花子2004では、新しい機能の追加や機能強化のほかに、起動直後はツールボックスをシンプルモードで表示して画面を広くしたり、描画を滑らかにするためにグリッドスナップを有効にしたりしています。
また、描画パレットにも新しい機能が追加になり、機能の配置に変更が入っています。
ここでは、花子13をお使いの方に、追加・変更になった機能について紹介します。
花子2004をお使いになる前に、ぜひご覧ください。
■追加・変更になった機能
■コマンド体系の追加・変更
各メニューに、次のコマンドが追加になりました。 また、一部のコマンドの位置とメニュー名が変更になっています。
- ファイル
- イメージの読込
- イメージで保存
- 表示
- 画面表示切替-通常表示〜クリップウィンドウ表示 *1
- 表示モード-簡易表示/全画面表示/シンプル画面表示 *1
- 表示切替-グリッドの表示〜ファンクションキーの表示 *1
- パレット-オートチャート
- 補助線登録と切替 *2-登録/編集
- ビュー登録と切替 *2-画面を登録/領域を指定して登録/切替
- 表示設定-画面表示の表示〜スケールガイドの設定 *1
- 挿入
- イメージ枠の作成-透過色設定
*1 コマンドの階層が変更になりました。
*2 名称が変更になりました。
■描画パレットの変更
描画パレットにコマンドが追加になり、機能の配置も一部変更になりました。
- 次の機能が追加になりました。
[起動ガイダンス]
[ブロック図形の挿入]
[オートチャート]
[イメージ編集]
[部品スタンプ]
- アイコンのデザインが変更になりました。
[軌跡]
[交点で切断]
[長方形で切断]
- [文字入力]が、
[横組文字枠作成]と
[縦組文字枠作成]の2つのモードに分かれました。
- 矢印付きの直線が[直線]のモードから独立し、矢じりを付ける位置によって、モードを切り替えるようになりました。
[終点矢印]
[始点矢印]
[両端矢印]
- テンプレート図形が増えて、図形の種類ごとのグループに分かれました。
[基本図形]
[ブロック矢印]
[吹き出し図形]
[基本図形]と
[吹き出し図形]に分かれて配置されています。
- コネクタに矢印の種類が増えました。
[コネクタ(カギ型片矢印)]
[コネクタ(カギ型両矢印)]
[コネクタ(直線型片矢印)]
[コネクタ(直線型両矢印)]
- レッスン花子は、
[起動ガイダンス]から呼び出します。
■機能の追加
次の機能が追加されました。
- 画面・パレット・表示関連
- ツールボックスにシンプルモードを追加
画面を広く使えるように、ツールボックスを1段で表示するシンプルモードが追加されました。 従来の2段の表示にもすぐに切り替えられます。
- パレットトレイに、オートチャートパレットの追加
入力したことばから、簡単にチャート図を作成する機能を追加しました。
オートチャートパレットで、チャートに入れることばを編集します。
セットアップ直後は、クリップウィンドウの[シート3]に表示されます。
- カラースタイルパレットに項目追加
[線]シートに[端点]・[接続]、[塗り]シートに[透明]が追加されました。
- ツールボックスにシンプルモードを追加
- ファイル関連
- イメージの読込/保存
イメージデータ専用の読込と保存のコマンドを用意しました。 [ファイル-イメージの読込/イメージで保存]を選択します。 - テンプレートのサブカテゴリの追加
[テンプレート-開く]の[チャート図]のカテゴリに、「包含」のサブカテゴリが追加されました。 - ファイル履歴をツールチップで表示 ファイル履歴の一覧に、ファイルの場所を示すツールチップを表示するようにできます。
- イメージの読込/保存
- 表示
- 表示倍率-任意倍率
最大値が、800%から3200%にアップしました。
- 表示倍率-任意倍率
- 挿入関連
- イメージデータの透過色設定
花子に貼り付けたイメージデータの透過色を任意の色に設定できるようになりました。
- イメージデータの透過色設定
- 図形関連
- 置換-図形で置換
- [図形-置換-図形で置換]の図形の種類が増え、テンプレート図形に変換できるようになりました。
シートを切り替えて、目的のグループを選択して利用します。 また、角度を持つ幅のある矢印の場合は、その角度を保って置換することもできます。 - 図形を選択しているときに、右クリックして表示されるメニューからも、置換できるようになりました。
- [図形-置換-図形で置換]の図形の種類が増え、テンプレート図形に変換できるようになりました。
- 図形情報(イメージ枠)
イメージ枠を選択したときに、[透過色]のボタンが追加されます。 [透過色]をクリックして、透過色を設定することができます。 - 図形属性(線や塗りの色)
[塗り]シートの[塗り方]に、[透明]が追加されました。
- 置換-図形で置換
- 文字関連
- 図形に入れた文字の配置変更
図形に入れた文字の配置を変更できるようになりました。
図形中央以外の場所や、図形内のマージンを設定して文字を配置できるようになりました。 また、図形内で折り返すか、高さを合わせるかなども設定できます。
- 図形に入れた文字の配置変更
- コンテンツパレット
- フォルダ一覧にピン機能を追加
クリップウィンドウからフォルダ一覧を取り出したときに、ワークシートなどに固定して配置できるよう、ピン機能が追加になりました。 - 部品の分類に[旧部品]を追加
花子12までの部品が初期設定どおりの場所(\JUST\部品)にある場合に、[旧部品]としてフォルダ一覧に表示されるようになりました。
花子12まで使っていた部品も、すぐに呼び出して利用できます。 - コンテンツパレットのメニューに[ファイルを開く]を追加
部品検索したときの検索結果をコンテンツパレットに表示しているときに、選択した部品が登録されている部品一覧に、すぐに切り替えられるようになりました。
- フォルダ一覧にピン機能を追加
- 選択操作
- 描画モードのまま、図形を選択できるようになりました。
[ツール-オプション]の設定を組み合わせて実現します。
なおこのモードのときは、図形描画の際に組み合わせるキーが異なります。例えば、同始点・同心円を描くためのキーの組み合わせは、Shift+Ctrlキーになります。
- 描画モードのまま、図形を選択できるようになりました。
[ツール-オプション]の設定を組み合わせて実現します。
■機能の変更
セットアップ直後の操作性が、一部変更になりました。
- スナップ
[グリッドにスナップ]が[する]設定になっています。 - 楕円の描画方法
[端点]→[領域]になっています。 - 塗りの設定
[黒]→[白]になりました。 - [ツール-オプション]の設定
項目の初期値が、花子13から変更になっています。
・[コマンド連続実行を有効にする]の設定は[しない]→「する」になりました。
・[入力時に補助線を表示する]の設定は[する]→「しない」になりました。
次の機能が変更になりました。
- 描画パレットの機能
- 楕円の描画
Shiftキーを押しながら決定すると、正円を描画できるようになりました。 - ズームイン/ズームアウト
[ツール-オプション]の[操作環境-操作環境]で[ショートカットキーにコマンドを割り付ける]が[する]の場合に、+キー/−キーで、ズームイン/ズームアウトの機能を実行できるようになりました。 - カラースタイルの矢印
矢印を付けた図形、または矢印直線を選択しているときに、矢印の設定ができるように変更になりました。
矢印を付けた図形を選択していない場合、矢印の一覧内容は、詳細だけになります。
- 楕円の描画
- 表示
- 画面表示切替-カタログ表示
カタログ表示に切り替えたときも、編集画面・クリップウィンドウとも通常表示のときと同じように表示されるようになりました。 - グリッドの設定
セットアップ直後の設定値が変更になりました。
[グリッドにスナップ]がになり、[グリッド間分割]は2→5個に、グリッドの色も少し薄いグレーになりました。
- プレーンパレット
選択プレーンは、編集したくないプレーンをクリックしてにするようになりました。
- 画面表示切替-カタログ表示
- 図形
- 端点形状
選択した端点・接続点の形状が表示されるようになりました。
図形が選択されていないときは、入力属性の端点・接続点の形状を設定できます。
また、固定点を追加するときも、追加する頂点の形状は、入力属性の接続点の形状になります。
- 端点形状
- 変形
- 影を付ける
影の色が、ベタ塗りから、背景色が透過されたパターン塗りに変更になりました。
- 影を付ける
- 文字
- 文字枠を閉じる操作
文字入力後にEscキーを押すと、文字入力を確定するほか、文字枠の選択状態も解除します。
- 文字装飾のツールボックス
◆ボタンをクリックしたときに、一覧からすぐに別の種類に切り替えられるようになりました。
一覧から[詳細設定]を選択すると、花子13までと同様に、ダイアログボックスが表示されます。
- フォント切替のツールボックス
ツールボックスの[フォント]でフォントを選択するときに、実際のフォントを使ってフォント名を表示できるようになりました。実際のイメージを確認してフォントを選択できます。
- 文字枠を閉じる操作
- ツール-オプション
- [表示する項目]に[花子2004で追加された項目]を追加
- [一括設定]に[花子13の動作に合わせる]を追加
- 次の項目を追加
・コマンド実行中に図形選択を有効にする
・入力時に補助線を表示する
・図形拡大時に線幅を拡大する
・メニューにアイコンを表示する
・ツールボックスでフォント名をそのフォントで表示する
- 項目の初期設定の値を花子13から変更
・[コマンド連続実行を有効にする]の設定は[しない]→「する」になりました。
・[コマンド実行中に図形選択を有効にする]の設定は[しない]→「する」になりました。
・[入力時に補助線を表示する]の設定は[する]→「しない」になりました。
- 次の項目を削除
・文字枠のセンタリング
- オプションパレット
- 次の項目を追加
・コマンド中に選択
・線幅を拡大
・角度を揃えて置換
- 次の項目名を変更
・[描画を継続]→[続けて描画]
- 初期設定の値を花子13から変更
・[コマンド連続実行]の設定は[しない]→「する」になりました。
・[グリッドにスナップ]の設定は[しない]→「する」になりました。
- 次の項目を追加
■図面や部品などのデータ互換
■図面ファイル
花子13で作成した図面は、そのまま花子2004で利用することができます。 従来の花子シリーズで作成した図面も、ほとんど利用することができます。
従来の花子シリーズ・花子以外の弊社製品、他社製品との互換など、データの互換について詳しくは、次のページをご覧ください。
■部品・マクロ・登録ファイル
- 部品ファイル
花子13で作成・登録した部品は、そのまま花子2004で利用することができます。
従来の花子シリーズで作成した部品ファイルも、そのまま利用できます。 ただし、呼び出し以外の操作については、一部制限があります。
詳しくは、次のページをご覧ください。 - マクロ
花子13で作成したシステムマクロ・図面マクロは、花子2004でもそのまま利用することができます。
従来の花子シリーズのうち、花子12〜9で作成したマクロのも、そのまま利用できます。
ただし、それ以外の場合、制限があります。 詳しくは、次のページをご覧ください。
- 登録ファイル
花子13の各登録ファイルの内容は、花子2004には引き継がれません。また、使用することもできません。
従来の花子シリーズの登録ファイルも、花子2004では使用できません。 詳しくは、次のページをご覧ください。