文書の内容を利用目的や相手に合わせて絞り込んで見せることができます。
絞り込みのタイプは、1文書につき3つまで設定でき、必要に応じて文書の内容を見せたり隠したりすることができます。また、絞り込んだ状態を別文書として取り出すこともできます。
例えば、1つのプレゼンテーション用の企画書から、次の3タイプの文書を簡単に作れます。
- 発表者用にメモを残したタイプ…Aタイプ
- 配布用にメモを削除したタイプ…Bタイプ
- 議事録用に見出しだけを見せるタイプ…Cタイプ
※マルチビューモードのナレッジウィンドウに表示されます。
■ナレッジウィンドウ[ビュー切替]の使い方
- 1.段落の設定
- 各段落にビュータイプの属性を設定します。
A/B/Cそれぞれのビュータイプに切り替えたときに表示したい段落にカーソルを合わせて、[マルチビューAタイプで表示する段落の設定/解除]/
[マルチビューBタイプで表示する段落の設定/解除]/
[マルチビューCタイプで表示する段落の設定/解除]をクリックします。クリックするたびに、そのビュータイプで表示するかしないかの設定が切り替わります。
1つの段落に2つ以上のタイプの属性を設定することもできます。
設定されているビュータイプの属性は、各段落の縦ルーラーで確認できます。※文書末以降/脚注領域/区切り行 には、ビュータイプの属性を設定できません。
- 2.切替
- ビュータイプ名が一覧表示されます。
ビュータイプ名をクリックすると、編集画面上の文書が選択したビュータイプで表示されます。[すべて表示]を選択すると、各段落のビュータイプの属性にかかわらずすべての段落が表示されます。- [ビュータイプ名の変更]
- クリックすると、[ビュータイプ名の変更]ダイアログボックスが表示されます。
一覧で選択しているビュータイプの名前を変えることができます。目的などに応じたビュータイプ名にしておくとわかりやすくて便利です。
ビュータイプの名前は、一太郎文書のシートごとに記憶されます。※[すべて表示]の名前は変えられません。
- 3.応用
- 現在編集画面上に表示されている状態を別文書にします。
- [別文書として作成]
- クリックすると、現在編集画面上に絞り込み表示されている文書の内容が、新しい文書ウィンドウに取り出されます。
ビュータイプを切り替えて文書を絞り込んで表示している状態を、別の文書として編集・保存することができます。※新しく作られた文書では、絞り込みで表示されていなかった内容(段落)の情報は削除されています。
※新しく作られた文書には、元の文書の文書スタイルが引き継がれます。
■文書の内容をいろいろなタイプで絞り込む
ビュータイプは1文書につき3つ(A/B/C)まで設定でき、表示を簡単に切り替えることができます。絞り込んで表示している内容を別文書として取り出すこともできます。
1 マルチビューモードに切り替えて、ナレッジウィンドウに[ビュー切替]を表示する
- シンキングバーの[マルチビュー]タブをクリックします。
※シンキングバーを非表示にしている場合は、[表示-シンキングバー-マルチビュー]を選択しても同じです。
マルチビューモードに切り替わります。
- ナレッジウィンドウの[ビュー切替]タブをクリックします。
2 各段落にビュータイプの属性を設定する
- マルチビュータイプAタイプに切り替えたときに表示したい段落にカーソルを合わせます。
- ナレッジウィンドウの[1.段落の設定]の
[マルチビューAタイプで表示する段落の設定/解除]をクリックします。
カーソルのある段落にAタイプの属性が設定されます。
各段落に設定されているビュータイプの属性は、縦ルーラーの各ビュータイプの列で確認できます。※
[マルチビューAタイプで表示する段落の設定/解除]をクリックするたびに、Aタイプの属性の設定/解除が切り替わります。
- Aタイプの属性を設定したい段落がほかにもある場合は、操作2-1〜2 を繰り返します。
- 操作2-1〜3 と同じ手順で、各段落にBタイプとCタイプの属性も設定します。
1つの段落に2つ以上のタイプの属性を設定することもできます。
どのビュータイプに切り替えたときでも常に表示したい段落には、A/B/Cすべてのタイプの属性を設定しておきます。
3 ビュータイプを切り替えて絞り込む
- ナレッジウィンドウの[2.切替]に表示されている一覧から、切り替えたいビュータイプを選択してクリックします。
[Aタイプ]/[Bタイプ]/[Cタイプ]を選択すると、それぞれのタイプの属性が設定されている段落だけが絞り込んで表示されます。[すべて表示]を選択すると、タイプの属性にかかわらずすべての段落が表示されます。
4 絞り込んでいる状態を別文書として取り出す
- ナレッジウィンドウの[別文書として作成]をクリックします。
現在編集画面上に絞り込み表示されている文書の内容が、新しい文書ウィンドウに取り出されます。
※新しく作られた文書では、絞り込みで表示されていなかった内容(段落)の情報は削除されています。
※新しく作られた文書には、元の文書の文書スタイルが引き継がれます。
- 別文書として編集したり名前を付けて保存したりします。
●こんなときは
- ナレッジウィンドウの[2.切替]に表示されているビュータイプの名前を変えることができます。目的などに応じたビュータイプ名にしておくとわかりやすくて便利です。
ビュータイプの名前は、一太郎文書のシートごとに記憶されます。- 名前を変えたいビュータイプを選択します。
- [ビュータイプ名の変更]をクリックします。
[ビュータイプ名の変更]ダイアログボックスが表示されます。
- [名前]に新しい名前を入力します。
- [OK]をクリックします。
※ビュータイプ名を変えても、ナレッジウィンドウやシンキングバーに表示されるボタン名は、A/B/Cのままです。
※[すべて表示]の名前を変えることはできません。
こんなときは
●こんなときは
- アウトラインスタイルモードや基本編集モードでは、ナレッジウィンドウに[ビュー切替]は表示されません。マルチビューモードに切り替えてから実行します。
- ナレッジウィンドウを非表示にしている場合は、ビュータイプ属性の設定/解除やビュータイプの切り替え、別文書の作成は、シンキングバーからも操作できます。