花子2007では、文字入力のための機能を大幅に向上させ、また、その操作性も改善しました。
要望の多かった、旧バージョンからの登録ファイルの引き継ぎにも対応しています。
- 文字入力主体の作図スタイル
- パレット機能の向上
- 他社製品との連携・共存強化
- 旧バージョンの各種設定や登録ファイルの引き継ぎ
- そのほかの新機能・強化点
- Microsoft Windows Vistaへの対応
花子2006からの変更点の詳細については、次のページで確認してください。
■文字入力主体の作図スタイル
図解表現を行う上で非常に大切な要素である「文字」の入力・編集機能を強化し、「ことばで作成する図解」を実現しています。
文字入力ウィンドウの搭載
テキストエディタなどに、考えやプランを「下書き」したり、「ポイントとしてまとめていく」という文字主体の作業の流れを、スムーズに行うために、文字入力ウィンドウを搭載しました。
キーボードから文字を入力していけば、図面上に文字枠を自動的に作成し、テキストエディタの感覚で編集が行えます。
※セットアップ直後は、文字入力ウィンドウが表示された状態で花子が起動します。
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文字入力ウィンドウの項目(文字枠)の並び順や編集するページ種類、文字入力ウィンドウの幅や表示する文字の大きさを、用紙の種類や用途、使い勝手に合わせて切り替えることができます。
●文字枠の分割・結合
図面上の文字枠の操作ではできなかった、文字枠を2つに分けたり、1つにまとめたりする操作が、文字入力ウィンドウ上の改行の操作だけでできるようになりました。
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●文字を図形で囲む
入力した項目(文字枠)を指定して、長方形や楕円などで囲むことができます。
文字を入力してから図形で囲めるので、文字付き図形の作成がスムーズです。
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新しい作図スタイルを支える文字機能
スムーズで、ストレスのない文字入力が行えるよう、さまざまな改善を図っています。
●フォントスタイルへの対応
これまで欧文だけが対応していた、フォントスタイルを使用した太字や斜体が、和文フォントにも設定できます。
PDF出力時にテキストデータとして扱え、表示もより滑らかになります。
●文字の属性変更の改善
文書作成で使う、属性の設定・変更機能を強化しました。
文字枠スタイルに文字色の設定や段落前後の行間の設定ができるようになりました。
●カラースタイルパレットの[文字]シートの改善
属性の設定や変更が手早く行えるよう、機能が追加されました。
フォントスタイルを使用した太字や斜体、インデントも設定できます。
また、文字枠スタイルと個別の文字属性を相互に反映する機能が追加されました。
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●作図スタイルに応じた設定
文字に関する次のオプション項目が追加されました。
文字付き図形の改善
●文字付き図形の入力方法の追加
文字付き図形の入力方法が追加になりました。
- 文字付き図形化
入力後の文字枠と図形を指定して、文字付き図形にすることができるようになりました。
- 文字を図形で囲む
入力済みの文字枠を、長方形・丸め長方形・楕円などで囲むことができるようになりました。
文字付き図形の解除や、図形を削除して文字枠だけにすることもできます。
●文字付き図形パレットの搭載
文字付き図形の入力設定が「文字付き図形パレット」としてパレット化されました。パレットを使って、設定が手早く切り替えられます。
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●段組の設定
[文書枠の領域]が[固定]の文字枠が使用できるようになり、文字付き図形に段組が設定できるようになりました。
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■パレット機能の向上
効率の良い図面作成に欠かせないパレットの機能向上を図っています。
- 文字付き図形パレットの追加
文字付き図形パレットが追加されました。 - カラースタイルパレットの改良
[文字]シートの機能の追加のほか、カラーパレットの領域を広げたり、色表示のサイズを大きくしたりすることで、色の選択がしやすくなりました。
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- 変形パレットの機能追加
[配置]シートに新しい配置方法が追加になりました。
図形の間隔を横方向または縦方向に等間隔に配置したり、印字領域内で上下左右位置をそろえたりできるようになりました。
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■他社製品との連携・共存強化
他社製品の読込・保存の操作がしやすいようにメニューを改良しています。
また、画像・イメージデータの操作性も改善しています。
他形式の読込/保存のコマンドへのまとめ
PowerPointファイルやDXF形式のファイル、各種画像・イメージデータなどの他形式のファイルの読込/保存するコマンドを、[ファイル-他形式の保存/開く]にまとめ、わかりやすくしました。
画像・イメージデータのサイズ指定
画像・イメージデータを、サイズを指定してから画面に貼り付けられるようになりました。貼り付けたあとからでもサイズの変更はできます。
印字領域や用紙サイズからはみ出してしまうような高解像度のデータを貼り付ける場合などに便利です。
また、解像度を指定することで、同時にデータサイズも小さくできます。
■旧バージョンの各種設定と割付登録ファイルの引き継ぎ
●旧バージョンの各種設定の引き継ぎ
花子2007では、セットアップ後、最初に起動した際に、旧バージョンの図面スタイルや画面の表示設定、オプションの設定などを引き継ぎます。花子2007で改めて設定を行う必要がありません。
●旧バージョンの割付ファイルの引き継ぎ
旧バージョンのキー割り付けやマクロ、ツールボックスなどの登録ファイルをコンバートして、花子2007で使用できるようになりました。
キー、メニュー、ツールボックスへの割付ファイルは個別にコンバートして引き継ぐことができます。
→旧バージョンのツールボックス割付登録ファイルをコンバートする
■そのほかの新機能・強化点
上記のほかに、次の機能も追加・強化しています。
●[印刷]ダイアログボックスの改善
一太郎と同じビジュアルガイダンスで分かりやすい設定画面になりました。
ページ指定の機能や、複数ページの図面を部単位で印刷を繰り返す[部単位で印刷]の機能が追加されています。
●連続直線の矢印設定
カラースタイルパレットの[線]シートの[矢印]で、連続直線にも矢印が設定できるようになりました。
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●印字領域だけの表示
画面表示設定で、印字領域だけを表示できる設定が追加されました。
PowerPointファイルを読み込むと、画面は自動的に印字領域だけの表示になり、PowerPointでの表示に近くなります。
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■Microsoft Windows Vistaへの対応
●スマートになった画面デザイン
一太郎と統一感のある、全体的にフラットでスマートな画面デザインになりました。
●XSP出力
花子の図面を、XPS形式で出力できるようになりました。