文書から、カタカナ・アルファベットの単語や、複合語(接頭語・接尾語が付いた単語)のうち辞書に登録されていない単語を自動的に抽出して辞書に登録します。また、辞書中の固有人名に相当する単語が文書中にあったときは、変換候補の先頭にくるように順序を並べ替えたり、名字と名前をAI用例として登録したりします。
入力する機会が多い専門分野の文書や、会社の社員名簿・個人のアドレス帳など、入力対象となる文書を指定することにより、使用目的にあった情報が辞書に学習されるので、変換効率がよくなります。
※対象となる文書は、テキスト(Unicodeテキスト含む)またはHTML形式の文書です。
■操作
- ATOKが使用できる状態で、入力メニュー*1をクリックし、[AI辞書トレーナー]を選択します。
AI辞書トレーナーが起動します。
*1ご使用のOSによっては、えんぴつメニューです。
- [ATOK辞書]の右端の
をクリックして、表示される一覧から単語や用例を登録したいATOKの辞書セットを選択します。
通常は、[標準辞書セット]を選択します。
- [対象]を任意に設定します。
- [ファイル]
文書ファイルから、辞書に登録されていない単語を抽出して、辞書に登録します。
[ファイル/フォルダ]の[設定]をクリックして、学習の対象とするファイルを設定します。 - [フォルダ]
設定したフォルダ内の文書ファイルから、辞書に登録されていない単語を抽出して、辞書に登録します。
サブフォルダも対象とする場合は、[サブフォルダも対象とする]をオンにします。 - [クリップボード]
クリップボードにコピーされたデータから、辞書に登録されていない単語を抽出して、辞書に登録します。
- [ファイル]
- 学習する内容について詳しく設定したい場合は、[詳細設定]をクリックして設定を行います。
辞書へ登録する単語の種類やAI用例として登録するかどうか、半角/全角の統一などの学習設定を行うことができます。
- 学習の前に、抽出した単語を一覧で確認し、不要な単語を削除してから学習を行いたい場合は、[単語を確認しながら学習を行う]をオンにします。
- [実行]をクリックします。
学習が開始されます。
- 学習が終了したら[閉じる]をクリックします。
[閉じる]をクリックします。
AI辞書トレーナーが終了します。
▼注意
- 入力対象とは関係のない文書を大量に設定して実行すると、変換効率が下がる場合があります。
- 空きメモリが十分でない場合、正常に動作しないことがあります。
この場合は、不要なファイルやフォルダを削除したり、ゴミ箱を空にしたり、ハードディスクの空き容量を増やしてから実行し直します。
- ウイルスチェックソフトを使用している環境では、正常に動作しない場合があります。