日本語校正用辞書は、[ツール-文書校正-修太-文体実行]を選択して誤字・脱字や送り仮名、同音異義語などをチェックするときに使われる辞書です。文書中の単語は、これらの辞書に基づいてチェックされ、訂正候補などが表示されます。
用途や使い勝手に応じて、辞書に単語を新しく登録したり、辞書に登録されている単語を削除したりすることができます。
- 日本語校正用辞書に単語を1つずつ登録する
- 日本語校正用辞書に複数の単語をまとめて登録する
- 日本語校正用辞書に登録されている単語を削除する
- 日本語校正用辞書に登録されている単語を訂正する
- 日本語校正用ユーザー辞書に登録されている単語の一覧を作る
- 旧バージョンの一太郎の日本語校正用ユーザー辞書に登録していた情報を、現在の日本語校正用ユーザー辞書に登録する
★日本語校正用辞書について
日本語校正用辞書には、日本語校正用システム辞書と日本語校正用ユーザー辞書の2種類があります。
- 日本語校正用システム辞書
文書校正に使われる辞書のうち、チェック時に中心となる読み出し専用の辞書です。
システム辞書の内容は、変えることができません。
セットアップ直後の状態では JSPRF1ST.DIC が設定されています。 - 日本語校正用ユーザー辞書
文書校正に使われる辞書のうち、ユーザーが登録した単語を書き込む辞書です。
ユーザー辞書には、固有名詞やパソコン用語など、システム辞書にない単語を登録することができ、用途に合わせた辞書を作ることができます。
セットアップ直後の状態では JSPRF1U.DIC が設定されています。
■日本語校正用辞書に単語を1つずつ登録する
■操作
- [ツール-文書校正-修太-日本語辞書ユーティリティ]の[登録単語の編集]シートを選択します。
- [登録]をクリックします。
[日本語辞書-登録単語の編集-登録]ダイアログボックスが表示されます。
- [単語]と[読み]を入力し、[品詞]を選択します。
- 訂正候補として表示したい単語がある場合は、[訂正候補]に入力します。
訂正候補は3つまで設定できます。
- [OK]をクリックします。
日本語校正用ユーザー辞書に単語が登録されます。
- 登録したい単語が複数ある場合は、操作2〜5 を繰り返します。
- 登録が終わったら、[終了]をクリックします。
[日本語辞書]ダイアログボックスが閉じられます。
■日本語校正用辞書に複数の単語をまとめて登録する
登録したい単語を1行につき1単語入力し、テキスト形式で保存したファイルを単語ファイルといいます。
単語ファイルを利用すると、複数の単語をまとめてユーザー辞書に登録することができます。
■操作
1 単語ファイルを作る
- 一太郎やWindowsのメモ帳など、テキスト形式の文書が作れるアプリケーションを起動します。
- 日本語校正用の単語ファイルであることを表すために、ファイルの先頭に「!!JSPRF1」と入力し、改行します。
※「!!JSPRF1」は、大文字・小文字を問わず半角で入力します。
- 登録したい単語の[単語]・[読み]・[品詞]・[訂正候補]の順に入力し、改行します。
※項目の間は、Tabキーを押してタブスペースを挿入します。1行につき1単語分を入力します。
- すべての単語が記述できたら、テキスト形式で保存します。
2 単語ファイルの内容を辞書に登録する
- [ツール-文書校正-修太-日本語辞書ユーティリティ]の[一括登録]シートを選択します。
- [単語ファイル]で、操作1-4 で保存した単語ファイルを指定します。
- 未登録単語ファイルを作る場合は、[未登録単語ファイルを作成]を
にします。
一括登録時に登録できなかった単語があった場合に、それらの単語をファイルに書き出すことができます。
- [登録]をクリックします。
[ユーザー辞書]に設定されている日本語校正用ユーザー辞書に、単語が登録されます。
- 登録が終わったら、[終了]をクリックします。
[日本語辞書]ダイアログボックスが閉じられます。
●こんなときは
- 訂正候補は、1つの単語につき3つまで設定できます。
- 単語ファイルにコメント行を入力する場合は、行の先頭に半角の感嘆符2個「!!」を入力します。
コメント行として単語ファイルに関する情報などを記述しておくと、便利です。 - 未登録単語ファイルが作られた場合、ファイルの内容は、1行目に「単語」、2行目に「エラーメッセージ」の形式で保存されています。内容を修正してテキスト形式で保存すれば、再度単語ファイルとして使うことができます。
■日本語校正用辞書に登録されている単語を削除する
日本語校正用ユーザー辞書に登録されている単語を削除します。
■操作
- [ツール-文書校正-修太-日本語辞書ユーティリティ]の[登録単語の編集]シートを選択します。
- [一覧]から、削除したい単語を選択します。
削除したい単語が一覧に表示されていない場合は、[検索開始単語]に入力して[検索]をクリックすると、単語が一覧に表示されます。
- [削除]をクリックします。
削除を確認するメッセージが表示されます。
- [はい]をクリックします。
日本語校正用ユーザー辞書から単語が削除されます。
- 削除したい単語が複数ある場合は、操作2〜4 を繰り返します。
- 削除が終わったら、[終了]をクリックします。
[日本語辞書]ダイアログボックスが閉じられます。
▼注意
- 削除することができるのは、日本語校正用ユーザー辞書に登録されている単語だけです。日本語校正用システム辞書の単語は削除できません。
■日本語校正用辞書に登録されている単語を訂正する
日本語校正用ユーザー辞書に登録されている単語の読みや品詞などを変えます。
■操作
- [ツール-文書校正-修太-日本語辞書ユーティリティ]の[登録単語の編集]シートを選択します。
- [一覧]から、読みなどを訂正したい単語を選択します。
訂正したい単語が一覧に表示されていない場合は、[検索開始単語]に入力して[検索]をクリックすると、単語が一覧に表示されます。
- [変更]をクリックします。
- 必要に応じて、[単語]・[読み]・[品詞]・[訂正候補]を設定しなおします。
- [OK]をクリックします。
選択した単語の内容が変わります。
- 訂正したい単語が複数ある場合は、操作2〜5 を繰り返します。
- 訂正が終わったら、[終了]をクリックします。
[日本語辞書]ダイアログボックスが閉じられます。
■日本語校正用ユーザー辞書に登録されている単語の一覧を作る
日本語校正用ユーザー辞書に登録している単語の一覧を抜き出して、テキスト形式のファイルを作ることができます。
テキスト形式の一覧ファイルは、[ツール-修太-文書校正-日本語辞書ユーティリティ]の[一括登録]シートで単語ファイルとして使うことができます。
■操作
- [ツール-文書校正-修太-日本語辞書ユーティリティ]の[一覧出力]シートを選択します。
- [一覧開始単語]に、保存したい範囲の先頭になる単語を入力します。
辞書の先頭から保存する場合は、何も入力しません。
- [一覧終了単語]に、保存したい範囲の末尾になる単語を入力します。
辞書の一番最後まで保存する場合は、何も入力しません。
- [出力先ファイル]の[ファイル名]に、これから作るテキストファイルの名前を入力します。
[参照]をクリックして、ファイルの一覧から選択することもできます。
- [出力]をクリックします。
指定した名前でテキストファイルが作られ、設定した範囲の単語の一覧がファイルに保存されます。
■旧バージョンの一太郎の日本語校正用ユーザー辞書に登録していた情報を、現在の日本語校正用ユーザー辞書に登録する
一太郎8 Office Edition以降の一太郎の日本語校正用ユーザー辞書(JSYUTA2U.DIC/JSPRF1U.DIC)に登録した単語を、一太郎2004の日本語校正用ユーザー辞書(JSPRF1U.DIC)にまとめて登録することができます。これにより、今までに登録していた単語をそのまま活用することができます。
■操作
- [ツール-文書校正-修太-日本語辞書ユーティリティ]の[辞書マージ]シートを選択します。
- [読み出し辞書]に、日本語校正用ユーザー辞書(JSYUTA2U.DIC/JSPRF1U.DIC)を設定します。
- 未登録単語ファイルを作る場合は、[未登録単語ファイルを作成]を
にして、ファイル名を設定します。
登録できなかった単語があった場合に、それらの単語をファイルに書き出すことができます。
- [マージ]をクリックします。
[ユーザー辞書]に設定されている一太郎2004の日本語校正用ユーザー辞書に、旧バージョンの日本語校正用ユーザー辞書に登録されていた単語が登録されます。
- 登録が終わったら、[終了]をクリックします。
[日本語辞書]ダイアログボックスが閉じられます。
▼注意
- 同じファイル名の辞書は合併できません。
別のパソコンの一太郎2004のユーザー辞書を合併したい場合などは、どちらか一方の辞書のファイル名を変えてから、合併します。