[ツール-スペルチェック-実行]を選択したときに使われるスペルチェック用の辞書には、英語チェック用システム辞書(英単語辞書・日本語辞書)と英語チェック用ユーザー辞書の2種類があります。
文書中の英単語は、これらの辞書に基づいてチェックされ、訂正候補などが表示されます。
用途や使い勝手に応じて、辞書に単語を新しく登録したり、辞書に登録されている単語を削除したりすることができます。
- 英語チェック用辞書に単語を1つずつ登録する
- 英語チェック用辞書に複数の単語をまとめて登録する
- 英語チェック用辞書に登録されている単語を削除する
- 削除した単語を再登録する
- 旧バージョンの一太郎の英語チェック用辞書に登録していた情報を、現在の英語チェック用ユーザー辞書に登録する
- テクニック
★スペルチェック用の辞書について
- 英語チェック用システム辞書
スペルチェックに使われる英語チェック用辞書のうち、チェック時に中心となる読み出し専用の辞書です。
システム辞書には、英単語辞書・日本語名称辞書の2つがあり、合わせて約21万語が登録されています。
それぞれの辞書は、[ツール-スペルチェック-設定]の[辞書設定]をクリックして設定します。- 英単語辞書
スペルチェックに使われるシステム辞書のうち、英単語および外国の地名、人名、企業名などが登録されている英語チェック用辞書のことです。
セットアップ直後の状態では JSENG2.DSS が設定されています。 - 日本語名称辞書
スペルチェックに使われるシステム辞書のうち、ローマ字表記の日本の地名、人名、企業名などが登録されている英語チェック用辞書のことです。
セットアップ直後の状態では JSJPNNM.DSS が設定されています。
- 英単語辞書
- 英語チェック用ユーザー辞書
スペルチェックに使われる英語チェック用辞書のうち、ユーザーが登録した単語を書き込む辞書です。
ユーザー辞書には、固有名詞やパソコン用語など、システム辞書にない単語を登録することができ、用途や使い勝手に合わせた辞書を作ることができます。
セットアップ直後の状態では JSENG2U.DSS が設定されています。
■英語チェック用辞書に単語を1つずつ登録する
■操作
- [ツール-スペルチェック-英語辞書ユーティリティ]の[登録単語の編集]シートを選択します。
- [単語]に登録したい単語を入力します。
- [登録]をクリックします。
[ユーザー辞書]に設定されている英語チェック用ユーザー辞書に、単語が登録されます。
- 登録したい単語が複数ある場合は、操作2〜3 を繰り返します。
- 登録が終わったら、[終了]をクリックします。
■英語チェック用辞書に複数の単語をまとめて登録する
登録したい単語を1行につき1単語入力し、テキスト形式で保存したファイルを単語ファイルといいます。
単語ファイルを利用すると、複数の単語をまとめてユーザー辞書に登録することができます。
■操作
1 単語ファイルを作る
- 一太郎やWindowsのメモ帳など、テキスト形式の文書が作れるアプリケーションを起動します。
- スペルチェック用の単語ファイルであることを表すために、ファイルの先頭に「!!SPELL2」と入力し、改行します。
※「!!SPELL2」は、大文字・小文字を問わず半角で入力します。
- 登録したい単語を入力し、改行します。
※必ず1行に1単語を入力します。スペース、括弧類、2つ以上連続するハイフン「--」、3つ以上連続するピリオド「...」を含む単語は登録できません。
- すべての単語が記述できたら、テキスト形式で保存します。
2 単語ファイルの内容を辞書に登録する
- [ツール-スペルチェック-英語辞書ユーティリティ]の[一括登録]シートを選択します。
- [単語ファイル]で、操作1-4で保存した単語ファイルを指定します。
- 未登録単語ファイルを作る場合は、[未登録単語ファイルを作成]を
にして、ファイルを設定します。
一括登録時に登録できなかった単語があった場合に、それらの単語をファイルに書き出すことができます。
- [登録]をクリックします。
[ユーザー辞書]に設定されている英語チェック用ユーザー辞書に、単語が登録されます。
- 登録が終わったら、[終了]をクリックします。
●こんなときは
- 単語ファイルに記述した単語のうち、全角は半角に直して登録されます。また、大文字と小文字は区別して登録されます。
- 単語ファイルにコメント行を入力する場合は、行の先頭に半角の感嘆符2個「!!」を入力します。
コメント行として単語ファイルに関する情報などを記述しておくと、便利です。 - 未登録単語ファイルが作られた場合、ファイルの内容は、1行目に「単語」、2行目に「エラーメッセージ」の形式で保存されています。内容を修正してテキスト形式で保存すれば、再度単語ファイルとして使うことができます。
■英語チェック用辞書に登録されている単語を削除する
■操作
【システム登録単語を削除する場合】
- [ツール-スペルチェック-英語辞書ユーティリティ]の[登録単語の編集]シートを選択します。
- [単語]に削除したい単語を入力します。
- [削除]をクリックします。
削除を確認するメッセージが表示されます。
- [はい]をクリックします。
英語チェック用システム辞書から単語が削除されます。
- 削除したい単語が複数ある場合は、操作2〜4 を繰り返します。
- 削除が終わったら、[終了]をクリックします。
【ユーザー登録単語を削除する場合】
- [ツール-スペルチェック-英語辞書ユーティリティ]の[登録単語の編集]シートを選択します。
- [一覧内容]で、[登録単語]を選択します。
- [一覧]から、削除する単語を選択します。
- [削除]をクリックします。
削除を確認するメッセージが表示されます。
- [はい]をクリックします。
英語チェック用ユーザー辞書から単語が削除されます。
- 削除したい単語が複数ある場合は、操作3〜5 を繰り返します。
- 削除が終わったら、[終了]をクリックします。
●こんなときは
■削除した単語を再登録する
英語チェック用システム辞書から削除した単語を復活させることができます。
■操作
- [ツール-スペルチェック-英語辞書ユーティリティ]の[登録単語の編集]シートを選択します。
- [一覧内容]で、[削除単語]を選択します。
- [一覧]の中から再登録したい単語を選択します。
- [復活]をクリックします。
システム単語に戻す確認のメッセージが表示されます。
- [はい]をクリックします。
- 復活できたら、[終了]をクリックします。
!注意
- 英語チェック用ユーザー辞書から削除した単語を復活させることはできません。
ユーザー登録単語を削除した場合は、改めて登録しなおします。
■旧バージョンの一太郎の英語チェック用辞書に登録していた情報を、現在の英語チェック用ユーザー辞書に登録する
一太郎Ver.6/6.3の標準辞書(JSENG.DSC)や、一太郎7以降の一太郎で作った英語チェック用ユーザー辞書に登録した英単語を、一太郎13の英語チェック用ユーザー辞書(JSENG2U.DSS)にまとめて登録することができます。これにより、今までに登録していた英単語をそのまま活用することができます。
■操作
- [ツール-スペルチェック-英語辞書ユーティリティ]の[辞書マージ]シートを選択します。
- [読み出し辞書]に一太郎Ver.6/6.3で使っていた標準辞書(JSENG.DSC)を指定します。
一太郎7以降の一太郎で作った英語チェック用ユーザー辞書も指定できます。
- 未登録単語ファイルを作る場合は、[未登録単語ファイルを作成]を
にして、ファイルを設定します。
登録できなかった単語があった場合に、それらの単語をファイルに書き出すことができます。
- [マージ]をクリックします。
[ユーザー辞書]に設定されている英語チェック用ユーザー辞書に、旧バージョンの英語チェック用辞書に登録されていた単語が登録されます。
- 登録が終わったら、[終了]をクリックします。
テクニック
◆テクニック