[サポートFAQ]
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更新日:2007.02.09 - 情報番号:033458
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Q 花子の操作性の特徴をつかむ〜絵を描く前に〜/初期値の設定
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A FAQ改善アンケートにご協力ください

花子の描画や編集操作は、操作環境の設定によって動作や結果が変わります。
花子の操作の特徴を知り、各項目の設定値(初期値)を調整することで、スムーズな編集操作を進められるようにします。

■特徴(1)図形の描画

花子で図形を描くときの動作に関連する項目に、次の内容があります。

クリックとドラッグ操作による描画

花子では、次のどちらの操作でも図形を描けます。

  • 始点と終点でそれぞれクリックする
  • 始点の位置でマウスのボタンを押してドラッグし、終点でマウスのボタンを離す

    クリックとドラッグ操作による描画

ただし、すでに描いた、塗りのある図形上を始点にする場合は、注意が必要です。
セットアップ直後は、オプションの設定が[コマンド実行中に図形選択を有効にする]状態になっているため、塗りのある図形上でクリックすると描いた図形が選択され、ドラッグすると移動してしまいます。図形の線分上を指定する場合も同様です。
描いた図形に重ねて別の図形を描くときは、次のどちらかの方法で描画します。

  • Shiftキーを押しながら、始点をクリックする
  • 図形の選択状態が解除されていることを確認してから、ドラッグ操作で描画する

    塗りのある図形上を始点にする際の、クリックとドラッグ操作による描画

描画を補助するマークの表示

図形を描画するときに、描画の開始位置を示す+マークや、領域の対角線などを表示する機能があります。
花子の描画に慣れていない場合などには、表示する設定にしておくと便利です。円や楕円の場合は、中心位置なども表示されます。

図形を描画するときに開始位置や半径などの補助線を表示する

入力時の補助線表示と非表示

■関連項目

▼オプションの項目と初期値
[ツール-オプション]の項目名 オプションパレットの項目名 初期値
入力時に補助線を表示する [入力時に補助線表示] [しない]

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■特徴(2)描画から図形選択への動作

セットアップ直後の動作

花子で図形を描くと、同じ描画コマンドを使える状態のまま、描いた図形が選択された状態になります。 この状態からは、描いた図形を移動・拡大/縮小するなどの編集操作に進むほか、同じ図形種類を描く、どちらの操作も行うことができます。
これは、次の設定が有効になっているため行える動作です。

  • 入力した図形を選択する
  • コマンド連続実行を有効にする
  • コマンド実行中に図形選択を有効にする

これらの1つでも有効になっていない状態では、図形を描く→図形の位置を調整する→続けて同じ図形を描く...といった一連の操作をスムーズに進めることはできません。

セットアップ直後の描画から選択への動作

▼上記の項目の設定が有効になっていない場合の動作
[入力した図形を選択する]が無効 描いた図形は選択されていないため、図形を選択する操作が必要です。
[コマンド連続実行を有効にする]が無効 図形を描くとすぐに、図形の選択(拡大/縮小)[図形の選択(拡大/縮小)]が選択された状態に切り替わります。同じ図形を描くために、描画コマンドを選択しなおす操作が必要です。
[コマンド実行中に図形選択を有効にする]が無効 描画コマンドが選択された状態では図形は選択できません。図形を描いたあとに移動などの操作を行うには、図形の選択ツールを選択する操作が必要です。

描画→図形選択への動作の変更

使い方によっては、上述の設定を変更した方が使いやすい場合もあります。設定を切り替えて使いたい場合は、下記のオプションの項目を調整します。

描画直後、図形が選択状態にならないようにする

描画モードのまま、図形を選択できるようにする

■関連項目

▼オプションの項目と初期値
[ツール-オプション]の項目名 オプションパレットの項目名 初期値
入力した図形を選択する [入力した図形を選択] [する]
コマンド連続実行を有効にする [続けて描画] [する]
コマンド実行中に図形選択を有効にする [コマンド中に図形選択] [する]

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■特徴(3)図形の選択

花子で図形を選択するときの動作に関連する項目に、次の内容があります。

図形の指定方法

花子では、次のどちらかの方法で図形を選択します。

  • 対象にする図形の一部が掛かるように、範囲をドラッグする

    ボックス掛による選択

  • 対象にする図形の線上、または塗りが設定されている場合は塗りの部分をクリックする

    1図形選択による選択

上記の選択は、図形の選択方法として[ボックス掛]が選択され、[1図形選択]も有効な場合の方法で、セットアップ直後は、このように設定されています。
選択方法には、[ボックス囲]もあり、選択する図形の状態や位置、使い勝手に合わせて使い分けます。

図形の選択方法のいろいろ

■関連項目

▼図形選択の項目と初期値
[図形選択]の項目名 オプションパレットの項目名 初期値
選択方法 [図形選択方法] [ボックス掛]
1図形選択可能 --- オン(有効)

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■特徴(4)グリッドの表示とスナップ

花子は、正確な位置に描画・編集するための機能がいくつか搭載されています。
この役割を持つ機能として、「グリッド」や「補助線」といった参照線の表示と、「スナップ」と呼ぶ機能があります。

グリッドと補助線の表示

「グリッド」は一定間隔の格子目、「補助線」は角度や表示する領域を設定できる参照線です。
グリッドは画面上に表示する・しないを切り替えられ、補助線は登録することで利用できるようになります。特にグリッドは、位置関係を把握するために便利な機能です。

グリッドを表示する/非表示にする

補助線を利用する

グリッドと補助線の表示

スナップ機能

「スナップ」は、マウスのポインタを自動的にグリッドや補助線の交点、図形上の点(端点や中点)などに合わせる機能です。
「スナップ」機能を利用すると、ポインタを目当ての位置に確実に合わせられるので、正確な図形を描いたり移動したりできるようになります。

ポインタを自動的に合わせる−スナップ機能−

グリッドへスナップさせて描画した場合

グリッドへのスナップを利用する際の注意点

「スナップ」が常に便利というわけではありません。
特にグリッドの場合、グリッドを画面に表示していなくてもスナップ機能を有効にできます。 [グリッドにスナップ]が有効になっていると、グリッド間隔が設定されている位置にポインタが合わせられます。
結果、思った位置にポインタを合わせられず、スムーズなマウス操作ができない...ということもあります。

グリッドへのスナップが有効な場合の動作

グリッドへのスナップを有効に利用するために

グリッドと補助線の交点へのスナップには有効範囲があります。[グリッドにスナップ]や[補助線の交点へスナップ]がオンになっていても、有効範囲の外にポインタがあれば、スナップしません。
この有効範囲を調整することで、自由な位置への描画・編集操作を実現しています。
[図形選択]ダイアログボックスの[図形選択]シートで設定する、[1図形選択詳細]の[選択範囲]が、スナップ有効範囲と連動しています。 [広]に近づけるほど最寄りの位置へスナップしやすくなります。

花子2005までと同様に、グリッドや補助線の交点に必ずスナップさせたいときは、オプションの設定で[グリッドにスナップ時、常にスナップする]/[補助線の交点にスナップ時、常にスナップする]を[する]にします。
この設定を有効にしている場合でも、グリッドへのスナップは、Tabキーを押すことで一時的に無効にできます。

グリッドや補助線の交点にいつもスナップさせる

選択範囲の設定によるスナップの感度

■関連項目

セットアップ直後は、グリッドの表示・スナップの設定は次のようになっています。

▼オプションの項目と初期値
オプションパレットの項目名 初期値 備考:
オプションパレット以外で設定する場合
[グリッドの表示] [しない] [表示-表示設定-グリッドの設定]/
[表示-表示切替-グリッドの表示]
[グリッドにスナップ] [する] [表示-表示設定-グリッドの設定]/
[表示-スナップ-グリッドにスナップ]
[図形にスナップ] [する] [表示-スナップ-図形スナップ]/
[表示-スナップ-図形スナップの設定]
[グリッドスナップ時、常にスナップ] [しない] [ツール-オプション]の操作環境
[補助線スナップ時、常にスナップ] [しない] [ツール-オプション]の操作環境

セットアップ直後は、次のスナップ機能が有効な状態になっています。

  • 図形スナップ(端点・中点・交点)
  • グリッドにスナップ
  • スケールガイドにスナップ
  • スケールガイドをスナップ
  • 用紙マージンにスナップ
  • 選択図形の4隅をスナップ

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■特徴(5)図形の拡大/縮小

図形を拡大/縮小したときの編集結果に関連する項目に、次の内容があります。

拡大縮小時の線幅

花子では、図形を拡大縮小しても、その線幅は変化しません。描画したときの線幅のまま、図形の編集ができます。
ただし、簡易地図作成モードで地図を描いているなど、使う場面によっては拡大縮小に応じた太さに、線幅が変化した方がよいこともあります。

図形の拡大縮小と連動して線幅を変更する設定にする

図形拡大時の線幅の連動する・しないの違い

拡大縮小時の文字サイズ

文字枠を拡大縮小したときは、文字枠の拡大縮小に合わせて文字サイズは変化します。
文字付き図形*1の文字も同様です。図形の大きさを変えると、図形内の文字サイズも変化します。
ただし、使う場面によっては、拡大縮小しても、文字サイズは変化しないようにした方がよいこともあります。

文字枠のサイズ変更に合わせて文字サイズを自動調整する

拡大縮小時の文字サイズ連動する・しないの違い

*1 花子では、図形に文字を入力することができ、文字を入力した図形を「文字付き図形」と呼びます。
文字付き図形は、図形と文字枠とがグループ化された状態になっています。

拡大縮小時の図形内の文字配置

文字付き図形*1の場合、図形を拡大縮小しても、文字の配置に関する設定値は、設定したときのまま変化しません。
このため、図形を拡大縮小したときに、見た目のバランスが変わってしまうこともあります。
見た目のバランスを変えたくないときは、図形の拡大縮小と連動したマージン値に自動調整されるようにします。

図形を拡大縮小したときに、文字枠の配置マージンも自動調整する

図形拡大時の文字枠の配置マージン自動調整する・しないの違い

*1 花子では、図形に文字を入力することができ、文字を入力した図形を「文字付き図形」と呼びます。
文字付き図形は、図形と文字枠とがグループ化された状態になっています。

■関連項目

▼オプションの項目と初期値
[ツール-オプション]の項目名 オプションパレットの項目名 初期値
図形拡大時に線幅を拡大する [線幅を拡大] [しない]
文字枠サイズ変更に文字サイズを連動する [文字枠に文字サイズ連動] [する]
文字付き図形の拡大時に文字枠の配置を調整する [文字付き図形拡大時に文字枠配置を調整] [しない]

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■特徴(6)図形の回転時

図形を回転したときの編集結果に関連する項目に、次の内容があります。

図形内の文字枠回転

文字付き図形*1は、図形と文字枠とがグループ化された状態になっているため、図形が回転すると、文字も合わせて回転します。
ただし、使う場面によっては、文字は水平な位置を保っておきたいこともあります。

文字付き図形の文字を回転しないようにする

複数図形回転時の文字枠回転する・しないの違い

*1 花子では、図形に文字を入力することができ、文字を入力した図形を「文字付き図形」と呼びます。
文字付き図形は、図形と文字枠とがグループ化された状態になっています。

■関連項目

▼オプションの項目と初期値
[ツール-オプション]の項目名 オプションパレットの項目名 初期値
複数図形回転時に文字枠も連動して回転する [複数図形回転時に文字枠連動回転] [する]

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■特徴(7)図形の表示

花子で描いた図形や部品などの表示に関連する項目に、次の内容があります。

図形の輪郭線の表示

花子で描画した線は、アンチエイリアスが有効になって表示されます。このため、がたつきの少ない滑らかな線で図形が表現されます。
ただし、アンチエイリアスでは線がにじんだような表現となるため、細かい線の組み合わせや、単純図形を正確に表現したいときには適さないことがあります。

図形の輪郭線を滑らかに表示する−アンチエイリアス−

アンチエイリアス表示する・しないの違い

■関連項目

▼オプションの項目と初期値
[ツール-オプション]の項目名 オプションパレットの項目名 初期値
アンチエイリアスで表示する [アンチエイリアスで表示] [する]

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■オプションの設定を使いこなす

花子の操作環境の設定は、オプションパレット、または[ツール-オプション]で設定します。

オプションパレット
操作環境の大半の項目と、よく切り替えて使うグリッドの表示・スナップの項目が集められています。
セットアップ直後はクリップウィンドウの[オプション]シートに配置されているので、すぐに項目を切り替えられて便利です。
普段の操作では、オプションパレットで項目の設定を切り替えて、使い勝手のよい操作性に調整します。

操作環境を切り替える−オプションパレット−

オプションパレットで切り替えられる項目


[ツール-オプション]
操作環境やファイル操作に関する、すべての項目が集められています。
使い慣れた、花子11以降の各バージョンの動作に合わせるときや、セットアップ直後の設定に戻したりするときは、[ツール-オプション]を使います。
[ツール-オプション]では、初期値の設定から変更した項目だけを表示することもできるので、部分的に設定を戻したいようなときにも便利です。

操作環境を整える

花子の操作環境を従来の環境に合わせる

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