「ファイルが読み込めませんでした」などのメッセージが表示され、ファイルが読み込めない場合、そのファイルが壊れている可能性があります。
次の方法で、ファイルを救済できる場合があります。状況や必要に応じて対処してください。
- フロッピーディスクから読み込んでいる場合、Windows上でフロッピーディスクが認識できるかどうか確認する
- スタイル読込、挿入読込を行ってどうか確認する
- 書式を整えて、挿入読込を行ってどうか確認する
- バックアップファイルを利用してどうか確認する
■フロッピーディスクから読み込んでいる場合、Windows上でフロッピーディスクが認識できるかどうか確認する
次の方法で、フロッピーディスクの内容が表示されるかどうか確認します。
■操作
- Windowsを起動します。
- フロッピーディスクを、ドライブにセットします。
- マイコンピュータを表示します。
- フロッピーディスクドライブのアイコンをダブルクリックします。
通常、「3.5インチFD」と表示されています。
●フロッピーディスク内のファイルが正常に表示されなかった場合
物理的に破損しているか、読み込もうとしているパソコン本体で扱えない形式でフォーマットされていると考えられます。
お手元のフロッピーディスクを、マイコンピュータで正しく表示できる状態にしてから、花子でファイルが読み込めるか確かめます。
Windows上で扱えるフロッピーディスクのフォーマット形式については、Windowsメーカーにお問い合わせください。
物理的に破損しているために、マイコンピュータ上で認識できていない場合は、花子でも読み込むことはできません。
「ドライブAのディスクはフォーマットされていません。今すぐフォーマットしますか?」と表示された場合、[いいえ]をクリックします。
●フロッピーディスク内のファイルが正常に表示された場合
このフロッピーディスクは、Windows上で正常に認識されています。
引き続き、花子のスタイル読込や挿入読込ができるかどうか確認します。
■スタイル読込、挿入読込を行ってどうか確認する
■操作
- [ファイル-新規作成]を選択します。
簡易メニューで使用している場合は、[編集-標準メニューへ]を選択し、標準メニューに切り替えてから選択します。
- [ファイル-スタイル読込]を選択します。
[スタイル読込]ダイアログボックスが表示されます。
- 読み込めなくなっているファイルを指定して、[OK]をクリックします。
グリッドなどの画面情報や補助線を読み込みたい場合は、[詳細]をクリックし、[画面情報]や[補助線]をにしてから、[OK]をクリックします。
指定したファイルの図面スタイル関連の情報が読み込まれます。
スタイル読込は、図面スタイルなどの情報を読み込むコマンドです。 そのため、スタイル読込実行後、画面上は変化がない場合があります。 エラーメッセージが表示されることなく新規作成の画面に戻れば、正常に実行できています。 スタイル部分が壊れている場合は、操作3.の時点でエラーメッセージが表示されることがあります。
- [ファイル-挿入読込-重ね合せ]を選択します。
[挿入読込(重ね合せ)]ダイアログボックスが表示されます。
- 読み込めなくなっているファイルを指定して、[OK]をクリックします。
●読み込めた場合
何らかの原因で、ファイルが壊れていたと考えられます。
念のため、現在のファイル名とは異なる名前を付けて保存し、元のファイルは削除します。
今後は、新しく名前を付けて保存したファイルを利用してください。
■操作
- 名前を付けて保存する
- [ファイル-名前を付けて保存]を選択します。
- [ファイル名]に任意のファイル名を入力し、[OK]をクリックします。
メッセージなく元の画面に戻れば、保存できています。
「'○○'がすでに存在します。上書きしますか?」と表示された場合、同名のファイルが存在しています。 [いいえ]をクリックし、ファイル名を付け直してます。
- ファイルを削除する
- [ファイル-開く]を選択します。
- 削除したいファイル上にカーソルを合わせ、右クリックします。
- 表示されるメニューから[削除]を選択します。
確認のメッセージが表示されます。
- ファイル名を確認して、[はい]をクリックします。
●読み込めなかった場合
引き続き、以降の操作を試してください。
■書式を整えて、挿入読込を行ってどうか確認する
■操作
- [ファイル-新規作成]を選択します。
- [ファイル-図面スタイル]を選択し、[用紙設定]・[マージン]などを、現在読み込めなくなっている図面と同じ設定にします。
- [ファイル-挿入読込-重ね合せ]を選択します。
[挿入読込(重ね合せ)]ダイアログボックスが表示されます。
- 読み込めなくなっているファイルを指定して、[OK]をクリックします。
●読み込めた場合
何らかの原因で、書式の情報が不正になっていたと考えられます。
念のため、現在のファイル名とは異なる名前を付けて保存し、元のファイルは削除します。
今後は、新しく名前を付けて保存したファイルを利用してください。
ファイルの保存・削除方法については、上記手順の「読み込めた場合」を参照してください。
●読み込めなかった場合
引き続き、以降の操作を試してください。
■バックアップファイルを利用してどうか確認する
花子の初期設定では、図面を上書保存する際に、上書きする前の内容をバックアップファイルとして残すように設定されています。
※セットアップ直後は、[ツール-オプション]の[ファイル操作]で、[保存処理]の[保存時にバックアップを行う]が[する]に設定されています。
現在読み込めなくなっているファイルを、同じファイル名で上書保存したことがある場合には、次の操作を試してください。
※保存時バックアップファイルは、更新した図面と同じドライブ・フォルダ内に作成され、通常作成される文書とは別の拡張子が付きます。
バックアップファイルの拡張子は、$マークが付いています。
[例]
- 図面.JHDのバックアップファイル→図面.$HD
- 図面.JHDCのバックアップファイル→図面.$HDC
- 平面図.JHTのバックアップファイル→平面図.$HT
- 平面図.JHTCのバックアップファイル→平面図.$HTC
■操作
- [ファイル-開く]を選択します。
- [ファイルの種類]の右端の▼をクリックして、「すべてのファイル(*.*)」を選択します。
- [場所]の右端の▼をクリックして、保存時バックアップファイルのある場所を指定します。
ファイルを上書保存したときに指定していたドライブ・フォルダを指定します。 - 一覧からバックアップファイルを選択し、[OK]をクリックします。
※$マークが拡張子に付くファイルが見つからない場合、保存時バックアップファイルは作成されていないと考えられます。
●読み込めた場合
上書保存する前の状態まで戻っています。 再度続きから編集し直して、使用してください。
バックアップファイルはそのまま読み込むことができます。
ただし、参照専用として読み込まれるため、同じ名前(*.$??の拡張子が付いたファイル名)では保存できません。
バックアップファイルを再保存する場合は、別の名前を付けて保存します。
ファイルの保存方法については、上記の操作の「読み込めた場合」を参照してください。
頻繁に図面ファイルが不正になる場合、使用している環境の影響を受けていることも考えられます。
ハードディスクの点検、花子の再セットアップなど、環境の見直しをお勧めします。