欧文フォントを設定した英単語が行末で途切れて2行にまたがるときに、ハイフネーションを実行して、文書の体裁を整えます。
- 文書中の対象となる単語すべてにハイフンを付ける
- 特定の単語にだけハイフンを付ける
- 文書中のすべてのハイフネーションを解除する
- 特定の単語のハイフネーションだけを解除する
- <コラム>ハイフネーションの対象にならない単語について
■文書中の対象となる単語すべてにハイフンを付ける
ハイフネーション機能を利用して、対象となる単語にまとめてハイフンを付けます。
■操作
1 ハイフネーションを利用できる設定にする
- [書式-文書スタイル]を選択します。
[文書スタイル]ダイアログボックスが表示されます。
- [体裁]シートを選択します。
- [欧文体裁]で、[ハイフネーション]と[ワードラップ] を
にします。
- [OK]をクリックします。
[文書スタイル]ダイアログボックスが閉じられます。
2 ハイフネーションを実行する
- [ツール-ハイフネーション]を選択します。
[ハイフネーション]ダイアログボックスが表示されます。
- [設定]で、ハイフンの設定方法を選択します。
- 自動設定
指定された範囲内のハイフネーション対象単語のすべてに対して、自動的にハイフンを設定します。ハイフンはすべての単語に設定されますが、実際にハイフンが表示されるのは、行末の単語だけです。
- 手動設定
指定された範囲内のハイフネーション対象単語を1つ1つ確認しながら、ハイフンを設定します。[OK]をクリックすると、[ハイフン設定]ダイアログボックスが表示されます。
- 全解除
指定された範囲内の自動設定および手動設定で設定したハイフンをすべて解除します。
- 自動設定
- [検索単位]で、ハイフネーションを実行する範囲を選択します。
- 全文書
文書全体を設定の対象とします。
- 範囲
指定した範囲だけを設定の対象とします。
- 単語
現在カーソルがある位置の単語だけを設定の対象とします。
- 全文書
- [OK]をクリックします。
[検索単位]で[範囲]を選択した場合は、設定する範囲を指定します。
設定した内容で、ハイフネーションが実行されます。
●こんなときは
- ハイフンマークが頻繁に設定されて体裁が悪くなってしまった場合
[文書スタイル]ダイアログボックスの[体裁]シートで、[ハイフネーション]の[区切りマージン]を大きくします。
区切りマージンを設定すると、行末に入らない単語の先頭が区切りマージンに含まれる場合、行末の単語はハイフネーションの対象外となり、ワードラップされます。
■特定の単語にだけハイフンを付ける
特定の単語にだけハイフンを付ける場合は、ハイフネーション機能は使わず、1つ1つハイフンを入力していきます。
■操作
- 半角入力モードにします。
- ハイフン(-)を挿入したい位置にカーソルを合わせ、−(ほ)キーを押します。
※1つ1つ入力したハイフンは、[ツール-ハイフネーション]で設定されるハイフン(ワードラップ時にだけ表示)とは異なり、常に本文中に表示されます。DeleteキーやBackspaceキーで削除することもできます。
▼注意
- 手動設定時に表示される[ハイフン設定]ダイアログボックスでは、英単語辞書に登録されていない単語は表示されません。
- ice-cream など、半角のハイフン(-)付きで辞書登録されている単語は[ハイフン設定]ダイアログボックスにも表示されますが、その際にはハイフネーションコマンドで設定するハイフンとは区別するために、下線表示がありません。
■文書中のすべてのハイフネーションを解除する
[ツール-ハイフネーション]で設定したハイフンは、DeleteキーやBackspaceキーでは削除できません。すべてのハイフネーションをまとめて解除します。
■操作
- [ツール-ハイフネーション]を選択します。
- [設定]で、[全解除]を選択します。
- [検索単位]で、[全文書]を選択します。
- [OK]をクリックします。
文書内のすべてのハイフネーションが解除されます。
■特定の単語のハイフネーションだけを解除する
[ツール-ハイフネーション]で設定したハイフンは、DeleteキーやBackspaceキーでは削除できません。ハイフネーションを部分的に解除したい場合は、解除したい単語だけを[手動設定]で解除します。
■操作
- 削除したいハイフンのある範囲を範囲指定します。
- [ツール-ハイフネーション]を選択します。
- [設定]で[手動設定]を選択し、[OK]をクリックします。
[ハイフン設定]ダイアログボックスが表示されます。 - [設定]に単語が表示されたら、削除したいハイフンをクリック、またはハイフンにカーソルを合わせてスペースキーを押します。
- [設定]をクリックします。
指定したハイフネーションが解除されます。
■<コラム>ハイフネーションの対象にならない単語について
次の単語はハイフネーションの対象になりません。
- 和文フォントが設定された単語 *1
- 半角のカナ・数字・記号で構成される単語
- 全角文字や発音記号(全角外字)を含む単語
- 独仏文字や発音記号を含む単語
- 半角外字を含む単語
- 先頭にピリオド(.)やアポストロフィ(')が付く単語 *2
- 5文字以下の単語
- 原形が5文字以下の単語の所有格「〜’s」(例:Aaron’s)
- 原形が5文字以下の単語の複数形「〜s」(例:abashes)
- 36文字以上の単語
- そのほか、英語チェック用辞書(JSENG2.DSS)に登録のない単語
*1文書スタイルで[和文フォントの半角英数字を欧文扱いにする]を にしている場合は、ハイフネーションが設定されます。
*2単語の途中で「.」や「'」が付く場合は、ハイフネーションが設定されます。