Microsoft Office製品と花子間とでデータをやりとりする場合、使用するデータによって、変換方法を調整した方が適切な場合があります。
花子では、次のデータの変換方法を切り替えられます。
- 花子で描いたグラデーション・線種パターンの再現、透過パターンの変換
- [図形-連結して塗りつぶす]を実行したデータ
- PowerPointファイルの読込
- Microsoft Officeのテキスト付きオートシェイプ
- クリップボードへコピーする際の、MS Office描画オブジェクトの作成
■操作
- [ツール-オプション]を選択します。
[オプション]ダイアログボックスが表示されます。
- 画面左側の[グループ]で、[操作環境-他形式変換]を選択します。
- 画面右側の[項目一覧]の次の項目について、する/しないを選択します。
- メタファイル形式で貼り付けるときグラデーションを再現する
- メタファイル(ピクチャ)形式で貼り付けるときに、花子のグラデーションや線種パターンを再現するかしないかを選択します。
グラデーションなどを再現する代わりに、斜線や円などのがたつきを少なくしたい場合に[しない]を選択します。
- MS Office描画オブジェクトを作成する
- クリップボードに花子のデータをコピーしたときに、MS Office描画オブジェクト形式のデータを作成するかしないかを選択します。
花子13以前と同様に、クリップボードにはMS Office描画オブジェクト形式のデータを作成しない場合に[しない]を選択します。
- MS Officeのオートシェイプを文字付きテンプレート図形に変換する
- クリップボードからデータを貼り付けるときや、PowerPoint形式のファイルを読み込むときに、テキスト付きのオートシェイプを文字枠の付いたテンプレート図形に変換するかしないかを選択します。
文字枠の付いたテンプレート図形に変換する場合に[する]を選択します。
- 連結した塗りつぶしはMS Officeの拡張メタファイルデータとして変換する
- 花子で[図形-連結して塗りつぶす]を実行したデータを、クリップボードへコピー、またはPowerPoint形式で保存するときに、MS Officeの拡張メタファイル(EMF)形式のデータに変換するかしないかを選択します。
拡張メタファイル形式のデータに変換したくない場合に[しない]を選択します。
- PowerPointファイル読込を花子2004以前に戻す
- PowerPoint形式のファイル(*.PPT)を読み込むときに、花子2004以前で読み込んだときと同じ状態にするかしないかを選択します。
花子2004以前で読み込んだときと同様に、テンプレート図形などを合成図形として読み込みたいときに[する]を選択します。
- 透過パターンを半透明に変換する
- 花子の透過パターンを含むデータをクリップボードへコピーするときや、プレゼンテーション形式(PowerPointファイル)で保存するときに、MS Officeのオートシェイプの半透明(透明度50%)パターンとして変換するかしないかを選択します。
花子2005までと同じように、透過パターンを半透明パターンに変換する場合に[する]を選択します。
- 設定が完了したら、[OK]をクリックします。
設定内容が反映されます。
※上記の設定の変更は、データの変換が思ったとおりにならないときに試してください。
▼注意
- すべてのデータを、花子上と同じ状態に再現することはできません。
花子の機能のうち、Microsoft Office製品にない機能など、同じ状態に再現できないデータがあります。
→他社製品との互換:花子→Microsoft Office製品
→他社製品との互換:Microsoft Office製品→花子
■項目の詳細
- メタファイル形式で貼り付けるときグラデーションを再現する
- MS Office描画オブジェクトを作成する
- MS Officeのオートシェイプを文字付きテンプレート図形に変換する
- 連結した塗りつぶしはMS Officeの拡張メタファイルデータとして変換する
- PowerPointファイル読込を花子2004以前に戻す
- 透過パターンを半透明に変換する
メタファイル形式で貼り付けるときグラデーションを再現する
花子のデータをメタファイル形式で貼り付けるとき、花子2004からは、グラデーションや線種パターンを、花子上の表示と同じ状態で再現できるようになりました。
しかし、グラデーションや線種パターンの再現を優先した場合、斜線や円・楕円などのがたつきが目立つようになります。
メタファイル形式に変換する方法では、グラデーションと線のがたつきの両者とも、花子と同じ表示状態を再現することはできません。
優先して再現したいデータを選択し、変換方法を切り替えるようにします。
グラデーションや線種パターンの再現を優先する場合は[する]を選択します。
グラデーションなどを再現する代わりに、斜線や円などのがたつきを少なくしたい場合は[しない]を選択します。
MS Office描画オブジェクトを作成する
花子2004以降、花子のデータをクリップボードにコピーする際に、MS Office描画オブジェクト形式のデータを作成することで、Microsoft Office製品上での花子データの再現性を向上させています。
ただし、Microsoft Office製品によっては、MS Office描画オブジェクト形式のデータが作成されることで、花子データをうまく再現できないものがあります。
花子13以前と同様に、クリップボードには、MS Office描画オブジェクト形式のデータを作成しない場合に[しない]を選択します。
通常は、[する]の状態にして使用することをお勧めします。
MS Officeのオートシェイプを文字付きテンプレート図形に変換する
Microsoft Office製品のオートシェイプの中には、テキスト付きのものがあります。
花子は、図形の中に文字を入力できるので、通常は、文字付き図形に変換します。
ただし、一太郎の花子透過編集でこのデータを貼り付けて一太郎に戻ると、一太郎上では文字付き図形をそのまま保持できないため、図形と文字枠が分離されてしまいます。
一太郎上でも文字枠の編集をするには、一太郎でも文字枠の編集ができる、文字枠の付いたテンプレート図形にする必要があります。
一太郎上で、文字枠の編集ができるようにしておく場合にだけ[する]を選択します。
連結した塗りつぶしはMS Officeの拡張メタファイルデータとして変換する
花子の連結して塗りつぶしの機能は、Microsoft Office製品にはありません。
このため、そのままデータを変換すると、連結して塗りつぶしが解除され、全体に塗りが設定された状態になります。
Microsoft Office製品上でも花子と同じ表示を再現したい場合は、Microsoft Office製品のデータ形式の代わりに、拡張メタファイル(EMF)形式で表示するように変換します。
通常は、[する]の状態にして使用することをお勧めします。
PowerPointファイル読込を花子2004以前に戻す
花子2005以降では、PowerPoint形式のファイルを読み込むときに、スライドマスタのデータや背景データを変換できるようになりました。
また、オートシェイプや図形も、テンプレート図形やグループ化した図形として読み込めるようになりました。
通常は、[しない]の設定で読み込みます。
花子2004以前のように、合成図形やバラバラの図形として読み込むときだけ、[する]を選択します。
透過パターンを半透明に変換する
花子の[パターン塗り]で[透過]をにした場合、[背景色]で選択した色を無効にし、[パターン色]で選択した色だけを見せて、パターンの透過を表現しています。
花子2005までは、この状態を、MS Officeのオートシェイプの半透明(透明度50%)パターンとして変換していました。
花子2006以降、選択した色に対する透明度の設定が追加され、ベタ・パターン・グラデーションの各塗りつぶしで透明度を設定できるようになりました。
このため、データの変換の際にも透明度を優先します。結果、[パターン色]だけが見えたパターンに変換することができません。
花子2005までと同じように、MS Officeのオートシェイプの半透明パターンに変換する場合に[する]を選択します。
ただし、この場合、花子で設定した透明度はすべて無効になります。
花子の元画像 | 透過パターンを半透明に変換する | |
---|---|---|
[透明度]→[0]% | [しない] →透明度が優先されるため、パターンの透過は無効 |
[する] →透明度が無効になり、半透明のパターンに変換 |
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[透明度]→[30]% | [しない] →指定した透明度で変換 |
[する] →透明度は無効 |
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