをクリックして[Windowsの終了(U)-再起動する(R)]を選択し、Windowsを再起動後、現象が改善されているかどうかご確認ください。
- Windowsの修復、または再セットアップを実行する
Windows98には、システムファイルチェッカーがついています。
システムファイルチェッカーを使用すると、オペレーティングシステムのファイルの整合性を確認したり、これらのファイルが破損している場合には復元したりすることができます。
詳細につきましては、Windowsのヘルプ・マニュアル等をご参照ください。
◆ 操作手順 ◆
- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[プログラム(P)-アクセサリ-システムツール-システム情報]を選択する。
- [ツール(T)-システムファイルチェッカー]を選択する。
- [設定(T)]をクリックし、[システムファイルチェッカーの設定]画面にする。
- [設定]シートをクリックし、「復元する前に必ずバックアップを作成する(B)」をオンにする。
- [適用(A)]をクリック後、[OK]をクリックし、[システムファイルチェッカーの設定]画面を閉じる。
- [実行する操作]で「変更のあったファイルをスキャンする(R)」をオンにする。
- [開始(S)]をクリックする。
- メッセージに従って対処する。