ビューアフェーズは、「文書を読む」ための作業フェーズです。ビューアフェーズでは、シンプルな画面と絞り込まれた機能により、文書を閲覧することに集中できます。さらに、文書内のテキストデータだけを表示して文章を読みやすくしたり、用紙を手でつかんでずらすような感覚で画面を上下左右へ自由にスクロールしたり、あとで読み返したい個所にクリックマークを付けたりするなど、文書を閲覧するのに便利な機能が使えます。
また、ビューアフェーズでは文書の編集は禁止されるので、完成した文書やほかの人が作った文書などをまちがって変更してしまう心配もありません。
※ビューアフェーズの画面でEscキーまたは、文字が入力されるキーを押すと、ビューアフェーズに切り替える前の作業フェーズに戻ります。なお、文字が入力されるキーを押した場合は、作業フェーズ切り替えの確認メッセージが表示されます。
- 画面の名称と意味
- コマンドバーの使い方
- ナレッジウィンドウの使い方
- <操作例>画面を自由にスクロールしながら、あとで読み返したい個所にマークを付ける
- <操作例>すべてのページを並べて表示して、必要なページだけを印刷する
- <操作例>文書の一部を、ビットマップ形式の画像として別の文書に貼り付ける(イメージビューアのスクリーンショットモードを使用する)
■画面の名称と意味
ビューアフェーズに切り替えると、ビューア専用の画面表示になり、ツールボックスが非表示になります。画面タイプをイメージビューア画面/テキストビューア画面に切り替えて、文書を印刷したときのイメージで表示したり、文書のテキストデータだけを表示したりできます。
※ほかの人が作った文書を開いたときは、自動的にビューアフェーズに切り替わるようになっています。ESCキーを押すとビューアフェーズから基本編集フェーズに戻ることができます。なお、自動的に切り替わらないようにすることもできます。
→ほかの人が作った文書を開くときでも、ビューアフェーズにならないように設定する
■コマンドバーの使い方
ビューアフェーズに切り替えると、画面上側にビューアフェーズ用のコマンドバーが表示されます。
※コマンドバーは、[表示-作業フェーズ-作業フェーズ設定]の[コマンドバーを表示する]で表示/非表示を切り替えられます。
■ナレッジウィンドウの使い方
ビューアフェーズに切り替えると、ナレッジウィンドウにビューアフェーズの操作に合った機能が表示されます。
- ナレッジウィンドウ[ジャンプ]
※セットアップ直後のビューアフェーズでは、ナレッジウィンドウは最小化表示されています。右端のタブをクリックすると、表示されます。
※ナレッジウィンドウが表示されていない場合は、[表示-ナレッジウィンドウ]を選択して、[ナレッジウィンドウを表示する]を にして表示します。
■<操作例>画面を自由にスクロールしながら、あとで読み返したい個所にマークを付ける
■操作
1 ビューアフェーズに切り替える
- フェーズタブの
[ビューア]をクリックして、ビューアフェーズに切り替えます。
※フェーズタブを非表示にしている場合は、[表示-作業フェーズ-ビューア]を選択しても同じです。
2 画面を好きな方向にスクロールしながら、文書を読む
- コマンドバーの
[イメージビューア画面に切り替え]をクリックします。
イメージビューア画面に切り替わり、文書を印刷したときのイメージで表示されます。
- コマンドバーの
[手のひらモード]をクリックします。
ポインタの形状が
に変わります。
- 文書上で左ボタンを押します。
ポインタの形状が
に変わります。
- ポインタの形状が
になっている状態で、マウスを好きな方向にドラッグします。
実際の用紙を手でつかんでずらすような感覚で、画面をスクロールできます。
3 あとで読み返したい個所にマークを付ける
- マークを付けたい個所にポインタを合わせ、Ctlキーを押したままクリックします。
クリックした個所の行の先頭に、クリックマーク(
)が表示されます。
※枠や図を選択した場合は、その枠や図が含まれる行の先頭にクリックマークが表示されます。
- クリックマークを削除したい場合は、以下のどれかの操作を行います。
- 削除したいクリックマークをクリックする
- クリックマークが付いた行を、Ctrlキーを押したままクリックする
- コマンドバーの
[クリックマークの設定/解除]をクリックし、削除したいクリックマークの付いた行をクリックする
- 削除したいクリックマークの付いた行にポインタを合わせ、右クリックして表示されるメニューの[クリックマークの設定/解除]を選択する
4 マークを付けた個所を読み返す
- コマンドバーの次のボタンをクリックして、クリックマークを付けた個所にジャンプします。
表示中のクリックマークが点滅します。
[最初のクリックマークに移動]
…シート内の先頭のクリックマークにジャンプします。
[前のクリックマークに移動]
…現在選択されているクリックマークの1つ前のクリックマークにジャンプします。
[次のクリックマークに移動]
…現在選択されているクリックマークの1つうしろのクリックマークにジャンプします。
[最後のクリックマークに移動]
…シート内の最後のクリックマークにジャンプします。
▼注意
- クリックマークは文書に保存されません。文書を閉じると、クリックマークの情報は破棄されます。
■<操作例>すべてのページを並べて表示して、必要なページだけを印刷する
■操作
1 ビューアフェーズに切り替える
- フェーズタブの
[ビューア]をクリックして、ビューアフェーズに切り替えます。
※フェーズタブを非表示にしている場合は、[表示-作業フェーズ-ビューア]を選択しても同じです。
2 すべてのページを並べて表示する
- コマンドバーの
[ページ一覧に切り替え]をクリックします。
ページ一覧の画面に切り替わり、文書中のすべてのページが画面内に並べて表示されます。
3 ページの表示サイズを変える
- コマンドバーの[ページ表示サイズを変更]の右端の
をクリックして、表示される一覧からページの表示サイズを選択します。
- 自動
文書中のすべてのページが画面内に収まるサイズで表示されます。ただし、画面内にすべてのページが収まらない場合は、最小サイズで表示されます。
- 最大/大/中/小/最小
ページの表示サイズを5段階で調整できます。
※太枠で囲まれたページの右下に表示される
ハンドルをドラッグしても、最大〜最小の範囲内で任意の大きさにページのサイズを変えることができます。
※画面内にページが収まらない場合は、スクロールすると表示されていないページを確認することができます。
※虫めがねツールを使ってページの一部を拡大して表示し、内容を確認することもできます。
- 自動
4 印刷するページを選択する
- コマンドバーの
[ページを選択して印刷]をクリックします。
各ページの右上に印刷ページを選択するためのチェックボックスが表示されます。
ページ選択印刷ツールボックスも表示されます。 - 印刷したいページのチェックボックスを
にします。
※印刷したいページをクリックしてもチェックボックスを
にできます。
5 印刷を実行する
- ページ選択印刷ツールボックスの[印刷実行]をクリックします。
[印刷]ダイアログボックスが表示され、[設定]シートの[ページ指定]に操作4 で選択したページが自動的に設定されます。
※コマンドバーの
[印刷]をクリックしても同じです。
- 必要に応じて、[設定]シート/[詳細]シートで各項目を設定します。
※項目を変更して[ページ指定]が淡色表示になった場合は、操作4 で選択したページの設定は無効となります。
また、[印刷]ダイアログボックス上で[ページ指定]を変更した場合は、変更した設定値が有効となります。 - [OK]をクリックします。
選択したページが印刷されます。
6 ページ選択印刷を終了する
- ツールボックスの[選択印刷の中止]をクリックします。
※コマンドバーの
[ページを選択して印刷]をクリックしても同じです。
7 ページ一覧の画面を終了する
- [コマンド-ページ一覧を閉じる]を選択します。
ページ一覧の画面が閉じ、イメージビューア画面またはテキストビューア画面に戻ります。
※コマンドバーの
[イメージビューア画面に切り替え]または、
[テキストビューア画面に切り替え]をクリックしても、イメージビューア画面またはテキストビューア画面に切り替えることができます。
※画面上で右クリックして表示されるメニューから[ページ一覧を閉じる]を選択しても、イメージビューア画面またはテキストビューア画面に切り替えることができます。
■<操作例>文書の一部を、ビットマップ形式の画像として別の文書に貼り付ける(イメージビューアのスクリーンショットモードを使用する)
■操作
1 貼り付け元の文書をイメージビューア画面で開く
- [ファイル-ビューアフェーズで開く]を選択します。
- 画像として取り込みたい文書を選択して、[OK]をクリックします。
選択した文書が、参照専用文書としてイメージビューア画面で開きます。
2 文書の一部を画像としてクリップボードにコピーする
- コマンドバーの
[スクリーンショットモード]をクリックします。
マウスのポインタが
に変わります。
- 画像としてクリップボードにコピーしたい領域の始点でマウスの左ボタンを押します。
- マウスを対角線方向にドラッグし、領域の終点で左ボタンを離します。
四角の枠で囲まれた領域が画像としてクリップボードにコピーされ、確認のメッセージが表示されます。
マウスをドラッグせずにクリックした場合は、その用紙全体がクリップボードにコピーされ、確認のメッセージが表示されます。 - [確認]をクリックします。
- スクリーンショットモードを終了する場合は、コマンドバーの
[手のひらモード] または
[選択モード]をクリックします。
※この機能は、イメージビューア画面でだけ利用できます。
※スクリーンショットはページをまたいだ領域を指定することはできません。
また、クリップボードにコピーしたサイズが大きすぎた場合は、「空きメモリ不足のため実行できません。」のメッセージが表示されます。
3 貼り付け先の文書をイメージ編集画面で開く
- [ファイル-開く]を選択します。
- 貼り付け先の文書を選択して、[OK]をクリックします。
- フェーズタブの
[基本編集]をクリックして、基本編集フェーズに切り替えます。
※フェーズタブを非表示にしている場合は、[表示-作業フェーズ-基本編集]を選択しても同じです。
- [表示-イメージ編集]を選択します。
4 クリップボードにコピーした画像を貼り付ける
- データを貼り付けたい位置にカーソルを合わせます。
- [編集-貼り付け]を選択します。
カーソル位置に、操作2 でクリップボードにコピーした画像が貼り付けられます。
●こんなときは
- 文書全体やページ全体を画像にしたいとき