一太郎2004で追加・強化された機能をコマンド別に紹介しています。詳しく知りたいコマンドをクリックしてください。
※一太郎13からのメニュー構成の変更点はこちらをご覧ください。 →詳しい説明
■ファイル
●新機能
- 電子署名/文書の暗号化
文書に電子署名を付けて保存したり、文書を暗号化して保存したりすることができるようになりました。
電子署名を付けたり暗号化したりしておくと、不正な改ざんやのぞき見などを防止できます。 - 保存し忘れた文書のバックアップを開く →詳しい説明
まちがって保存せずに閉じてしまった文書も、自動バックアップされたファイルを開いて復元できるようになりました。
●強化機能
- 読込履歴のツールチップにファイルの場所を表示
ファイルメニューの右側に表示される読込履歴のファイル名にポインタを合わせると、ツールチップとステータスバーにファイルの存在する場所がフルパスで表示されるようになりました。
- Word文書との互換精度を向上 →詳しい説明
Word2003に対応しました。それに伴い、[名前を付けて保存]での保存形式が[Word2003-95/Ver6]に変わりました。
さらに、互換精度を向上して、Word文書を開いたときのレイアウトの崩れなどを改善しました。 - レイアウト印刷・ポスター印刷
レイアウト印刷・ポスター印刷をするときの操作がわかりやすくなりました。
- 市販のラベル・タック用紙への対応
対応用紙の種類が32社、7,000種類以上に増えました。
- HTML(特許)保存時の[パソコン出願ソフト用の画像解像度]に300dpiが追加
特許庁のパソコン出願システムに対応したHTML形式で保存するときの設定で、[パソコン出願ソフト用の画像解像度]に[300dpiに調整]が追加されました。
- Shuriken Pro3のアドレス帳に対応
メールソフト「Shuriken Pro3」のアドレス帳を一太郎に取り込めるようになりました。
■編集
●新機能
- テキスト形式で貼り付けるときのレイアウト保持 →詳しい説明
インデントや文字揃えが設定されている文書の一部をコピーしてテキスト形式で貼り付けるときに、インデントや文字揃えの領域をスペースに置き換えてレイアウトを保持できるようにしました。
●強化機能
- 罫線行を貼り付けるときの処理
罫線行をコピーして別の場所に貼り付けるときに、コピーした罫線行の1行文字数より貼り付け先の1行文字数の方が少なければ、自動的に貼り付け先の1行文字数が変えられ、罫線行を貼り付けることができるようになりました。
■表示
●新機能
- 新しい作業モード →詳しい説明
一太郎2004では、文書作成のプロセスを3つに分け、編集内容や目的に合わせて作業モードを切り替えることができるようになりました。これにより、一連の文書作成をより快適により効率よく進めることができます。
- アウトラインスタイル
アイデアを整理しながら文書の体裁を整えていくのに適しています。 - 基本編集
これまでの一太郎と同じ基本の画面で、図や枠などを操作するのに適しています。 - マルチビュー
目的や相手に合わせて表示する段落を切り替えることで、文書の見せ方を変えることができます。
- アウトラインスタイル
- シンキングバー
画面左側に便利なバーが追加されました。「アウトラインスタイル」「基本編集」「マルチビュー」の作業モードを切り替えるタブや、作業モードごとによく使う機能のボタンが表示されます。
●強化機能
- ナレッジウィンドウ →詳しい説明
作業モードごとによく使う機能がタブで切り替えられるようになりました。
一太郎13までのナレッジウィンドウの機能を[ナレッジ]と[文書校正]に集約して、新しく5つの機能を追加しました。文書作成中のさまざまな操作がより簡単になります。- 文書校正 →詳しい説明
文書校正機能(修太)の機能を強化して、精度と使いやすさを向上しました。
ナレッジウィンドウでも独立した1つの機能としてタブで選択して利用できるようになりました。 - ナレッジ−ATOK表現変換 →詳しい説明
ATOKを利用して文章の言い回しなどを変換できるようになりました。
連想変換や郵便番号変換などの便利な変換がナレッジウィンドウから実行できます。 - 図で表現 →詳しい説明
テンプレート図形や部品、画像枠、レイアウト枠などをナレッジウィンドウから簡単に挿入・操作することができるようになりました。
利用できるテンプレート図形が32種類・78図形に増え、難しい立体図形や文字枠付きの図形なども簡単に描けるようになりました。
また、説明文付きの画像枠や見出し付きのレイアウト枠も簡単に挿入できるようになりました。 - スタイル →詳しい説明
ナレッジウィンドウから、文書に設定するオートブックのスタイルセットを選択したり、1つ1つの段落スタイルの内容を変えたりできるようになりました。
あらかじめ用意されている20種類のスタイルセットのほかに、よく使う段落スタイルの組み合わせをオリジナルのスタイルセットとして登録することができるようになりました。段落スタイルの内容を変えても、あらかじめ用意されているスタイルセットの内容は、同じスタイルセット名で上書登録しない限り変わることはなくなりました。
また、スタイルセットの中で利用できる段落スタイルの種類が8個から13個に増え、さらに文書の見栄えが向上しました。 - シンキングテンプレート →詳しい説明
ナレッジウィンドウから、見栄えのよいビジネス文書を簡単に作るための「シンキングテンプレート」が利用できるようになりました。
一太郎には、あらかじめサンプル版のシンキングテンプレートが用意されています。
一太郎2004のユーザー登録をすると、ジャストシステムのWebページから無料でお試し版のシンキングテンプレートもダウンロードできます。
別売のシンキングテンプレートシリーズをセットアップすると、さらに多くのシンキングテンプレートが利用できるようになります。 - 文字抽出 →詳しい説明
文字データをあとから抽出するための条件(文書種類・文字抽出用タグ)を文書中に設定しておくことができます。報告書や企画書などのフォームにあらかじめ設定しておけば、蓄積された情報(文書)から必要な情報だけをすぐにピックアップでき便利です。
- ビュー切替 →詳しい説明
利用目的や相手に合わせて文書の内容をいろいろなパターンで絞り込んで見せることができます。絞り込みのパターンは1文書につき3つまで設定でき、絞り込んだ状態を別の文書として取り出すこともできます。
- ナレッジ−コマンド履歴
[よく使うコマンド]や[コマンド履歴]の一覧上で右クリックして表示されるメニューに[削除]を追加しました。
- ナレッジ−フォント・飾り履歴
上部に表示される[追加]を[取得]に変更しました。
また、[よく使うフォント・飾り]や[フォント・飾り履歴]の一覧上で右クリックしたときに、ショートカットメニューを表示するようにしました。メニューには[削除]や[よく使うフォント・飾りへ登録]が表示されます。
[よく使うフォント・飾りの整理]ダイアログボックスのボタン配置を整理し、[履歴から追加]ボタンを追加しました。
- 文書校正 →詳しい説明
- 画面表示設定:表示倍率
「アウトラインスタイル」「基本編集」「マルチビュー」の作業モードごとに、専用の[画面表示設定]ダイアログボックスが表示されるようになりました。
また、アウトライン編集画面やマルチビューの画面にしているときは、専用の表示倍率メニューに切り替わります。 - 画面表示設定:用紙を中央に配置 →詳しい説明
イメージ編集画面・印刷イメージ画面で、編集用紙を画面の中央に表示できるようになりました。
■挿入
●新機能
- 画像のデータサイズを縮小 →詳しい説明
デジタルカメラで撮った写真を貼り付ける場合などに、画像の解像度を小さくしてデータサイズを縮小することができるようになりました。
- ATOKからの部品検索
文書を入力中に、ATOKでキーワードを入力して部品を検索することができるようになりました。
ATOKでキーワードを入力して、文字列を確定する前の状態でShift+Ctrl+F7キーを押します。
●強化機能
- 縦組/横組のレイアウト枠を作る →詳しい説明
文字の組み方を指定してレイアウト枠を簡単に作れるようになりました。
入力済みの文章を範囲指定して、レイアウト枠にすることもできるようになりました。 - 表枠作成ツールの操作性向上
よく使う機能をツールボックスに追加するなどの細かな改良を行い、さらに使いやすくしました。
- 絵-画像の形式を変換/オブジェクト枠-画像に変換
変換後の形式にPNG形式を追加しました。
■書式
●強化機能
- オートブック
あらかじめ用意されている20種類のスタイルセットのほかに、よく使う段落スタイルの組み合わせをオリジナルのスタイルセットとして登録することができるようになりました。段落スタイルの内容を変えても、あらかじめ用意されているスタイルセットの内容は、同じスタイルセット名で上書登録しない限り変わることはなくなりました。
また、スタイルセットの中で利用できる段落スタイルの種類が8個から13個に増え、さらに文書の見栄えが向上しました。 - ふりがなの学年オプション
すべての単語にふりがなをふる場合の学年オプションで、[小学校で習う漢字にはふりがなをふりません]が選択できるようになりました。
■罫線
●強化機能
- 罫線関係のオプション設定
罫線に関するオプション設定のコマンドを[罫線-オプション]の下にまとめて、使いやすくしました。
■ナビ
●強化機能
- ナビの操作パレットに[用紙]を追加
よく使うテンプレートから[宛名ラベル(対話)]/[名刺]/[ラベル]/[カセットインデックス]/[ファイル背表紙]を選択したときに表示される操作パレットに、[用紙]ボタンを追加しました。これにより、文書スタイルの設定が簡単に変更できるようになりました。
また、[印刷/用紙]ダイアログボックスでの印刷枚数の指定もわかりやすくなりました。
■ツール
●新機能
- ビジネス単語の登録 →詳しい説明
[ツール-文書校正-修太-ビジネス単語一覧]で利用するビジネス単語辞書に、新しく単語を追加できるようになりました。最新の商品名や団体名などをチェックしたい場合に便利です。
- オプション:テキスト形式貼り付け時の行頭インデント・文字揃え →詳しい説明
インデントや文字揃えが設定されている文書の一部をコピーしてテキスト形式で貼り付けるときに、インデントや文字揃えの領域をスペースに置き換えてレイアウトを保持するか左に詰めるかを選択できるようになりました。
- オプション:ドラフト編集画面のカーソルの幅 →詳しい説明
ドラフト編集画面・アウトライン編集画面・マルチビューの画面上のカーソルを、一太郎12以前の太いカーソルに切り替えることができるようになりました。
- オプション:ツールボックスのフォント切替で実際のフォントを表示する →詳しい説明
ツールボックスの
[和文・欧文フォント切替]の右端の▼をクリックして表示されるフォント名の一覧を実際のフォントで表示するかしないかを選択できるようになりました。
- オプション:メニューにアイコン/ツールチップを表示する →詳しい説明
ドロップダウンメニューやショートカットメニューを選択しているときにアイコンやツールチップを表示するかしないかを設定することができるようになりました。
ツールチップには選択中のメニューの説明が表示されます。
●強化機能
- 文書校正
文書校正(修太)の機能を強化して、精度と使いやすさを向上しました。
機能の強化に合わせて辞書も刷新し、最新の用語を追加しました。
- 同音語の誤り指摘
同音語誤りの指摘頻度を、[チェックしない]/[少なめ]/[多め]から選択できるようになりました。
[少なめ]を選択すると、誤りの可能性が高い単語だけが指摘されます。[多め]を選択すると、誤りの可能性がある単語が幅広く指摘されます。
例)人口衛星 → 人工衛星 - 二重敬語の指摘
1つの語に対して同じ種類の敬語が二重に使われている場合に指摘できるようになりました。
例)お読みになられる → お読みになる - 変更された名称の指摘
市町村名や外国の都市名など、変更された名称を指摘して、最新の名称に置換できるようになりました。
大蔵省 → 財務省 - 機種依存文字の指摘
外字や機種依存文字が使われている場合に指摘できるようになりました。
- 同音語の誤り指摘
- 全ファイル検索の対象ファイルを追加
一太郎圧縮文書(*.JTDC)・一太郎電子署名セキュリティ文書(*.JTSD)・花子圧縮形式(*.JHDC)のファイルも検索できるようになりました。
■ヘルプ
●強化機能
- ビジュアル機能一覧
ビジュアル機能一覧に表示されるアイコンを一太郎2004用に置き換えました。
- 1枚目の [オートブック]を削除して、その位置に[一太郎メイク]を移動しました。
- 1枚目の[一太郎メイク]のあった位置に、[閉じた文書の復元]を新しく追加しました。
■コマンド以外(ツールボックス)
●強化機能
- 表示モード
セットアップ直後は、よく使われる機能だけをピックアップしたシンプルモード(1行)で表示されるようになりました。
ツールボックスの右端にある[ツールボックス表示モード(通常)]をクリックすると、一太郎13と同じ標準モードに切り替えることができます。
- アイコンの割付
表示モードやグループごとに割り付けるアイコンを整理して、より使いやすいツールボックスにしました。 →詳しい説明
- 文字飾り選択アイコン
文字飾り(アンダーライン・取消ライン・アッパーライン・文字囲・塗りつぶし・傍点・中抜き・反転・回転・影文字・文字色)のアイコン上にポインタを合わせたときに、現在の設定値がツールヒントで表示されるようになりました。
また、アイコンの右側の◆をクリックすると、種類や色などの一覧がポップアップウィンドウで表示され、1アクションで選択・設定できるようになりました。 - フォント切替リスト
ツールボックスの
[和文・欧文フォント切替]の右端の▼をクリックして表示されるフォント名の一覧が実際のフォントで表示できるようになりました。
■コマンド以外(キー操作)
●新機能
- キーの割付
Windows型/JW型ごとにキーに割り付ける操作を整理して、より使いやすくしました。 →詳しい説明
■コマンド以外(その他の機能)
●新機能
- 文脈情報の保存
ATOKが持っている文脈情報を一太郎文書に保存できるようになりました。
次回その文書を開いたときには、保存している文脈情報を利用して変換できるので、変換効率が向上します。
●強化機能
- 広い編集画面
セットアップ直後の画面では、表示するツールボックスを1行にしたり、ナレッジウィンドウを最小化したりして、広い編集画面を確保しています。
もちろん、ツールボックスやナレッジウィンドウの表示は簡単に切り替えることができます。 - IEからも直接ネットレポート →詳しい説明
ネットレポート機能を拡張して、Microsoft Internet Explorer上に表示している内容も直接貼り付けることができるようになりました。
- 段落属性を残したまま、段落内の文字だけを削除
インデントなどの段落属性や段落スタイルの設定を残したまま、段落内の文字だけを削除することができるようになりました。
文字だけを削除したい段落にカーソルを合わせて、Shift+Ctrl+I(に)キーを押すと、改行マークまでのすべての文字が削除されます。 - PDF出力の品質を向上
PDF形式で出力したときのデータサイズが小さくなりました。また、画像が透過されない現象を改善しました。
- 移動プロファイルへの対応
Windows XP/2000の移動プロファイルに対応しました。移動プロファイルの設定をしているユーザーは、ネットワーク上のどのパソコンでも同じ一太郎環境で使うことができます。
- 拡張漢字への対応
Windows XPでご利用の場合は、OSのフォント フォールバック機能を利用して、日本語フォントにない中国語や韓国語を入力できるようになりました。