コマンドバーとは、画面上側に表示されるボタンの部分のことです。
アウトラインフェーズのコマンドバーには、段落のアウトラインレベルや位置を操作するボタンや、文字抽出用の文書種類やタグを設定するボタンなどが用意されています。
- [アウトライン]コマンドバーの使い方
- 本文を表示する位置を切り替える
- 段落のアウトラインレベルを切り替える
- 段落の位置を移動する
- 表示するアウトラインレベルを絞り込む/展開する
- 文字抽出用の文書種類やタグを設定して、文字抽出を実行する
- 注釈行の設定や表示を切り替える
- <操作例>アウトラインフェーズで論文を書く
- <操作例>各人の報告書から「今期の目標」だけを集める
- 注意/こんなときは/関連項目
■[アウトライン]コマンドバーの使い方
- [本文位置:固定]
- クリックすると、見出し(親段落)のアウトラインレベルにかかわらず、本文が固定の本文領域に表示されるようになります。
各アウトラインレベルの領域の区切り線が表示され、縦横のルーラーも表示されます。 - [本文位置:連動]
- クリックすると、見出し(親段落)のアウトラインレベルに連動した位置に、対応する本文が表示されるようになります。
各アウトラインレベルの領域の区切り線や縦横のルーラーは非表示になります。 - [アウトラインレベル1に変更(Alt+Home)]
- クリックすると、カーソルのある段落または範囲指定している段落がアウトラインレベル1になります。
段落スタイルもアウトラインレベル1に応じたスタイルに切り替わります。 - [アウトラインレベルを1つ上げる(Shift+Alt+←)]
- クリックすると、カーソルのある段落または範囲指定している段落のアウトラインレベルが現在横ルーラー *1 上に表示されているレベルの範囲内で1つ上がります。
段落スタイルもアウトラインレベルに応じたスタイルに切り替わります。*1本文の表示位置が固定になっている場合にだけ表示されます。
- [アウトラインレベルを1つ下げる(Shift+Alt+→)]
- クリックすると、カーソルのある段落または範囲指定している段落のアウトラインレベルが現在横ルーラー *1 上に表示されているレベルの範囲内で1つ下がります。
段落スタイルもアウトラインレベルに応じたスタイルに切り替わります。*1本文の表示位置が固定になっている場合にだけ表示されます。
- [アウトラインレベルを本文に変更(Alt+End)]
- クリックすると、カーソルのある段落または範囲指定している段落が本文になります。
段落スタイルも本文のスタイルに切り替わります。 - [文章を解析し、一括してアウトラインレベルを設定]
- クリックすると、自動的に文書の構造が解析され、段落ごとにアウトラインレベルが設定されます。
段落スタイルもアウトラインレベルに応じたスタイルに切り替わります。 - [段落を上に移動(Shift+Alt+↑)]
- クリックすると、カーソルのある段落または範囲指定している段落が1つ上の位置に移動します。
移動してもアウトラインレベルは変わりません。 - [段落を下に移動(Shift+Alt+↓)]
- クリックすると、カーソルのある段落または範囲指定している段落が1つ下の位置に移動します。
移動してもアウトラインレベルは変わりません。 - [絞込レベルを変更]
- をクリックして表示される一覧から、絞り込んで表示するアウトラインレベルを選択します。選択したアウトラインレベルより上位のアウトラインレベルの段落が画面に表示されます。
[すべて表示]を選択した場合は、本文を含むすべてのアウトラインレベルの段落が画面に表示されます。 - [文字抽出の対象となる文書種類の設定]
- クリックすると、[文字抽出用の文書種類の設定]ダイアログボックスが表示されます。文字抽出実行時の条件となる文書種類を設定できます。
- [文字抽出の対象となるタグの挿入/変更]
- クリックすると、[文字抽出用のタグの挿入]ダイアログボックス *1 が表示されます。文字抽出実行時の条件となるタグを設定します。
*1すでに挿入されているタグ上にカーソルがある場合は、[文字抽出用のタグの変更]ダイアログボックスが表示されるので、タグ名や説明などを変えます。
- [フォルダ内の文書から、指定したタグ以降の文字データを抽出]
- クリックすると、[文字抽出の実行]ダイアログボックスが表示されます。対象とするフォルダや条件を指定して、文字抽出を実行します。
- [注釈行の設定/解除]
- クリックすると、カーソルのある段落または範囲指定している段落が注釈行に設定されます。すでに注釈行に設定されている場合は、設定が解除されます。
- [注釈行の表示/非表示]
- クリックすると、注釈行の表示/非表示が切り替わります。
- [注釈行の全削除]
- クリックすると、シート内のすべての注釈行が削除されます。
- [画像枠の表示/非表示]
- クリックすると枠の基準が[行(行中央)]または[固定]に設定されている画像枠とオブジェクト枠の表示/非表示が切り替わります。
※アウトラインの画面では、文字付きの画像枠と文字付きのオブジェクト枠は常に表示されます。
■本文を表示する位置を切り替える
■操作
- フェーズタブの [アウトライン]をクリックします。
アウトラインフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がアウトライン用になります。
【本文を表示する位置を固定する場合】
- コマンドバーの [本文位置:固定]をクリックします。
本文が、見出し(親段落)のアウトラインレベルにかかわらず、固定の本文領域に表示されるようになります。
※各アウトラインレベルの領域の区切り線や縦横のルーラーも表示されます。
アウトラインレベル1の段落がいちばん左側に表示され、以降アウトラインレベルが下がるごとに字下げして表示されます。アウトラインレベルが設定されていない段落は、「本文」として、いちばん右側の本文領域に表示されます。各アウトラインレベルの領域の区切りには点線の境界線が表示されます。
また、Tab/Shift+Tab/↑/↓キーを押したときの動作が、次のように変わります。キー 動作 Tabキー 現在表示されているアウトラインレベルの中で、アウトラインレベルを右方向に1つ下げていきます。
本文の場合はアウトラインレベル1になります。Shift+Tabキー 現在表示されているアウトラインレベルの中で、アウトラインレベルを左方向に1つ上げていきます。
アウトラインレベル1は本文になります。↑キー 字下げ位置を保持したまま1行上にカーソルが移動します。 ↓キー 字下げ位置を保持したまま1行下にカーソルが移動します。
【本文を表示する位置を見出し(親段落)に連動させる場合】
- コマンドバーの [本文位置:連動]をクリックします。
本文が、見出し(親段落)のアウトラインレベルに連動した位置に表示されるようになります。
※各アウトラインレベルの領域の区切り線や縦横のルーラーは非表示になります。
アウトラインレベル1の段落がいちばん左側に表示され、以降アウトラインレベルが下がるごとに字下げして表示されます。アウトラインレベルが設定されていない段落は、「本文」として自身の親段落の表示位置から半角3文字分字下げした位置に表示されます。親段落が存在しない場合は、アウトラインレベル1の表示位置から半角3文字分字下げした位置に表示されます。
また、Tab/Shift+Tab/↑/↓キーを押したときの動作が、次のように変わります。キー 動作 Tabキー 本文でなければアウトラインレベルを右方向に1つ下げていき、アウトラインレベル7まで下がって止まります。
本文であれば親段落の1つ下のアウトラインレベルになります。本文に親段落がない場合は、アウトラインレベル2になります。Shift+Tabキー 本文でなければアウトラインレベルを左方向に1つ上げていき、アウトラインレベル1まで上がって止まります。
本文であれば親段落と同じアウトラインレベルになります。本文に親段落がない場合は、アウトラインレベル1になります。↑キー 1行上のレベル1の字下げ位置にカーソルが移動します。 ↓キー 1行下のレベル1の字下げ位置にカーソルが移動します。
■段落のアウトラインレベルを切り替える
■操作
- フェーズタブの [アウトライン]をクリックします。
アウトラインフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がアウトライン用になります。
【アウトラインレベル1にする場合】
- アウトラインレベル1にしたい段落にカーソルを合わせる、または、範囲指定します。
- コマンドバーの [アウトラインレベル1に変更(Alt+Home)]をクリックします。
指定した段落がアウトラインレベル1になります。
アウトラインレベルを変えると、自動的に段落スタイルも変わります。
【アウトラインレベルを1つずつ上げる/下げる場合】
- アウトラインレベルを1つ上げたい/下げたい段落にカーソルを合わせる、または、範囲指定します。
- コマンドバーの [アウトラインレベルを1つ上げる(Shift+Alt+←)]/ [アウトラインレベルを1つ下げる(Shift+Alt+→)]をクリックします。
クリックするたびに指定した段落のアウトラインレベルが1つずつ上がり/下がります。
アウトラインレベルを変えると、自動的に段落スタイルも変わります。※本文の表示位置が固定になっている場合は、現在横ルーラー上に表示されているレベルの範囲内で1つずつ上がり/下がります。
【アウトラインレベルを本文にする場合】
- アウトラインレベルを本文にしたい段落にカーソルを合わせる、または、範囲指定します。
- コマンドバーの [アウトラインレベルを本文に変更(Alt+End)]をクリックします。
指定した段落が本文になります。
アウトラインレベルを本文に変えると、自動的に本文の段落スタイルに変わります。
【文書の構成を解析して、自動的にアウトラインレベルを設定する場合】
- コマンドバーの [文章を解析し、一括してアウトラインレベルを設定]をクリックします。
文書の構成が解析され、自動的にアウトラインレベルが設定されます。
アウトラインレベルに応じた段落スタイルも設定されます。
●こんなときは
- 各段落の先頭に表示されているアウトライン記号( / / )を左右にドラッグしても、段落のアウトラインレベルを変えられます。
◆テクニック
- Tab/Shift+Tab/Shift+Alt+←/Shift+Alt+→キーを押すと、カーソルがある段落のアウトラインレベルを切り替えることができます。
■段落の位置を移動する
■操作
- フェーズタブの [アウトライン]をクリックします。
アウトラインフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がアウトライン用になります。
- 上/下に移動したい段落にカーソルを合わせる、または、範囲指定します。
- コマンドバーの [段落を上に移動(Shift+Alt+↑)]/ [段落を下に移動(Shift+Alt+↓)]をクリックします。
指定した段落が1つ上/下の位置へ移動します。
※複数の段落を範囲指定して移動することはできません。
●こんなときは
- 各段落の先頭に表示されているアウトライン記号( / / )を上下にドラッグしても、段落の位置を移動できます。
◆テクニック
- Shift+Alt+↑/Shift+Alt+↓キーを押すと、カーソルがある段落の位置を移動できます。
■表示するアウトラインレベルを絞り込む/展開する
■操作
- フェーズタブの [アウトライン]をクリックします。
アウトラインフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がアウトライン用になります。
【アウトラインレベル(1〜7)以上の段落だけを表示する場合】
- コマンドバーの[絞込レベルを変更]の右端の をクリックして「レベル(1〜7)で絞り込む」のどれかを選択します。
選択したアウトラインレベル(1〜7)以上の段落だけが絞り込まれて画面に表示されます。
【絞り込みを解除してすべての段落を表示する場合】
- コマンドバーの[絞込レベルを変更]の右端の をクリックして「すべて表示」を選択します。
絞り込み表示が解除され、すべての段落が画面に表示されます。
●こんなときは
- 横ルーラー *1 の各アウトラインレベルの領域をクリックしても、表示するアウトラインレベルを絞り込んだり展開したりできます。
*1本文の表示位置が固定になっている場合にだけ表示されます。
◆テクニック
- Shift+Alt+1(ぬ)〜7(や)キーを押すと、押したキーの数字と同じレベルでアウトラインレベルを絞り込んで表示できます。
- Shift+Alt+8(ゆ)キーを押すと、絞り込み表示を解除できます。
■文字抽出用の文書種類やタグを設定して、文字抽出を実行する
■操作
1 アウトラインフェーズに切り替える
- フェーズタブの [アウトライン]をクリックします。
アウトラインフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がアウトライン用になります。
2 文字抽出時の条件となる文書種類を設定する
- コマンドバーの [文字抽出の対象となる文書種類の設定]をクリックします。
[文字抽出用の文書種類の設定]ダイアログボックスが表示されます。
- [文書種類]に文書の種類を入力します。
右端の をクリックして表示される入力履歴の一覧から選択することもできます。
- [OK]をクリックします。
文書に文字抽出時の条件となる文書種類が設定されます。
3 文字抽出用タグを挿入する
- 文字抽出用タグを挿入したい位置にカーソルを合わせます。
- コマンドバーの [文字抽出の対象となるタグの挿入/変更]をクリックします。
[文字抽出用のタグの挿入]ダイアログボックスが表示されます。
- [レベル]で挿入する文字抽出用タグのレベルを選択します。
- [タグ名]に挿入するタグの名前を入力します。
右端の をクリックして表示される入力履歴の一覧から選択することもできます。
- [説明]にタグの意味がわかるような補足説明などを入力します。
- [挿入]をクリックします。
カーソル位置に文字抽出用タグが挿入されます。
4 文書を作る
- 文書種類やタグを設定した文書フォームを元に、文書を作ります。
5 文字抽出を実行する
- コマンドバーの [フォルダ内の文書から、指定したタグ以降の文字データを抽出]をクリックします。
[文字抽出の実行]ダイアログボックスが表示されます。
- [フォルダ]の[参照]をクリックして、フォルダの一覧から抽出の対象とする文書ファイルが入っているフォルダを選択します。
右端の をクリックして表示されるフォルダ履歴の一覧からフォルダを選択することもできます。
選択したフォルダのサブフォルダ内の文書ファイルも抽出の対象としたい場合は、[サブフォルダ内も検索する]を にします。 - [対象とするタグ]の[レベル1]/[レベル2]に抽出の対象とするそれぞれのレベルのタグ名を入力します。
右端の をクリックして表示される入力履歴からタグ名を選択することもできます。
[編集中の文書からタグを取得]をクリックすると、編集中の文書に挿入している文字抽出用タグの一覧からタグ名を選択することができます。 - 文書に設定している文書種類で抽出の対象とする文書ファイルを絞り込みたい場合は、[対象とする文書種類を限定する]を にして、文書種類や条件を設定します。
- [文書種類]に抽出の対象とする文書の種類を入力します。
右端の をクリックして表示される入力履歴から文書種類を選択することもできます。
[編集中の文書から文書種類を取得]をクリックすると、編集中の文書に設定している種類が反映されます。 - [条件]で文書種類の検索方法を選択します。
[文書種類]に入力した文字列を含む文書種類が設定されている文書ファイルを抽出の対象とする場合は、[文字列を含む]を選択します。
[文書種類]に入力した文字列と完全に一致する文書種類が設定されている文書ファイルだけを抽出の対象とする場合は、[文字列と完全に一致する]を選択します。
- [文書種類]に抽出の対象とする文書の種類を入力します。
- [OK]をクリックします。
設定した条件で文字の抽出が開始されます。
抽出された文字データは、新しい文書ウィンドウに表示されます。必要に応じて編集・名前を付けて保存します。
◎抽出される文字データと抽出結果のフォーマット
●こんなときは
- コマンドバーを非表示にしている場合は、ナレッジウィンドウの[文字抽出]でも文書種類やタグの設定、文字抽出の実行などが操作できます。
■注釈行の設定や表示を切り替える
■操作
- フェーズタブの [アウトライン]をクリックします。
アウトラインフェーズに切り替わり、コマンドバーの内容がアウトライン用になります。
【注釈行に設定する場合】
- 注釈行に設定したい段落にカーソルを合わせる、または、範囲指定します。
- コマンドバーの [注釈行の設定/解除]をクリックします。
指定した段落が注釈行になります。
【注釈行の設定を解除する場合】
- 注釈行の設定を解除したい段落にカーソルを合わせる、または、範囲指定します。
- コマンドバーの [注釈行の設定/解除]をクリックします。
指定した段落の注釈行の設定が解除されます。
【注釈行の表示/非表示を切り替える場合】
- コマンドバーの [注釈行の表示/非表示]をクリックします。
クリックするたびに注釈行の表示/非表示が切り替わります。
【注釈行をまとめて削除する場合】
- コマンドバーの [注釈行の全削除]をクリックします。
- 削除の確認メッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
現在表示しているシート内のすべての注釈行が削除されます。
●こんなときは
- 縦ルーラー *1 の[*]をクリックしても、注釈行の表示/非表示を切り替えることができます。また、各段落の[*]列をクリックすると、注釈行の設定/解除ができます。
*1本文の表示位置が固定になっている場合にだけ表示されます。
■関連項目
→画面に表示されるだけで印刷されない段落を設定する−注釈行−
■注意/こんなときは/関連項目
▼注意
- コマンドバーの表示位置を画面の下側/左側/右側に移動することはできません。
- 文書ウィンドウが1つもない場合や、すべての文書ウィンドウを最小化している場合は、[表示-作業フェーズ-作業フェーズ設定]の[コマンドバーを表示する]の設定にかかわらずコマンドバーは表示されません。
●こんなときは
- コマンドバーを非表示にしている場合は、ナレッジウィンドウの[スタイル]や[文字抽出]でもアウトラインレベル(段落スタイル)の切り替えや文字抽出の設定などが操作できます。
■関連項目
※基本編集フェーズでは、コマンドバーは表示されません。