エディタフェーズは、文字・タブ・スペースといったプレーンなテキスト文書の編集に適したシンプルな画面の作業フェーズです。
操作や画面表示などの一部が、基本編集画面と異なります。
■入力・編集
●文字が入力されていない部分にカーソルが移動できない
エディタフェーズでは、文字が入力されていない部分にカーソルを移動させることはできません。(文書末以降を除く)
※[ツール-オプション-オプション]の[カーソル-文字カーソル]の[フリーカーソル移動を禁止する]の設定は無効になります。
●行の先頭にタブ・スペースを入力すると、インデントが設定される
エディタフェーズでは、行の先頭に、半角3文字分以上のスペースまたは1つ以上のタブに続いて文字を入力した場合は、インデントが設定されます。
※[ツール-オプション-オプション]の[入力-入力アシスト]の[行頭のスペースをインデントにする]の設定は無効になります。
●文字列をコピーして貼り付けると、折り返し位置で改行される
エディタフェーズで文字列をコピーして、テキスト形式でアプリケーションに貼り付けた場合、エディタ画面の折り返し位置には、自動的に改行が挿入されます。
※[ツール-オプション-オプション]の[操作環境-コマンド操作]の[コピー時にテキスト形式のレイアウトを保つ(行頭行末補正)]を[しない]にすると、改行されないようにできます。
●文字列をコピーして貼り付けると、行頭のインデントがスペースに置き換わる
エディタフェーズで文字列をコピーして、テキスト形式でアプリケーションに貼り付けた場合、1行目および2行目以降の行頭インデントは、半角スペースに置き換えられます。
※[ツール-オプション-オプション]の[操作環境-コマンド操作]の[コピー時にテキスト形式のレイアウトを保つ(行頭行末補正)]を[しない]にすると、スペースに置き換わらないようにできます。
※[コピー時にテキスト形式のレイアウトを保つ(行頭行末補正)]が[する]になっている場合、[ツール-オプション-オプション]の[操作環境-コマンド操作]の[テキスト形式貼り付け時の行頭インデント・文字揃え]の設定は無効になります。
●F2・F3キーで連番以外の文字列を操作できない
エディタフェーズでは、参照やリーダ・スペースなどの文字にカーソルを合わせても、F2キー・F3キーで文字列の編集や設定内容の変更をすることはできません。
※[ツール-オプション-オプション]の[操作環境-コマンド操作]の[文字枠の操作にF2・F3キーを使用する]の設定は連番以外の文字枠では無効になります。
●絵や写真、レイアウト枠、作図などのデータを貼り付けられない
エディタフェーズでは、絵や写真、レイアウト枠、作図などのデータを貼り付けることはできません。
●データを貼り付けると、テキスト形式で貼り付けられる
エディタフェーズでは、ドロップダウンメニューやショートカットメニューの[貼り付け]を選択したりCtrl+V(ひ)キーを押したりしてデータを貼り付けるときは、常にテキスト形式で貼り付きます。
※[ツール-オプション-オプション]の[操作環境-コマンド操作]の[エディタの画面ではテキスト形式で貼り付ける]を[しない]にすると、通常形式で貼り付けできるようになります。
●入力アシストのうち、対になる引用符/括弧を補完する機能と連番関係の機能以外は無効になる
エディタフェーズでは、[ツール-オプション-オプション]の[入力-入力アシスト]のうち、次の設定は無効になります。
- URLにハイパーリンクを自動設定する:設定されない
- 行頭のスペースをインデントにする:インデントになる
- 縦組み文書の半角数字に縦中横を自動設定する:設定されない
■表示・スタイル
●常に、特定の和文フォント・一定の文字サイズで表示される
エディタフェーズの画面では、文字のフォントやサイズは、文書スタイルなどの書式設定に関係なく、次の設定で表示されます。
- フォント
- [表示-画面表示設定]の[エディタ]シートの[フォント]で指定した和文フォント
※シンボル文字など、和文フォントで表示できない文字が文書に入力されている場合、正しく表示されません。
- 文字サイズ
- 10.5P
※文字を大きく表示したい場合は、画面の表示倍率を大きくします。
●禁則処理以外の欧文体裁・和文体裁は、独自の設定が使用される
エディタフェーズの画面では、文書スタイルやページスタイルの和文体裁・欧文体裁は、文書での設定に関係なく、次の設定で表示されます。
- 欧文体裁
- ジャスティフィケーション:オフ
ワードラップ:オン
欧文密着:オフ
ハイフネーション:オフ
和欧文間スペース:オフ
半角括弧類を和文フォントにする:オフ
和文フォントの半角英数字を欧文扱いにする:オン - 和文体裁
- 禁則処理:文書スタイル/ページスタイルの設定に従う
ぶら下げ:オフ
追い込み:オフ
括弧類の重なり処理:オフ
■ファイル
●テキストファイルを開くと、自動的にエディタフェーズに切り替わる
テキストファイルを開いたときやHTMLファイルをテキストとして読み込んだときは、自動的にエディタフェーズに切り替わります。
※[ツール-オプション-オプション]の[ファイル操作-ファイル操作]の[テキスト読込時に作業フェーズをエディタにする]を[しない]にすると、テキストファイルを開くときでもエディタフェーズには切り替わらなくなります。
●HTML形式のファイルを開くときは、常にテキストとして読み込まれる
エディタフェーズでHTML形式のファイルを開くと、テキストとして読み込まれます。
一太郎文書へ変換して読み込みたい場合は、アウトラインフェーズ/基本編集フェーズ/提出確認フェーズで実行します。
●テキストファイルの行頭の数字を連番にする
エディタフェーズでテキストファイルを開くと、行頭の数字は自動的に連番になります。
※[ツール-オプション-オプション]の[ファイル操作-ファイル操作]の[テキストファイル読込時に行頭の数字を連番にする]を[しない]にすると、連番にならないようにできます。
ただし、次の形式のファイルを開いた場合は、[テキストファイル読込時に行頭の数字を連番にする]を[する]にしていても、無効になります。
- リンク形式1
- リンク形式2
- Unicodeテキスト
- テキストとして読み込まれたHTMLファイル