文字パレットの[記号・よく使う文字]シートから、特殊記号が正しく入力できない、また、[欧文コード表]シートからSymbolフォントを設定して記号を入力しても、正しく入力できないなどの場合、次のような原因が考えられます。
I 文字パレットで設定しているフォントと、アプリケーション上で設定されている(表示に使われている)フォントが異なっている
他社アプリケーション(Word)などに入力する場合、文字パレットから文字を確定するときに、フォント情報が伝わりません。そのため、入力先のアプリケーションで、文字パレット上とは異なるフォントが設定されている場合には、同じ文字コード番号でも、文字パレット上の文字とは異なる文字が表示されてしまうことがあります。
この場合、アプリケーション上で設定されているフォントを、文字パレットのフォントに合わせる必要があります。
【例】ワードパッドに「Wingdings」(Symbolフォント)のコード番号21の記号( )を入力する場合
- ワードパッドの画面に切り替えます。
- ATOKパレット上で右クリックし、基本のメニューから、[文字パレット]を選択します。
文字パレットが起動します。
- [欧文コード表]シートを選択します。
- [フォント]の[Symbol]を
にし、フォントの一覧から[Wingdings]を選択します。
- 一覧から、コード番号「21」の
を選択し、[確定]をクリックします。
ワードパッドの画面に「!」が表示されます。
- 入力した記号をドラッグして範囲指定し、[書式-フォント]で[Wingdings]を設定します。
II 入力した文字コードを、アプリケーションで認識することができない
アプリケーションによっては、文字パレットから送信された文字コードを、認識できないものもあります。
ATOKからアプリケーションへ送信された文字コードをどのように扱うかは、アプリケーションの処理に依存しています。
対処方法については、次のFAQを参照してください。
◆補足
以下は、特殊記号として表示される項目とSymbolフォントの例です。
特殊記号として表示される項目 | フォント名 | 種類 |
---|---|---|
半角記号/半角記号ゴシック | JustHalfMark/JustHalfMarkG | 特殊記号-半角記号用フォント |
カナ文字/カナ文字ゴシック | JustKanaMark/JustKanaMarkG | 特殊記号-カナ文字用フォント |
欧文記号/欧文記号ゴシック | JustOubunMark/JustOubunMarkG | 特殊記号-欧文記号用フォント |
ユニット記号/ユニット記号ゴシック | JustUnitMark/JustUnitMarkG | 特殊記号-ユニット記号用フォント |
和文記号/和文記号ゴシック | JustWabunMark/JustWabunMarkG | 特殊記号-和文記号用フォント |
Marlett | Marlett | Windows添付Symbolフォント |
Symbol | Symbol | Windows添付Symbolフォント |
Wingdings | Wingdings | Windows添付Symbolフォント |
※半角記号/半角記号ゴシック、カナ文字/カナ文字ゴシック、欧文記号/欧文記号ゴシック、ユニット記号/ユニット記号ゴシック、和文記号/和文記号ゴシックは、そのフォントがATOKに含まれていないため、ATOK単体のみセットアップした環境では利用できません。利用するには、一太郎や一太郎などの製品に含まれる記号フォントをセットアップする必要があります。