正確に図形を描くときは、X・Y座標の値や長さ・角度などを確認しながら操作します。
花子には、正確に図形を描くために、次のような機能があります。
■座標を確認しながら描画する
[表示-パレット-座標表示]を選択すると、[座標表示]パレットが表示されます。
現在のマウス位置や、描画するときの始点・終点の各X座標・Y座標や、幅などの情報が表示されます。
これらの値を確認しながら描画することで、正確な値の図形を描けます。
※座標表示で表示される内容は、描画する図形の種類によって異なります。
※簡易メニューにはありません。標準メニューに切り替えてから操作します。
■図形情報や変形パレットで微調整する
図形情報や変形パレットの[座標]シートを使うと、選択している図形の長さや座標などの情報が表示されます。
直接数値を入力することで、個々の図形の情報を正確に修正することができます。
このとき、座標表示パレットと組み合わせて利用すると便利です。
あらかじめ、座標表示パレットを参照しながらおおまかな位置に図形を描きます。そのあとに、その図形を選択状態にして、[図形情報(位置とサイズ)]または変形パレットの[座標]シートで正確な値に修正します。
※[図形情報(位置とサイズ)]に表示される内容は、[図形情報]ダイアログボックスの[ヘルプ]をクリックして表示される内容を参照してください。
変形パレットの[座標]シートに表示される内容は、変形パレット上のをクリックして表示されるメニューから、[ヘルプ]を選択して表示される内容を参照してください。
■グリッドを利用する
描画の目安にする間隔をグリッドとして表示し、これを参照しながら図形を描きます。
[表示-表示切替-グリッドの表示]を選択すると、[表示-表示設定-グリッドの設定]で設定している種類や間隔で、グリッドが表示されます。
[表示-表示設定-グリッドの設定]で[グリッドにスナップ]をにしておくと、描画の際にポインタがグリッドに沿って移動します。
これを利用すると、決まった間隔や長さで図形を描くことができます。
※簡易メニューにはありません。標準メニューに切り替えてから操作してください。
※グリッドを表示するかしないか、グリッドにスナップするかしないかは、オプションパレットでも切り替えられます。
■スナップ機能を利用する
描画や編集の操作のときに、傾きを一定角度に固定することができます。
この機能を利用すると、決まった角度で描画・編集できるようになります。
[表示-スナップ-角度スナップの設定]で、角度の数値を設定することができます。
スナップ機能には、角度スナップのほか、グリッド・補助線などの種類があります。
※簡易メニューにはありません。標準メニューに切り替えてから操作してください。
→思ったとおりの位置に図形を描画できない−花子のスナップ機能−
■スケールガイドを利用する
図面領域のぎりぎりの位置などに図形を描くときは、スケールガイドを利用します。
スケールガイドは、スケールから引き出された補助的な線です。
画面倍率を小さくしても表示されるので、倍率を小さくしてスケールに合わせて図形を描きたいときなどに利用します。
また、スケールの目盛りにスナップしながらスケールガイドを引くこともできるので、より正確なスケールガイドを引いて利用することができます。
ただし、スケールガイドを印刷することはできません。
※簡易メニューにはありません。標準メニューに切り替えてから操作してください。
■操作
[例]図面領域のぎりぎりにスケールガイドを引く
- [表示-表示切替-マージンの表示/スケールガイドの表示]のそれぞれがオンになっていることを確認します。
- 花子の図面上の、上と左に表示されているスケールの目盛りにスナップしてスケールガイドを引くときは、[表示-スナップ-スケールガイドをスナップ]をオンにします。
マウスでドラッグしてスケールガイドの位置を指定したい場合は、オフにします。 - X軸のスケール上にポインタを合わせてクリックします。
- 下方向にそのままドラッグし、Y軸の0の部分に合う位置でボタンを離します。
- Y軸のスケール上にポインタを合わせてクリックします。
- 右方向にそのままドラッグし、X軸の0の部分に合う位置でボタンを離します。
- 同じ要領で、画面の右下にも図面領域ぎりぎりのところに交差するスケールガイドを引きます。
- [表示-スナップ-スケールガイドにスナップ]をオンにして、スケールガイドの交点に合わせて、長方形や直線を描きます。
●こんなときは
- スケールガイドの線種や色を変更する
[表示-表示設定-スケールガイドの設定]で設定を変更します。
- スケールガイドの位置を変更する
Y軸またはX軸のスケール上で、位置を変更したいスケールガイドにポインタを合わせてマウスボタンを押します。そのままドラッグし、任意の位置でボタンを離します。
- スケールガイドを削除する
Y軸またはX軸のスケール上で、削除したいスケールガイドにポインタを合わせてマウスのボタンを押します。
ポインタに左右または上下の矢印が表示されたら、スケールガイドを元のスケール上までドラッグし、ボタンを離します。
■数値を指定して描画する
[ツール-マクロ-コマンドライン]を選択すると、数値を指定して図形を描画することができます。
個々の図形を描くためのコマンド名や、図形の座標などの数値の情報を、すべてキーボードから入力します。
コマンドラインでは、マクロ用の関数を使用して、引数に数値を入力するため、正確な図形を描くことができます。
また、コマンドラインにあるタートルグラフィックスの機能を利用すると、キーボードからコマンドや数値を入力して、描画の目印となるタートル(二等辺三角形のマーク)を移動させ、その軌跡をそのまま図形化することもできます。
- [例]直線を描く
始点:X座標・Y座標=(10:10)から終点:X座標・Y座標=(50:60)まで
LINE(#[10,10].#[50,60])
コマンドラインに入力する関数の詳細や、タートルグラフィックスのコマンドについては、[ツール-マクロ-マクロバイザー]を選択して表示されるマクロバイザーを参照してください。
※コマンドラインの表示は、Ctrl+Q(た)キーも同じ機能です。
※簡易メニューにはありません。標準メニューに切り替えてから操作してください。