- 必要な環境を整える。
一太郎と花子を同時起動して使用するには、ハードディスクとEMS拡張メモリが必須です。それぞれ、現在の環境にない場合は増設を行ってください。
なお、CPU 80386(80386SX)以上でプロテクトメモリを1MB以上装備した本体を使用している場合、以下の操作でEMS拡張メモリを設定することができます。
<ハードディスクがAドライブ、フロッピィディスクがBドライブの場合>
- 一太郎を起動し、[T・ファイル-L・読込み]を選択する。
- ファイル名欄に、[A:\CONFIG.SYS]と半角で手入力する。
- リターンキーを押してCONFIG.SYSを読み込む。
- [XFER]キーを押して半角モードに変更し、以下のように書き換えます。
FILES=20
BUFFERS=10
DEVICE=A:\EMS386.SYS ←この行を追加します。
DEVICE=A:\ATOK7A.SYS /D= ・・・
DEVICE=A:\ATOK7B.SYS
|
- [T・ファイル-S・保存]を選択し、ファイル名はそのままでリターンキーを押す。
「更新してもよろしいですか」と表示されたら、「Y」を選択します。
- 一太郎を終了し、プロンプトの状態(A:\>)にする。
- Bドライブ(フロッピィディスクドライブ)に保存用起動ディスクをセットし、以下のように入力してリターンキーを押す。
A:\>COPY▲B:\EMS386.SYS ※▲は、スペースを表します。 |
EMS386.SYSがAドライブ(ハードディスク)にコピーされます。
- 保存用起動ディスクを抜き、本体のリセットボタンを押して再起動する。
起動時、「ATOKを拡張メモリに組み込みました」と表示されれば、EMSメモリの設定が正しくできています。
※「ページフレームを設定することができません」と表示された場合
-
64KBの連続したページフレームが確保できないために表示されています。オプションで増設しているボード等のアドレス空間を確認してください。
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例) サウンド機能を内蔵した本体を使用している場合、本体のセットアップで
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サウンド機能を切り離します。設定方法の詳細については、本体のマニュアルを参照してください。
なお、EMS拡張メモリがある場合、データ作業用領域をEMSメモリに設定すると、編集可能な文書量を増やすことができます。
[O・オプション-K・環境設定]で、データ作業用領域<EMS>を使用「する」に設定し、EMSメモリの容量に合わせてサイズを入力します。
その場合、ATOKやその他のプログラムもEMSを使用するため、全容量を作業用領域には設定しないでください。
- 一太郎と花子を、それぞれに添付のインストールプログラムを使用してインストールする。
添付のインストールプログラム以外の方法でインストールした場合、正しく同時起動できない場合があります。必ずインストールプログラムを使用し、一太郎と花子とで共通して使用するディレクトリ(<JSW><JSFONT><JSUT>)を共有するように指定します。
- 一太郎、花子起動時に有効となるバッチファイルで、一太郎と花子のプログラムを転送したディレクトリ全てにPATH指定を行う。
◆操作手順
AUTOEXEC.BATにPATH指定を追加する場合
※一太郎と花子を、Aドライブに初期値のディレクトリ構成でインストールしているものとします。
- 一太郎を起動し、[T・ファイル-L・読込み]を選択する。
- ァイル名欄に、[A:\AUTOEXEC.BAT]と半角で手入力する。
- リターンキーを押して、AUTOEXEC.BATを読み込む。
- [XFER]キーを押して半角モードに変更し、PATH指定に次の5つのディレクトリが全て含まれるように内容を変更する。
<JSW> <TARO4> <JSFONT> <JSUT> <HANA2> |
例)
PATH▲A:\;A:\JSW;A:\TARO4;A:\JSFONT;A:\JSUT;A:\HANA2 (▲は、スペースを表します。) |
- [T・ファイル-S・保存]を選択し、ファイル名はそのままでリターンキーを押す。
「更新してもよろしいですか」と表示されたら、「Y」を選択します。
AUTOEXEC.BATを変更した場合は、リセットしてパソコン本体を再起動後、変更内容が有効となります。