一太郎を起動するために必要なメモリ(メインメモリ;640KBの部分)が不足しています。
(A)のメッセージの場合、リターンキーを押すと一太郎を起動することができますが、メモリが圧迫された状態で起動するため、単語登録など一部の機能が使用できない場合があります。メインメモリを十分確保した後、起動し直します。
(B)のメッセージの場合、一太郎を起動することはできません。
※一太郎起動前、メインメモリに約441KBの空きがあると、ノーメッセージで起動可能です。
◆対処方法
以下の方法でメインメモリの空きを増やします。
- CONFIG.SYSから不要なデバイスドライバの記述を削除する。
一太郎のみ使用する場合、ATOK7以外のデバイスドライバは特に必要ありません。
- CONFIG.SYSのBUFFERSの値を小さくする。
一太郎の初期設定のCONFIG.SYSでは、BUFFERSの値は「10」に設定されています。
- メニューソフトから一太郎を起動している場合は、メニューを終了し、MS-DOS上から起動する。
- EMS拡張メモリを使用する。
EMSメモリを設定すると、ATOK7のシステムが64KB分EMSメモリに組み込まれるため、メインメモリに空きをつくることができます。
- EMS拡張メモリを使用しない場合、ATOK7?S.SYSを使用する。
ATOK7?S.SYSはATOK7?.SYSに比べ、メインメモリへの常駐量が約14KB小さくなります。ただし、次の制限があります。
- MS-DOSあるいは他ソフト上での単語登録ができない。
- 外字ロードができないため、MS-DOS上で外字を使用することができない。
- 入力位置の切替ができないため、システムライン入力のみ。
- 7TO6.COMが使用できない。
- EMSに対応していない。
◆補足
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CPU 80386(80386SX)以上でプロテクトメモリを1MB以上装備した本体を使用している場合、以下の操作でEMS拡張メモリを設定することができます。
ハードディスクがAドライブ、フロッピィディスクがBドライブの場合
- 一太郎を起動し、[T・ファイル-L・読込み]を選択する。
- ファイル名欄に、[A:\CONFIG.SYS]と半角で手入力する。
- リターンキーを押してCONFIG.SYSを読み込む。
- [XFER]キーを押して半角モードに変更し、以下のように書き換えます。
FILES=20
BUFFERS=10
DEVICE=A:\EMS386.SYS ←この行を追加します。
DEVICE=A:\ATOK7A.SYS /D= ・・・
DEVICE=A:\ATOK7B.SYS
|
- [T・ファイル-S・保存]を選択し、ファイル名はそのままでリターンキーを押す。
「更新してもよろしいですか」と表示されたら、「Y」を選択します。
- 一太郎を終了し、プロンプトの状態(A:\>)にする。
- Bドライブ(フロッピィディスクドライブ)に保存用起動ディスクをセットし、以下のように入力してリターンキーを押す。
A:\>COPY▲B:\EMS386.SYS ※▲は、スペースを表します。 |
EMS386.SYSがAドライブ(ハードディスク)にコピーされます。
- 保存用起動ディスクを抜き、本体のリセットボタンを押して再起動する。
起動時、「ATOKを拡張メモリに組み込みました」と表示されれば、EMSメモリの設定が正しくできています。
※「ページフレームを設定することができません」と表示された場合
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64KBの連続したページフレームが確保できないために表示されています。
オプションで増設しているボード等のアドレス空間を確認してください。
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例) サウンド機能を内蔵した本体を使用している場合、本体のセットアップで
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サウンド機能を切り離します。設定方法の詳細については、本体のマニュアルを参照してください。
なお、EMS拡張メモリがある場合、データ作業用領域をEMSメモリに設定すると、編集可能な文書量を増やすことができます。
[O・オプション-K・環境設定]で、データ作業用領域<EMS>を使用「する」に設定し、EMSメモリの容量に合わせてサイズを入力します。
その場合、ATOKやその他のプログラムもEMSを使用するため、全容量を作業用領域には設定しないでください。