一太郎のグラフモードでは、数値をそのまま表示したり、通貨や指数で表示したりするほかに、日付や時刻として表示したり、時間や角度として表示したりする表示形式があります。
書式文字は、数値を表すための文字、日付を表すための文字など、それぞれ表現する書式が型が決まっているものと、どのような書式の型にでも使われるものとがあります。
◎書式文字について
- 表示形式を表す #,### の「#」のような特別な意味の持った文字のことを「書式文字」といいます。
- 書式文字はすべて半角の英字または記号で、全角/半角、大文字/小文字を区別します。
- 書式文字列の中には、書式文字以外の意味を持たない文字を記述することができます。
[例]郵便番号の − など。
- 最大512文字まで記述できます。
- 表示書式文字列は1つのデータを表示するための書式を指定するものです。複数のデータを組み合わせることはできません。
■書式の型に依存しない書式文字
数値をそのまま表示する場合、日付や時刻として表示する場合、時間や角度として表示する場合など、いずれの場合でも使用できます。
書式文字 | 意味 |
---|---|
; | 書式の区切りを表します。「;」で区切った範囲を書式単位といいます。 |
"文字" | 「"」で囲まれたの文字をそのまま表示します。 →詳しい説明 |
* | 後続する1文字で表示範囲の空白部分を埋めます。 |
<L | 指定位置より右側の文字をすべて大文字に変換します。 |
<S | 指定位置より右側の文字をすべて小文字に変換します。 |
<F | 指定位置より右側の文字をすべて全角に変換します。 |
<H | 指定位置より右側の文字の可能なものをすべて半角に変換します。 |
> | 文字変換を終了します。省略可能です。 省略すると、書式単位内の終わりまで文字変換が有効です。 |
[C;色] | 文字の色を設定します。 →詳しい説明 |
! | 直後の1文字を表示します。 →詳しい説明 |
[E;条件 値] | 書式単位が適用するデータの条件を指定します。 →詳しい説明 |
_ | 直後の1文字に相当する文字幅の空白を作成します。 |
[N;種別] | 書式文字が表現する数字を漢数字にして表示します。 →詳しい説明 |
[S;書式文字s;書式1;書式2;…] | 数値を返す1つの書式文字「s」の値に従って書式1、書式2…の書式を評価します。 →詳しい説明 |
[L;登録書式名] | システム規定書式またはユーザーが登録した書式を呼び出します。 →詳しい説明 |
●こんなときは
- 書式の型に依存しない書式文字だけで構成された書式文字列は論理型とみなします。
[例]"abc";"def"の場合
値が0以外なら「abc」と表示し、0なら「def」と表示します。
■数値(正数・実数・通貨)を表す書式文字
データを数値として表示する場合に使用します。
書式文字 | 意味 |
---|---|
. | 小数点位置を指定します。 |
, | 桁区切りを表示します。 →詳しい説明 |
0 | 数値を指定した桁数分以上表示します。表示する数値がない場合は0を表示します。 →詳しい説明 |
? | 数値を指定した桁数分以上表示します。 表示する数値がない場合は空白を表示します。 →詳しい説明 |
# | 数値を指定桁数分以上表示します。 表示する数値がない場合は何も表示せず詰めます。 →詳しい説明 |
$ | 通貨記号「$」を表示します。 →詳しい説明 |
¥ | 通貨記号「¥」を表示します。 →詳しい説明 |
% | データの値を100倍して%を付けて表示します。 →詳しい説明 |
E+ e+/E- e- | 指数表記をします。 →詳しい説明 |
[,;区切り文字;割数] | 桁区切りの区切り文字と割数を設定します。 →詳しい説明 |
[?;詰め文字] | 空白の代わりに表示する文字や記号を設定します。 →詳しい説明 |
[V;種別] | #または?のうしろにある文字列の表示方法を設定します。 →詳しい説明 |
[.;種別] | 小数点以下の数値の表示方法を設定します。 →詳しい説明 |
■関連項目
→書式単位
■文字列の書式文字
書式文字 | 意味 |
---|---|
@ | 文字を指定桁数分表示します。指定桁数より足りない場合は空白で埋めます。 @は連続している必要はありません。 |
& | 文字を指定桁数分表示します。指定桁数より足りない場合は詰めます。 &は連続している必要はありません。 |
■日付・日付時刻・時刻・時間を表す書式文字
日付の書式文字(dおよびDは除く)、AM/PM等の午前午後指定、[D;]指定がない場合は、データ型の変換は時間型へ変換します。
書式文字 | 意味 |
---|---|
[D;単位] | 数値を日付・時刻として扱い、その単位を指定します。 →詳しい説明 |
[I;単位] | 数値を時間として扱い、数値の場合の単位を設定します。 →詳しい説明 |
: | 時刻区切りを表します。 実際に表示する区切り文字はWindowsのコントロールパネルの設定に従います。 |
/ | 日付区切りを表します。 実際に表示する区切り文字はWindowsのコントロールパネルの設定に従います。 |
日 |
|||
---|---|---|---|
d | 日の最低限の表示桁数を設定します。 表示する値が指定した桁数より少ない場合は同じ幅の空白になります。 →詳しい説明 |
||
D | 日の最低限の表示桁数を設定します。 表示する値が指定した桁数より少ない場合は0を詰めます。 →詳しい説明 |
||
z | 1/1からの日数を表示します。(1〜366) | ||
曜日 |
|||
w | 曜日を数値で表示します。(1:日曜〜7:土曜) | ||
ww | 1年の内で何週目かを数値で表示します。(1〜54) | ||
www | 曜日を英字3字で表示します。(Sun〜Sat) | ||
wwww | 曜日を英字で表示します。(Sunday〜Saturday) | ||
W | 曜日を漢字1字で表示します。(日〜土) | ||
月・期数 |
|||
m | 1〜2桁の数字で月を表示します。(1〜12) | ||
mm | 2桁の数字で月を表示します。 1桁の場合は数値と同じ幅の空白になります。( 1〜12) |
||
MM | 2桁の数字で月を表示します。 1桁の場合は上位桁に0を表示します。(01〜12) |
||
mmm | 英字3字の月名を表示します。(Jan〜Dec) | ||
mmmm | 英字の月名を表示します。(January〜December) | ||
q | 何期目かを数値で表示します。[Q;]で期数と開始月を変更できます。 [Q;]の指定がない場合は、1年を4期に分け、1/1〜3/31までを1とみなします。 |
||
[Q;期数;開始月;開始日] | |||
q で利用する期数と開始月を設定します。 →詳しい説明 | |||
年(西暦) |
|||
y | 年の下2桁を1〜2桁で表示します。(0〜99) | ||
yy | 年の下2桁を表示します。 1桁の場合は数値と同じ幅の空白になります。( 0〜99) |
||
YY | 年の下2桁で表示します。 1桁の場合は上位桁に0を表示します。(00〜99) |
||
yyy | 年を1〜4桁で表示します。(1〜9999) | ||
yyyy | 年を4桁で表示します。 4桁より少ない場合は、上位桁が数値と同じ幅の空白になります。( 1〜9999) |
||
YYYY | 年を4桁で表示します。 4桁より少ない場合は、上位桁に0を表示します。(0001〜9999) |
||
年(和暦) |
|||
g | 和暦の元号を英字で示します。範囲外の年は表示しません。(M, T, S, H) | ||
gg | 和暦の元号を漢字1字で示します。範囲外の年は表示しません。(明, 大, 昭, 平) | ||
ggg | 和暦の元号を漢字で表示します。範囲外の年は表示しません。(明治, 大正, 昭和, 平成) | ||
j | 和暦の年を1〜2桁で表示します。範囲外の年は、西暦の年を表示します。 | ||
jj | 和暦の年を2桁で表示します。1桁の場合は上位の桁で空白で埋めます。 範囲外の年は、西暦の年を表示します。 |
||
JJ | 和暦の年を2桁で表示します。1桁の場合は上位の桁を0で表します。 範囲外の年は、西暦の年を表示します。 |
||
時刻・時間 |
|||
h | 時の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁が空白になります。 →詳しい説明 |
||
H | 時の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁を0で表します。 →詳しい説明 |
||
n | 分の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁が空白になります。 →詳しい説明 |
||
N | 分の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁を0で表します。 →詳しい説明 |
||
s | 秒の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁が空白になります 。 →詳しい説明 |
||
S | 秒の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁を0で表します。 →詳しい説明 |
||
. | 秒以下を表示するときの区切りを表します。 | ||
p | 時の表示を12時間制にし、午前が1、午後が2を表示します。 | ||
P | 時の表示を12時間制にし、午前午後を AM/PM で表示します。 | ||
[H;ラップ単位] | H などで利用するときのラップ単位を設定します。 →詳しい説明 |
■角度を表す書式文字
数値を角度として表します。
単位にはラジアンと、1を1度とする場合の2種類があります。
書式文字 | 意味 |
---|---|
[A;単位] | 角度の単位を指定します。 →詳しい説明 |
h | 度の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁が空白になります。 |
H | 度の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁に0を表示します。 |
n | 分の最低限の表示桁数を設定します。設定した桁数より少ない場合は、上位桁が空白になります。 度の指定がない場合は、度を分に換算して加えます。 |
N | 度の最低限の表示桁数を設定します。設定した桁数より少ない場合は、上位桁に0を表示します。 度の指定がない場合は、度を分に換算して加えます。 |
s | 秒の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位桁が空白になります。 度・分の指定がない場合は、度・分を秒に換算して加えます。 |
S | 秒の最低限の表示桁数を設定します。 設定した桁数より少ない場合は、上位の桁に0を表示します。 度・分の指定がない場合は、度・分を秒に換算して加えます。 [例]ラジアンで格納された数値データを角度表示で表示する [A;1]HH!゜NN!'SS!" |
. | 秒以下を表示するときの区切りを表します。 Sまたはsに囲まれていなければなりません。 秒以下は1/100までが有効です。 [例] [A;2]HH!゜NN!'SS.SS!" |