花子2005では、図解機能の強化のほかに、クリップウィンドウの表示が大きく変わりました。
また、描画パレットにも追加された機能があります。
ここでは、花子2004をお使いの方に、追加・変更になった機能について紹介します。
花子2005をお使いになる前に、ぜひご覧ください。
■追加・変更になった機能
■コマンド体系の追加・変更
各メニューに、次のコマンドが追加になりました。 また、一部のメニュー名が変更になっています。
- ファイル
- 履歴ファイルから開く
- 表示
- パレット-図解 *1
- パレット-作図
- 挿入
- 画像枠の作成-データサイズの縮小
*1 名称が変更になり、機能も追加されました。
■描画パレットの変更
描画パレットに、文字枠スタイルで切り替えていた、1行文字枠の作成コマンドが追加になりました。
また、オートチャートの機能が強化され、オートチャートパレットの代わりに、図解パレットが表示されるようになりました。
- 次の機能が追加になりました。
[1行右文字枠作成]
[1行左文字枠作成]
[1行下文字枠作成]
[1行上文字枠作成]
[1行縦文字枠作成]
- 呼び出されるパレットが新しくなりました。
[オートチャート]
- テンプレート図形の、ブロック矢印と吹き出し図形のグループに、新しいテンプレート図形が加わりました。
[ブロック矢印]グループ
[左カーブ矢印(奥向き)]
[右カーブ矢印(奥向き)]
[上カーブ矢印(奥向き)]
[下カーブ矢印(奥向き)]
[縦先広がり矢印]
[横先広がり矢印]
[吹き出し図形]グループ
[上カーブリボン]
[下カーブリボン]
[縦巻]
[横巻]
[大波]
[小波]
[メモ1]
[メモ2]
■機能の追加
次の機能が追加されました。
- クリップウィンドウ
- シート操作
クリップウィンドウのシートが縦に配置され、最大9枚まで表示できるようになりました。 表示/非表示の切り替えや、シート名や並びの変更などもできるようになっています。 また、選択されているシートのタブをクリックすることで、最小化することもできます。
- メニューに追加
メニューに[クリップウィンドウの初期化]が追加になりました。 クリップウィンドウの内容をセットアップ直後の状態に戻すことができます。 - クリップウィンドウの操作説明
ガイドインフォに、クリップウィンドウの説明を表示できるようになりました。 ボタンをクリックして説明内容を切り替えます。
- シート操作
- パレット関連
- パレットトレイに、作図パレットの追加
描画パレットから、描画に関する機能をまとめた作図パレットを追加しました。
作図パレットでは、描画のツールが一覧されているので、すぐに図形の描画の操作を始められます。
セットアップ直後は、クリップウィンドウの[作図]シートに表示されます。
- オートチャートパレットから図解パレットへ
オートチャート機能が強化され、[図解パレット]になりました。 また、オートチャートだけでなく、ブロック図形も同じ操作で図解にできるようになりました。 シートを切り変えて、それぞれの機能を利用します。
オートチャート・ブロック図形とも、作成できるタイプやスタイルが追加されています。
- パレットトレイに、作図パレットの追加
- ファイル関連
- PowerPoint形式での保存
PowerPoint形式でのファイルの保存ができるようになりました。 [名前を付けて保存/一部保存-選択図形/ページ]の場合に、保存形式を選択できます。 - イメージ枠の圧縮保存
イメージ枠を含んでいる場合、通常または定型の保存形式を選択している場合は、イメージ枠を圧縮して保存できるようになりました。 [名前を付けて保存/上書保存/一部保存-選択図形/ページ]の場合に選択できます。 - テンプレートのカテゴリの追加
[テンプレート-開く]のカテゴリに「図解」が追加されました。
- PowerPoint形式での保存
- 印刷関連
- 補助線の印刷
表示している補助線を、印刷するかしないか選択できるようになりました。
- 飾りの付いた文字を、PDFに適した形式で出力
文字飾りの付いた文字も、図形ではなく文字としてPDF出力することができるようになりました。
- 補助線の印刷
- 挿入関連
- 画像枠挿入時のデータサイズ縮小
画像枠挿入時に、データサイズを縮小することができるようになりました。 [ツール-オプション]の[操作環境-操作環境]で、確認メッセージの基準などを設定できます。 - 画像枠のPNG形式への対応
画像枠として貼り付けられるデータに、PNG形式が追加されました。
- 画像枠挿入時のデータサイズ縮小
- 図形関連
- 置換-図形で置換
- [図形-置換-図形で置換]の図形の種類に、花子2005で追加されたテンプレート図形が追加されました。
- [図形-置換-図形で置換]の図形の種類に、花子2005で追加されたテンプレート図形が追加されました。
- 置換-図形で置換
- 文字関連
- 文字付き図形の拡大縮小
文字付き図形を拡大縮小したときに、文字枠を配置するマージン値も連動して調整するかしなかを切り替えられるようになりました。
図形の拡大率に比例して、文字枠を配置するマージン値も自動調整できます。 [ツール-オプション]の[操作環境-入力操作]で設定を切り替えます。 - 文字枠の回転
文字付き図形など、文字枠と図形を複数選択しているときに図形を回転させたときに、文字枠は回転させないで、水平な状態にすることができるようになりました。
[ツール-オプション]の[操作環境-入力操作]で設定を切り替えます。
- 文字付き図形の拡大縮小
- コンテンツパレット/参照図形パレット
- 参照図形パレット
図形を選択して参照図形パレットにドラッグすると、その図形が参照図形の元図として登録されるようになりました。
- ATOK17以降で、文字入力モードで部品検索
ATOK17以降がセットアップされていれば、Shift+Ctrl+F7キーで、未確定文字列、選択範囲の文字列を手がかりに部品を検索できるようになりました。
文字入力モードの場合に有効です。
- 参照図形パレット
- そのほか
- 花子透過編集
花子の文字付き図形と、一太郎の文字枠の付いたテンプレート図形とを、相互に変換できるようになりました。
[ツール-オプション]の[ファイル操作-保存処理]で設定を切り替えます。 - エクスプローラからのドラッグ操作によるデータ挿入
エクスプローラから、花子の図面へ画像ファイルをドラッグしたときは、データ形式に応じてイメージ枠・または花子図形として挿入されるようになりました。
BMP・GIF・JPEG・PNG形式はイメージ枠、WMF・EMF形式は図形として挿入されます。
- 花子透過編集
■機能の変更
次の機能が変更になりました。
- 描画パレットの機能
- オートチャート→図解パレット
[オートチャート]をクリックすると、図解パレットの[オートチャート]シートが呼び出されるようになりました。
- オートチャート→図解パレット
- カラースタイルパレット
- 矢印詳細の設定
変更時の設定が花子終了時に記憶されるようになりました。
- 複合塗りを[塗りなし]へ変更したときの状態
複合塗りを選択している状態で[塗りなし]を選択すると、透明パターンになります。
- 矢印詳細の設定
- 扱えるイメージデータサイズの上限
イメージデータのサイズの上限が、3,100×3,100ドットから、9,999×9,999ドットに増えました。
※[ファイル-ホームページ素材として保存]や、描画パレットの[解像度を指定して切り出し/WEB画像の切り出し]、[イメージ枠の作成]などで有効です。
- 文字
- 文字枠内の範囲指定の際の字間変更
花子2004までは、文字列を範囲指定して字間調整していたときに、範囲の先頭文字の前も調整範囲に含めていました。
花子2005では、範囲の先頭文字の前は含めず、範囲指定した文字列以降の字間を調整します。
- 文字枠のタイプが[ゲージ]の場合のマウス操作
文字枠のタイプが[ゲージ]の場合に、文字枠がつかみやすくなりました。
ゲージタイプの場合でも文字枠の右端・下端にポインタを移動すると、ポインタの形状が変わり、文字枠をつかんで移動することができます。
- 文字枠内の範囲指定の際の字間変更
- ツール-オプション
- [表示する項目]に[花子2005で追加された項目]を追加
- [一括設定]に[花子2004の動作に合わせる]を追加
- 次の項目を追加
・アンチエイリアスで表示する
・画像枠挿入時にデータサイズ縮小のメッセージを表示する
・メタファイル形式で貼り付けるときグラデーションを再現する
・PowerPointファイル読込を花子2004以前に戻す
・MS Officeのオートシェイプを文字付きテンプレート図形に変換する
・連結した塗りつぶしはMS OfficeのEMFデータとして変換する
・複数図形選択時に文字枠も連動して回転する
・文字付き図形の拡大時に文字枠の配置を調整する
・イメージ枠を圧縮保存する
・透過編集終了時に文字付き図形を合成図形にする
・透過編集終了時に文字枠を図形に合わせてリサイズする
- 次の項目の選択肢を変更
・プレビューするブラウザの指定
[シート1][シート2][シート3]の代わりに、[クリップウィンドウ]になりました。
- オプションパレット
- 次の項目の選択肢を変更
・プレビューの指定
[シート1][シート2][シート3]の代わりに、[クリップウィンドウ]になりました。
- 次の項目の選択肢を変更
■図面や部品などのデータ互換
■図面ファイル
花子2004で作成した図面は、そのまま花子2005で利用することができます。 従来の花子シリーズで作成した図面も、ほとんど利用することができます。
従来の花子シリーズ・花子以外の弊社製品、他社製品との互換など、データの互換について詳しくは、次のページをご覧ください。
■部品・マクロ
- 部品ファイル
花子2004で作成・登録した部品は、そのまま花子2005で利用することができます。
従来の花子シリーズで作成した部品ファイルも、そのまま利用できます。 ただし、呼び出し以外の操作については、一部制限があります。
詳しくは、次のページをご覧ください。 - マクロ
花子2004で作成したシステムマクロ・図面マクロは、花子2005でもそのまま利用することができます。
従来の花子シリーズのうち、花子13〜9で作成したマクロも、そのまま利用できます。
ただし、それ以外の場合、制限があります。 詳しくは、次のページをご覧ください。
■旧バージョンの設定内容・登録ファイル
- 旧バージョンの設定内容
花子2004で設定していた[ツール-オプション]や[表示-表示設定-画面表示設定]などの設定内容は、花子2005には引き継げません。
花子2005で新しく設定しなおしてください。
- 登録ファイル
花子2004で使用していた、図面スタイルやストックなどの各登録ファイルの内容は、花子2005には引き継げません。また、使用することもできません。
従来の花子シリーズの登録ファイルも、花子2005では使用できません。 詳しくは、次のページをご覧ください。