コマンドバーとは、画面上側に表示されるボタンの部分のことです。
エディタフェーズのコマンドバーには、画面表示を縦書き/横書きに切り替えるボタンや、不要な改行を検索して削除するボタン、文書を解析して自動的に段落スタイルを設定するボタンなどが用意されています。
- [エディタ]コマンドバーの使い方
- エディタの画面の見え方を変える
- 文書中の不要な改行を削除する
- 段落スタイルを自動的に設定して見栄えの良い文書にする
- <操作例>メールで送られてきた議事録を見栄えの良い文書にする
- 注意/関連項目
■[エディタ]コマンドバーの使い方
[新規作成]
- クリックすると、新しい文書の画面が開きます。
[文書を開く]
- クリックすると、[開く]ダイアログボックスが表示されます。ファイルを選択して開くことができます。
[上書保存]
- クリックすると、開いている文書が現在表示している内容で上書保存されます。
※文書を一度も保存していない状態では[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
[文書をテキスト形式で保存]
- クリックすると、[テキスト形式で保存]ダイアログボックスが表示されます。開いている文書をテキスト形式で保存できます。レイアウトを保つために行頭のインデントや行末の折り返しを補正して保存することもできます。 →詳しい説明
※テキスト形式で保存されるのは、文字データだけです。書式や文字飾りなど、一太郎独自のデータは保存されません。連番は、テキストとして保存されます。
[印刷]
- クリックすると、[印刷]ダイアログボックスが表示されます。開いている文書を印刷できます。
[印刷プレビュー]
- クリックすると、開いている文書を印刷したときのイメージが画面に表示されます。印刷を実行する前に、印刷結果に近い状態を確認できます。
[切り取り]
- クリックすると、範囲指定したデータが文書から削除され、クリップボードにコピーされます。
[コピー]
- クリックすると、範囲指定したデータがクリップボードにコピーされます。
[貼り付け]
- クリックすると、カーソルの位置にクリップボード上のデータが挿入されます。
※セットアップ直後の設定では、[ツール-オプション-オプション]で[環境設定-コマンド操作]の[エディタの画面ではテキスト形式で貼り付ける]が[する]になっているため、書式や飾り、図や表、写真、枠などを除いたテキスト形式で貼り付けられます。
※[エディタの画面ではテキスト形式で貼り付ける]が[しない]になっている場合は、文字に設定されている書式や飾り、図や表、写真、枠なども貼り付けられます。ただし、エディタフェーズでは文字の書式や飾り、図や表、写真、枠などは表示されません。書式や飾り、図や表、写真、枠などを確認したい場合は、基本編集フェーズに切り替えてください。
[縦書き表示に切り替え(文書スタイルの文字組は変更されません)]
- クリックすると、文書が縦書きで表示されます。
画面の表示が縦書きに切り替わるだけで、文書スタイルの文字組の設定は変更されません。一時的に縦書きで文書を編集したい場合などに便利です。※[表示-画面表示設定]の[エディタ]シートで、[表示用文字組]の[縦組み]を選択しても同じです。
[横書き表示に切り替え(文書スタイルの文字組は変更されません)]
- クリックすると、文書が横書きで表示されます。
画面の表示が横書きに切り替わるだけで、文書スタイルの文字組の設定は変更されません。一時的に横書きで文書を編集したい場合などに便利です。※[表示-画面表示設定]の[エディタ]シートで、[表示用文字組]の[横組み]を選択しても同じです。
- [折り返しの文字数を変更]
- 改行せずに連続して入力されている行の折り返し位置を、右端の
をクリックして表示される一覧から選択します。
入力欄に直接カラム *1 数を入力して行の折り返し位置を指定することもできます。入力できるカラム数は20〜511です。- 画面の幅に合わせる
…画面のウィンドウサイズに合わせて行が折り返して表示されます。 - 50カラム〜100カラム
…それぞれのカラム数で1行が折り返して表示されます。
*1カラムは、半角1文字分の幅です。
※
[画面表示設定]をクリックして表示される[画面表示設定]ダイアログボックスの[エディタ]シートで[自動折り返し]を設定するのも同じです。
- 画面の幅に合わせる
[画面表示設定]
- クリックすると、[画面表示設定]ダイアログボックスが表示されます。エディタフェーズの画面表示に使われる文字のフォントや、行を折り返す文字数などを変えることができます。 →詳しい説明
[改行削除]
- クリックすると、カーソル位置から改行が検索され、[改行削除]ダイアログボックスが表示されます。文書中の不要と思われる改行を検索して削除することができます。 →詳しい説明
[見栄えの良い文書に整える]
- クリックすると、[見栄えの良い文書に整える]ダイアログボックスが表示されます。文書の内容を解析して、自動的に各段落にタイトルや見出しなどの段落スタイルを設定することができます。 →詳しい説明
■エディタの画面の見え方を変える
エディタの画面に表示する文字のフォントや、行を折り返す位置、文字の縦書き/横書き、ルーラーに表示する内容などを変えることができます。
■操作
- フェーズタブの
[エディタ]をクリックします。
エディタフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がエディタ用になります。
- コマンドバーの
[画面表示設定]をクリックします。
[画面表示設定]ダイアログボックスが表示されます。
- [エディタ]シートを選択します。
【画面表示の文字のフォントを変える場合】
- [表示用フォント]の[フォント]で、右端の
をクリックして好みのフォントを選択します。
※ここで選択できるフォントは和文フォントです。シンボル文字などが入力されている場合、正しく表示されないことがあります。
- [OK]をクリックします。
エディタの画面の文字が、設定したフォントで表示されます。
※文書スタイルやその他の書式設定にかかわらず、エディタの画面ではここで設定したフォントで表示されます。
※罫線行には、ここで選択したフォントは適用されません。
【画面表示の大きさを変える場合】
- [倍率]で、右端の
をクリックして文字の大きさを選択します。
- 任意倍率
…%で好みの倍率を設定します。設定した倍率で文字が表示されます。
- 50%〜200%
…それぞれの倍率で文字が表示されます。
- 任意倍率
- [OK]をクリックします。
エディタの画面が、設定した大きさ(表示倍率)で表示されます。
【行の折り返し位置を変える場合】
- [自動折り返し]で、改行せずに連続して入力されている行の折り返し方法を選択します。
- 画面の幅に合わせる
…画面のウィンドウサイズに合わせて行が折り返して表示されます。
- 文字数を指定
…行の折り返し位置を文字数で指定します。[半角]に、カラム *1 単位で折り返す文字数を設定します。
- 画面の幅に合わせる
- [OK]をクリックします。
エディタの画面の行が、設定した方法で折り返して表示されます。
*1カラムは、半角1文字分の幅です。
※コマンドバーの[折り返しの文字数を変更]で行の折り返し位置を指定しても同じです。
【ルーラーの表示内容を変える場合】
- [ルーラー表示]で、ルーラーに表示する内容を設定します。
- 桁番号表示
…
にすると、1行の桁数を示す目盛りが表示されます。桁数はカラム *1 単位で表示されます。
- 行番号表示
…
にすると、文書の先頭行からの通し行数が表示されます。通し行数は行番号で表示するか段落番号で表示するかを選択することができます。
- 行番号で表示する
…文書の先頭行からの通し行数が表示されます。 - 段落番号で表示する
…文書の先頭段落からの通し段落数が表示されます。各段落の先頭行にだけ段落番号が表示されます。 - 表示桁数
…行番号の表示桁数を設定できます。
- 行番号で表示する
- 桁番号表示
- [OK]をクリックします。
エディタの画面のルーラーに、設定した桁番号や行番号が表示されます。
*1カラムは、半角1文字分の幅です。
※縦ルーラーと横ルーラーの表示内容は、縦書き/横書きの画面表示設定に合わせて入れ替わります。
縦書き表示の場合は、縦ルーラーに桁番号、横ルーラーに行番号が表示されます。
横書き表示の場合は、縦ルーラーに行番号、横ルーラーに桁番号が表示されます。
※段落を絞り込んで表示している場合、表示されていない行の番号は欠番となります。
※行番号が表示桁数の設定値を超えた場合、超えた行番号の桁部分は、ルーラー上に表示されません。
【画面表示の文字組を変える場合】
- [表示用文字組]で、文書を縦書きで表示するか横書きで表示するかを選択します。
- 縦組み
…文書が縦書きで表示されます。
- 横組み
…文書が横書きで表示されます。
- 縦組み
- [OK]をクリックします。
エディタの画面が、設定した文字組方向で表示されます。
※文書スタイルの設定にかかわらず、エディタの画面ではここで設定した文字組方向で表示されます。
※コマンドバーの [縦書き表示に切り替え(文書スタイルの文字組は変更されません)]/
[横書き表示に切り替え(文書スタイルの文字組は変更されません)]をクリックしても同じです。
●こんなときは
- 画面の背景や文字の色などを変えることもできます。
◆テクニック
- いつも同じ画面表示の設定で文書を作りたい場合は、画面表示の各設定を変更したあとに[記憶]をクリックします。
設定した内容がシステムに記憶され、新しい文書を作るときには、いつも記憶させた画面表示が使われるようになります。
■文書中の不要な改行を削除する
文書中の不要な改行や、改行の前後にあるスペースやタブを検索して削除することができます。
メール本文などでよくある、一定の文字数で改行された文書を一太郎に読み込んだり貼り付けたりした場合のレイアウトのずれを整えるのに便利です。
■操作
- フェーズタブの
[エディタ]をクリックします。
エディタフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がエディタ用になります。
- コマンドバーの
[改行削除]をクリックします。
カーソル位置から改行が検索され、[処理選択]ダイアログボックスが表示されます。
【すべての改行を1つずつ確認しながら削除する場合】
- 現在選択されている改行に対する処理を選択します。
- [はい]をクリック
…現在選択されている改行と、その改行の前にあるスペース、改行の次の行の先頭にあるスペースとタブをまとめて削除して、次の改行を検索します。
※スペースは、全角・半角にかかわらず削除されます。
- [いいえ]をクリック
…現在選択されている改行・スペース・タブを削除せずに、次の改行を検索します。
※[改行の前後がアルファベット・数字の場合は半角スペースを挿入する]を
にすると、選択された改行の前後にアルファベットや数字がある場合だけ、その改行を削除したあとに、代わりに半角スペースが1つ挿入されます。
- [はい]をクリック
- 操作3 を繰り返します。
- 「文書末まで検索しました」というメッセージが表示されたら、[閉じる]または[文書頭から実行]をクリックします。
[閉じる]をクリックした場合は、改行の削除処理が終了します。[文書頭から実行]をクリックした場合は、文書頭から改行の検索が開始されるので操作3 と同じように処理を選択します。
【範囲を指定してまとめて改行を削除する場合】
- [範囲を指定して削除]をクリックします。
ポインタが
に変わり、範囲を指定できるようになります。
- 改行を削除する範囲の始点でマウスの左ボタンを押します。
ポインタが
に変わります。
- 範囲の終点までドラッグして、マウスの左ボタンを離します。
指定した範囲内の改行と、その改行の前にあるスペース、改行の次の行の先頭にあるスペースとタブがまとめて削除されます。
※スペースは、全角・半角にかかわらず削除されます。
※[改行の前後がアルファベット・数字の場合は半角スペースを挿入する]を
にすると、選択された改行の前後にアルファベットや数字がある場合だけ、その改行を削除したあとに、代わりに半角スペースが1つ挿入されます。
※文書末方向にまだ改行があった場合は、[処理選択]ダイアログボックスが表示されるので、改行に対する処理を選択します。
▼注意
- 次の改行は削除対象外です。
- 次の行に段組・目次・ページスタイル・オーバーレイなどの区切り線がある改行
- 次の行に罫線がある改行
- 注釈行や絞り込みなどの設定により次の行が非表示になっている改行
◆テクニック
- 改行を削除する範囲を先に指定してから
[改行削除]をクリックしても、範囲内の改行と改行の前後のスペース・タブをまとめて削除することができます。
■段落スタイルを自動的に設定して見栄えの良い文書にする
文字を入力しただけのテキスト文書に、タイトルや見出しなどの段落スタイルを自動的に設定して、見栄えの良いワープロ文書にすることができます。
■操作
- フェーズタブの
[エディタ]をクリックします。
エディタフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がエディタ用になります。
- コマンドバーの
[見栄えの良い文書に整える]をクリックします。
[見栄えの良い文書に整える]ダイアログボックスが表示されます。
- [整えるルール]で、文書の整え方を選択します。
- オートブックを実行する
…オートブック機能を使って文書の内容を自動的に解析し、最適な段落スタイルを設定します。
- 行頭のスペースから見出しレベルを判断する
…各行の先頭に入力されているスペース・タブの数やインデントの位置から文書の構造を判断し、最適な段落スタイルを設定します。
- オートブックを実行する
- [整えたあとの作業フェーズ]で、整え終わった文書を表示する作業フェーズを選択します。
- アウトラインフェーズに切り替える
…アウトラインフェーズで文書が表示されます。
文書の構造が階層的に表示されます。文書の構成を調整するのに便利です。※[表示-作業フェーズ-作業フェーズ設定]でアウトラインフェーズが
に設定されている場合は、選択できません。
- 基本編集フェーズに切り替える
…基本編集フェーズで文書が表示されます。
印刷結果に近い画面で表示されます。図を貼り付けたり、罫線や飾りを付けたりして文書の体裁を調整するのに便利です。
- アウトラインフェーズに切り替える
- [OK]をクリックします。
選択したルールに従って文書が解析され、段落スタイルが設定されます。また、選択した作業フェーズに切り替わります。
■注意/関連項目
▼注意
- コマンドバーの表示位置を画面の下側/左側/右側に移動することはできません。
- 文書ウィンドウが1つもない場合や、すべての文書ウィンドウを最小化している場合は、[表示-作業フェーズ-作業フェーズ設定]の[表示オプション]の[コマンドバーを表示する]の設定にかかわらずコマンドバーは表示されません。
■関連項目
※基本編集フェーズでは、コマンドバーは表示されません。