一太郎2007で追加・強化された機能をコマンド別に紹介しています。詳しく知りたいコマンドをクリックしてください。
- ファイル
- 編集
- 表示
- 挿入
- 書式
- ツール
- コマンド以外(ツールボックス)
- コマンド以外(キー操作)
- コマンド以外(ナレッジウィンドウ)
- コマンド以外(ショートカットメニュー)
- コマンド以外(コマンドバー)
※一太郎2006からのメニュー構成の変更点はこちらをご覧ください。 →詳しい説明
■ファイル
●新機能
- ビューアフェーズで開く
作業フェーズをビューアフェーズに切り替え、参照専用として文書を開くことができます。文書の閲覧だけが目的の場合に便利です。
- XPS出力
Microsoft XPS Document Writerが含まれるWindows Vista以降のOSをお使いの場合、一太郎で作った文書をXPS形式で出力できるようになりました。
※Windows XP/2000で一太郎をお使いの場合は、XPS出力は実行できません。
- OpenDocument形式の文書を開く・保存する
XMLをベースとした各種オフィススイート共通のファイルフォーマットであるOpenDocument形式の文書を開いたり、一太郎で作成した文書をOpenDocument形式で保存したりできるようになりました。
※OpenDocument対応モジュールをセットアップしていない環境では実行できません。
※一太郎で作成したデータの中から以下のものを、OpenDocument形式で保存できます。
- 文字データ
- 文書スタイル/ページスタイル
- ヘッダ・フッタ
- 文字飾り、段落属性、段落飾り
- レイアウト枠
- 罫線
※OpenDocumentにはテキスト(*.ODT)、表計算/スプレッドシート(*.ODS)、プレゼンテーション(*.ODP)、ドロー(*.ODG)、データベース(*.ODB)の各形式がありますが、一太郎2007ではテキスト形式だけを開くことができます。
●強化機能
- Word文書との互換精度を向上
Word文書との互換精度を向上して、文字やレイアウトの崩れなどを改善しました。
【Word文書読込の主な対応項目】
- 半角スペースの字間をより正確に再現し、レイアウト精度を向上しました。
- 箇条書きの行頭文字や記号、図などが正しく変換されない場合があったのを改善しました。
- 縦巻き、横巻き、大波、小波、メモなどのテキスト付きテンプレート図形への対応数が増加しました。
- オートシェイプに付いているテキスト内のUnicode固有文字に対応しました。
- ページ番号が正しく変換されない場合があったのを改善しました。
- 均等割付の幅が正しく変換されない場合があったのを改善しました。
- 罫線の線種や色が正しく変換されない場合があったのを改善しました。
【Word文書保存の主な対応項目】
- 罫線行にある行付き枠と固定枠の変換に対応しました。
- 説明文付き画像枠の変換に対応しました。
- 見出し付きレイアウト枠の変換に対応しました。
- 文字付きのレイアウト枠の変換に対応しました。
- 罫線セル内インデントの変換に対応しました。
- 行末にスペースがある場合、Wordで開くとスペースが余白にはみ出すためにレイアウトが崩れることがあったのを、行末のスペースが次の行に送られるように対応しました。
- 画像枠が文字の前面/背面どちらに配置されているかを正しく変換するように対応しました。
- Wordで罫線セルに行間「最小値」が設定されている文書を一太郎で開いてWord形式で保存すると、行間が正しく変換されない場合があったのを改善しました。
- 半角スペースの字間をより正確に再現し、レイアウト精度を向上しました。
- PowerPointデータとの互換精度を向上
PowerPointデータとの互換精度を向上しました。
【PowerPointデータ読込の主な対応項目】
- Unicodeに対応しました。
- フォントの変換に対応しました。
【PowerPointデータ保存の主な対応項目】
- Unicodeに対応しました。
- フォントの変換に対応しました。
- テキスト形式保存時のふりがな対応
テキスト形式で保存するときに、ふりがなを親文字の後方に括弧で囲んで挿入するようになりました。
- HTML形式ファイルの読み込み
エディタフェーズでHTML形式のファイルを開くときは、常にテキストとして読み込むようになりました。
- 文書の比較 →詳しい説明
文書比較の精度・速度が向上しました。
比較元文書のカーソル移動に連動して比較先文書のカーソル位置も移動するようになり、版の異なる文書がこれまで以上に比較しやすくなりました。
- 暗号化方式の追加
文書の閲覧制限のパスワードを付けるときに、暗号化の方法が選択できるようになりました。
※選択した暗号化方式によっては、旧バージョンの一太郎やWindows XP以前のOSで文書を開くことができなくなります。
- 一太郎2006-Ver.4互換
従来の一太郎の暗号化方式です。一太郎Ver.4.3以降のバージョンの一太郎で開くことができます。
- RC4(128bit)
[一太郎2006-Ver.4互換]より安全性の高い暗号化方式です。
一太郎2007以降のバージョンの一太郎で開くことができます。
一太郎2006以前のバージョンの一太郎では開くことができません。 - AES128
Windows Vistaで新しく利用できるようになった暗号化方式です。
Windows Vista以降のOSを使用している場合に、一太郎2007以降のバージョンの一太郎で開くことができます。
Windows XP以前のOSを使用している場合や、一太郎2006以前のバージョンの一太郎では開くことができません。
- 一太郎2006-Ver.4互換
- 市販のラベル・タック用紙への対応
対応用紙の種類が37社、9,000種類以上に増えました。
(一太郎2006では35社、8,819種類) - 画像に変換して保存
表示用のHTML文書を作らなくてもページごとに画像に変換して保存できるようになりました。また、変換できる画像形式にPNG形式を追加し、画像の大きさも最大400%まで指定できるようになりました。
- Windows メールのアドレス帳の取り込み
Windows Vistaに付属のメールソフト「Windows メール」の、アドレス帳を取り込めるようになりました。
- 検索フォルダ
検索フォルダを、[ファイル-開く]などのファイル選択ダイアログボックスから利用できるようになりました。
●削除された機能
- OASYS文書を開く
- LANWORD文書を開く
■編集
●強化機能
- ふりがなをふった文字のコピー・貼り付け
ふりがなをふった文字をコピーして、テキスト形式で貼り付けると、親文字の後方に括弧で囲まれてふりがなが表示されるようになりました。
- 検索・置換・絞込・ジャンプ-文字
- 検索・置換条件の登録/呼出
コマンドを実行するときに設定した検索文字列や置換文字列を条件として登録し、同じ文字列を再び検索したり置換したりするときに簡単に呼び出せるようになりました。
- 正規表現への対応 →詳しい説明
正規表現を使って検索文字列を設定することができるようになりました。
正規表現を使うことで、より綿密な検索が可能となります。
- 検索・置換条件の登録/呼出
●変更された機能
- コピーしたテキストデータの行頭行末補正
エディタの画面に表示されているレイアウト(行頭行末の位置)を保ったデータを利用できるように、データのコピー時に、各行の行頭インデントをスペースに変換して行末に改行を挿入したテキストデータもコピーします。
データをテキスト形式で貼り付けると、エディタの画面に表示されていた行頭行末の位置にそろうので、あとから行頭にスペースを入れたり改行したりして調整する手間が省けて便利です。※[ツール-オプション-オプション]で、[操作環境-コマンド操作]の[コピー時にテキスト形式のレイアウトを保つ(行頭行末補正)]を[しない]にすると、自動改行されず、スペースへの変換も行われません。
■表示
●新機能
- 作業フェーズ
- エディタフェーズ →詳しい説明
文字・タブ・スペースといったプレーンなテキスト文書の編集に適した作業フェーズが新しく追加されました。
文書中の不要な改行をまとめて削除したり、段落スタイルを自動的に設定したりして、テキスト文書を見栄えの良いワープロ文書に整えるための作業を効率よく行える機能も用意されています。 - ビューアフェーズ →詳しい説明
文書閲覧に適した作業フェーズが新しく追加されました。
文書内のテキストデータだけを表示して文章を読みやすくしたり、用紙を手でつかんでずらすような感覚で、画面を上下左右へ自由にスクロールしたり、重要な部分にクリックマークを付けておき、あとでジャンプして読み返したりするなど、文書を閲覧するのに役立つ機能が用意されています。
また、文書の編集は禁止されるので、完成した文書やほかの人が作った文書などをまちがえて変更してしまう心配もありません。
- エディタフェーズ →詳しい説明
●強化機能
- 画面表示設定の強化
新しく追加されたエディタフェーズとビューアフェーズの画面表示設定が追加されました。
[表示-画面表示設定]で表示される[画面表示設定]ダイアログボックスの[エディタ]シート/[イメージビューア]シート/[テキストビューア]シートで、それぞれの画面の見え方を細かく設定できます。 - スライドモード →詳しい説明
スライドコントローラに、虫めがねのような使い心地で、文書の一部分を別ウィンドウに拡大して表示する虫めがねツールが追加されました。
- ページ一覧画面
ビューアフェーズや提出確認フェーズのページ一覧画面で、印刷するページを選択し、そのまま印刷を実行することができるようになりました。 →詳しい説明
ページの表示サイズをコマンドバーを使って変更したり、太枠で囲まれたページの右下に表示される
ハンドルをドラッグして、最大〜最小の範囲内で任意の大きさに変更したりできるようになりました。
- カラーバリエーションの強化
用紙以外の領域をグラデーションで表示できるようになりました。
また、カラーバリエーションに「水墨」が追加されました。 - 提出確認フェーズ-付加情報の削除 →詳しい説明
文書中の付箋・注釈・注釈行をまとめて削除できるようになりました。
- アウトラインフェーズ-操作性の変更
先に範囲選択した場合は、選択したスタイルが設定/解除されるようになりました。
■挿入
●強化機能
- 作図
- 部品呼び出し →詳しい説明
[部品呼び出し]ダイアログボックスにフォルダツリーが追加されました。
- 部品の追加
一太郎で使える部品が追加されました。
- 部品呼び出し →詳しい説明
■書式
●強化機能
- ふりがな →詳しい説明
- Just Right!2に基づいた語句と読みの取得
語句とその読みを取得するときに使用するエンジンや辞書が、Just Right!2に基づいた最新のものに変わりました。
- ダイアログボックスのUnicode対応
ダイアログボックス内の文字の表示をUnicodeに対応するようにしました。これにより、従来では表示できなかった文字も表示できるようになりました。
- Just Right!2に基づいた語句と読みの取得
- 全角・半角変換
文字種ごとに一度に全角や半角に変換するときに、特定の文字だけを変換の対象外にしたり、別の変換にしたりすることができるようになりました。
■ツール
●強化機能
- 文書校正 →詳しい説明
- 文書校正エンジンの変更
文書校正に使用する校正エンジンや辞書が、Just Right!2に基づいた最新のものに変わりました。これにより、文書校正機能の以下の点が強化されました。
- 指摘個所を連続して訂正
文書中に同じ条件で指摘されている複数の指摘個所のマーク表示をまとめて消す[まとめてマーククリア]が追加されました。
1つのチェック個所に複数の指摘理由がある場合、一太郎2006では/
で前の指摘情報/次の指摘情報を切り替えていましたが、一太郎2007では[<前のマークへ]/[次のマークへ>]と統合されました。複数の指摘理由がある場合は、ボタンの文字列が[<前の情報へ]/[次の情報へ>]に変わります。同じボタンですべての指摘を見ることができるため、指摘の見落としが少なくなります。
- 表記ゆれ
表記ゆれに使用するエンジンがJust Right!2に基づいた最新のものに変わりました。これにより、以下の点が強化されました。
- 「半角全角、小文字大文字のゆれも指摘」の選択を追加
- 表記ゆれの対象になる単語文字数の増加
- 日本語辞書ユーティリティ
Just Right!2に基づいた最新の日本語辞書ユーティリティに変わりました。
[辞書設定]はなくなりました。従来どおり[ツール-文書校正-文書校正の設定]では設定できます。
- 文書校正エンジンの変更
- スペルチェック →詳しい説明
- スペルチェックエンジンの変更
スペルチェックエンジンが、Just Right!2に基づいた最新のものに変わりました。
- 英語辞書ユーティリティ
Just Right!2に基づいた最新の英語辞書ユーティリティに変わりました。
[辞書設定]はなくなりました。従来どおり[ツール-スペルチェック-設定]では設定できます。
- スペルチェックエンジンの変更
- オプション:新規作成時に作業フェーズをエディタにする →詳しい説明
一太郎を起動するときや文書を新規作成するときに、作業フェーズをエディタフェーズにするか、従来どおりのフェーズにするかを選択できるようになりました。
一太郎をテキストエディタのように使うことが多い場合は、エディタフェーズにしておくと便利です。 - オプション:コピー時にテキスト形式のレイアウトを保つ(行頭行末補正)
エディタの画面に表示されているレイアウト(行頭行末の位置)を保ったデータを利用できるように、データのコピー時に、各行の行頭インデントをスペースに変換して行末に改行を挿入したテキストデータもコピーします。
データをテキスト形式で貼り付けると、エディタの画面に表示されていた行頭行末の位置にそろうので、あとから行頭にスペースを入れたり改行したりして調整する手間が省けて便利です。※エディタの画面のときだけ有効となります。
●削除された機能
- 文書校正の設定-表現洗練-受身表現/指示語
- 使用単語一覧
- 単語情報
■コマンド以外(ツールボックス)
●新機能
- ページ選択印刷
ページ一覧画面でページ選択印刷モードに入ったときに表示されるグループが追加されました。 →詳しい説明
●削除された機能
- 標準・縦組標準・Lite標準
[ヘルプモード]が削除されました。
- 文書校正
[文書校正(使用単語一覧)]と、
[文書校正(単語情報)]が削除されました。
■コマンド以外(キー操作)
●削除された機能
Windows型キー割付で、Shift+F1キーのヘルプモードが削除されました。
■コマンド以外(ナレッジウィンドウ)
●強化機能
- ナレッジウィンドウ[校正] →詳しい説明
文書中に同じ条件で指摘されている複数の指摘個所のマーク表示をまとめて消す[まとめてマーククリア]が追加されました。
文書校正実行後の画面で、[以後無視]ボタンがアイコン(
[以後無視])に変更されました。
1つのチェック個所に複数の指摘理由がある場合、一太郎2006では、
/
で前の指摘情報/次の指摘情報を切り替えていましたが、一太郎2007では
/
と統合されました。複数の指摘理由がある場合は、アイコンのツールチップが[前のマーク]/[次のマーク]から[前の指摘]/[次の指摘]に変わります。同じアイコンですべての指摘を見ることができるため、指摘の見落としが少なくなります。
- ナレッジウィンドウ[スタンプ]
スタンプの画像をドラッグ中は参照線を表示するようにし、スタンプのサイズや貼り付け位置が視覚的にわかるようになりました。
●削除された機能
- ナレッジウィンドウ[校正]
文書校正実行前の画面で、[語句を一覧して確認する]の右端の
をクリックして表示される語句の種類の一覧から[文書中に使われている単語]が削除されました。
■コマンド以外(ショートカットメニュー)
●新機能
- Google検索 →詳しい説明
一太郎で表示している文書中の語句をGoogleを使ってインターネットで検索することができるようになりました。
語句からイメージ画像を検索したり、マップを検索したりもできます。
■コマンド以外(コマンドバー)
●新機能
- エディタフェーズ →詳しい説明
エディタフェーズのコマンドバーでは、画面表示を縦書き/横書きに切り替えたり、不要な改行を検索して削除したり、文書を解析して自動的に段落スタイルを設定したりすることができます。
- ビューアフェーズ →詳しい説明
ビューアフェーズのコマンドバーでは、画面モードを切り替えたり、文書の閲覧に便利なクリックマークや虫めがねツールなどを使用したりすることができます。
●強化機能
- 提出確認フェーズ →詳しい説明
提出確認フェーズのコマンドバーでは、表示倍率を25%ずつ小さく・大きくしたり、付加情報を削除したりすることができるようになりました。
- ページ一覧画面
提出確認フェーズやビューアフェーズのコマンドバーの
/
[ページ一覧に切り替え]をクリックすると、ページ一覧画面のコマンドバーが表示されます。
ページの表示サイズを変更したり、虫めがねツールで文書の一部分を別ウィンドウで拡大して表示したり、ページ一覧の画面上で印刷するページを選択してそのまま印刷を実行したりすることができます。