印刷が遅い場合、複数の原因が考えられます。
例えば、お使いのプリンタのプリンタドライバやプロパティの設定が何らかの影響を及ぼしていたり、お使いのパソコン環境の影響を受けていたりします。
原因を絞り込むために、次のことを確認します。
- プリンタドライバのバージョンを確認する
- スプールの設定を変える
- ラベルマイティで印刷の出力方法を変える
- フォントを変える
- データの出力方法を変える(グラデーションの塗りつぶしを使用している場合)
- できる限りのメモリとシステムリソースを確保する
- ハードディスクを最適化する
■プリンタドライバのバージョンを確認する
お使いのプリンタドライバのバージョンが古いと、正しく印刷できない場合があります。
現在のプリンタドライバのバージョンを確認し、古いプリンタドライバをお使いの場合は、最新のドライバを入手して印刷してください。
また、お使いのWindowsのバージョンに対応したプリンタドライバを使っているかも確認します。
※最新のプリンタドライバのバージョンやドライバの入手方法について詳しくは、各プリンタメーカーにお問い合わせください。
■スプールの設定を変える
プリンタにデータを送る方法を変えて、印刷してみます。
■ラベルマイティで印刷の出力方法を変える
ラベルマイティで印刷の出力方法の設定を変えて、印刷してみます。印刷するデータの内容によっては、印刷速度が速くなる場合があります。
※出力方法を[イメージ出力]から[直接出力]に変えると、枠に設定した透明やフチぼかしの設定が無効になって印刷されます。
■フォントを変える
フォント名の先頭にプリンタマークの付いたフォントで印刷すると、プリンタフォントが使用されるため、高速に印刷できる場合があります。
現在設定しているフォントを別のフォントに変えて印刷を試します。
※お使いのプリンタによっては、プリンタフォントがない場合があります。
※プロポーショナルフォント *1 は、文字によって幅や字間が異なります。そのため、プロポーショナルが有効でないフォント(文字の幅が均一なフォント)とプロポーショナルフォントを置き換えると、レイアウトがくずれる場合があります。
*1MSP明朝/JSP明朝など名前に「P」の付いたフォントや、ほとんどの欧文フォントが該当します。
※プリンタフォントをお使いになる場合は、印刷の出力方法を[直接出力]に設定してから印刷してください。出力方法が[イメージ出力]の場合は、プリンタフォントは使われず、速度も変わりません。
■データの出力方法を変える(グラデーションの塗りつぶしを使用している場合)
エフェクト文字枠、背景や飾りなどでグラデーションを設定しているときに印刷が遅い場合は、プリンタドライバの設定を変えると、高速に印刷できることがあります。
データ出力方法の変更は、プリンタ機種やメーカーによって異なります。次の例を参考のうえ、プリンタドライバの設定を変えて印刷を試してください。
※プリンタドライバの設定変更の詳細については、各プリンタメーカーにお問い合わせください。
※印刷の出力方法が[直接出力]の場合のみ有効です。[イメージ出力]の場合、速度は変わりません。
[例]
- EPSON LPシリーズ
プリンタのプロパティ画面で[重ね合わせの処理を優先]を
にします。
もしくは、プリンタメーカー提供のプリンタドライバを削除したあと、Windows添付のプリンタドライバを使います。 - CANON LIPSシリーズ
LIPS3…プリンタのプロパティ画面でグラフィックスモードを[イメージ]にします。
LIPS4…イメージ用のプリンタドライバを使います。 - NEC NPDL系
プリンタのプロパティ画面で[ラスタグラフィックス]の設定にします。
- RICOH
プリンタのプロパティ画面で[グラフィックスコマンドを使用]を
にするか、[ラスタグラフィックスを使う]にします。
- その他
プリンタのプロパティ画面で[ラスタグラフィックスを使う]を
にします。
■できる限りのメモリとシステムリソースを確保する
Windowsの使えるメモリとシステムリソースが少ない場合、印刷に限らず、アプリケーションの動作全般が不安定になる可能性があります。
ほかのアプリケーションを終了したり、設定を変えるなどして、できる限りのメモリとシステムリソースを確保してください。
また、仮想メモリの設定を変えることでも、システムリソースを確保できます。
■ハードディスクを最適化する
ハードディスクに不連続領域が増えると、動作速度が低下する場合があります。
デフラグを実行してハードディスクを最適化すると、ハードディスクの連続した領域にファイルが保存され、空き領域が1か所にまとめられるため、ディスクアクセスの速度が向上します。