すでに保存している文書を開いて内容を編集し、同じ名前で更新して保存する(上書保存)ときに、更新前の内容を別ファイルとして残しておくことができます。このファイルを「バックアップファイル」と呼びます。
バックアップファイルを作っておくと、文書をまちがって上書きしてしまった場合に、上書きする前の状態に戻すことができて便利です。
一太郎の初期設定では、文書を上書保存する際に、バックアップファイルを残すように設定されています。
バックアップファイルは、同じファイル名で、拡張子に $ マーク が付いています。
[例] | 企画書 .jtd | → | 企画書 .$td |
見積もり書 .jtt | → | 見積もり書 .$tt |
また、文書アイコンは、 (通常文書/定型文書バックアップファイル)や
(通常(圧縮)文書/定型(圧縮)文書バックアップファイル)です。
※バックアップファイルとして保存されるのは、上書保存する直前(1回前)の内容です。上書保存するたびに、そのときの直前の内容が上書きされます。
※バックアップファイルは保存した文書と同じドライブ・フォルダに作られます。
■バックアップファイルを開く
バックアップファイルは通常の文書と同じ方法で開くことができます。
ただし、バックアップファイルは参照専用の文書として開くため、同じ場所に同じファイル名では保存できません。開いたあとは別の名前を付けて保存します。
■操作
- [ファイル-開く]を選択します。
- [ファイルの種類]の右端の▼をクリックして、[すべてのファイル(*.*)]を選択します。
- ファイルのある場所を指定します。
[場所]の右端の▼をクリックして、目的のドライブ・フォルダを選択します。
ドライブ・フォルダにあるフォルダやファイルが一覧表示されます。
- ファイルの一覧から、開きたいバックアップファイルを選択します。
- [OK]をクリックします。
選択したバックアップファイルが開きます。
■バックアップファイルを削除する
必要なくなったバックアップファイルは、通常の文書と同じ方法で削除できます。
■操作
- [ファイル-開く]を選択します。
- [場所]の右端の▼をクリックして、削除するファイルのあるドライブやフォルダを選択します。
- [ファイルの種類]で、[すべてのファイル(*.*)]を選択します。
- ファイルの一覧から、削除したいバックアップファイルを選択します。
- ダイアログボックス上部のメニューから[操作-削除]を選択します。
- 削除を確認するメッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
選択したバックアップファイルが削除されます。Windowsのごみ箱には入らず直接削除されます。
!注意
- 削除したファイルは、元に戻すことはできません。
■バックアップファイルを作らないようにする
■操作
- [ツール-オプション-オプション]を選択します。
- [ファイル操作-保存処理]の[上書保存時にバックアップファイルを作成する]で、[しない]を選択します。
- [OK]をクリックします。
以降、上書保存するときに、バックアップファイルが作られないようになります。
<コラム>自動バックアップについて
一太郎のバックアップ機能には、このほかに、停電などの不慮の事故に備えて一定間隔で一時的にバックアップをとる「自動バックアップ」があります。