一太郎2008で削除されたり、操作性が変更されたりした機能は次のとおりです。
■一太郎2008で削除された機能
●メール送信(メール送信/メール先を文書に記憶/書きかけ送信/書きかけ受信/稟議送信/稟議文書設定/アカウントの設定)機能は削除されました
[ファイル]から、[メール送信-メール送信/メール先を文書に記憶/書きかけ送信/書きかけ受信/稟議送信/稟議文書設定/アカウントの設定]は削除されました。用紙領域外で表示されるポップアップコマンドからも [書きかけ送信]と
[書きかけ受信]は削除されています。
●共有文書(共有文書を開く/共有文書へ保存/共有文書ツリーの設定/共有文書を開くためのマークを挿入)機能は削除されました
[ナビ]から、[共有文書-共有文書を開く/共有文書へ保存/共有文書ツリーの設定/共有文書を開くためのマークを挿入]は削除されました。
●高速保存機能は削除されました
ファイルに名前を付けて保存するときの[詳細]ダイアログボックスにあった[高速保存]は削除されました。[ツール-オプション-オプション]の設定項目からも[高速保存する]は削除されています。
一太郎2008では、文書を高速に保存することはできません。
●[添削・注釈]ツールボックスから添削に関係するアイコンは削除されました
[添削・注釈]ツールボックスの機能のうち、付箋・注釈に関係するものだけを残して[注釈]ツールボックスに名称を変更しました。削除されたアイコンは次のとおりです。
[添削モード切替]
[添削取り消し]
[添削反映]
[添削オプション]
[添削情報表示]
[添削の説明]
一太郎2008では、添削モードにすると添削専用画面に切り替わり、添削に関する機能をまとめたコマンドバーが表示されます。
●添削の[情報表示]は削除されました
[ツール-添削(赤入れ)]から[情報表示]は削除されました。添削文字上のショートカットメニューからも[情報表示]は削除されています。
一太郎2008では、新しく搭載された吹き出し内や添削マークにポインタを合わせたときのツールチップ、および添削マークをクリックして表示される添削情報ダイアログボックスに添削情報が表示されます。
●ナレッジウィンドウ[ファイル]は削除されました
パソコン内やインターネットディスク上にあるファイルの一覧を表示したり保存したりするナレッジウィンドウ[ファイル]は削除されました。ナレッジウィンドウの[ファイル]項目も削除されています。
一太郎2008では、ナレッジウィンドウを使って文書を開いたり *1 保存したりすることはできません。
*1ナレッジウィンドウ[他文書参照]を使って、参考文書として文書を開くことはできます。
●エディタフェーズのコマンドバーから [テキスト形式で貼り付け]が削除されました
エディタフェーズでは、ドロップダウンメニューやショートカットメニューの[貼り付け]を選択したり、コマンドバーの [貼り付け]をクリックしたり、Ctrl+V(ひ)キーを押したりしてデータを貼り付けるときは、常にテキスト形式で貼り付くようになりました。そのため、コマンドバーの
[テキスト形式で貼り付け]は削除しました。
※通常形式で貼り付けできるようにすることもできます。
●サンプルファイルの「CD-ROMでの利用」はなくなりました
サンプルファイルは常にハードディスクで利用するようになりました。
■一太郎2008で変更された機能
●ファイルを開いたときの動作が変更されました
【ほかの人が作った文書を開いたときは、作業フェーズがビューアになる】
ほかの人が作った文書を開いたときは、自動的にビューアフェーズに切り替わるようになりました。
※Escキーを押すとビューアフェーズから基本編集フェーズに戻ることができます。
※自動的にビューアフェーズに切り替わらないようにすることもできます。
→ほかの人が作った文書を開くときでも、ビューアフェーズにならないように設定する
【テキストファイルを開いたときは、作業フェーズがエディタになる】
テキストファイルを開いたときやHTMLファイルをテキストとして読み込んだときは、自動的にエディタフェーズに切り替わるようになりました。
※自動的にエディタフェーズに切り替わらないようにすることもできます。
→テキストファイルを開くときでも、エディタフェーズにならないように設定する
【エディタフェーズでHTMLファイルを開いたときは、作業フェーズがエディタになる】
エディタフェーズでHTMLファイルを開いたときは、HTMLファイルをテキストとして開き、エディタフェーズに切り替わるようになりました。
※自動的にエディタフェーズに切り替わらないようにすることもできます。
→テキストファイルを開くときでも、エディタフェーズにならないように設定する
【テキストファイルをエディタで読み込んだときは、行頭の数字が連番になる】
エディタフェーズでテキストファイルを開いたときは、行頭の数字を自動的に連番に変換するようになりました。
※連番に変換しないようにすることもできます。
→エディタフェーズでテキストファイルを開いたときに、行頭の数字を連番にしないように設定する
【表を含むWord文書を開いたときは、表の変換方法を選択するダイアログボックスが表示される】
表を含むDOC形式のWord文書を開くとき、表を変換する方法を選択できるようになりました。従来のように通常の罫線に変換する以外に、セル内の文字の組み方や行揃えの設定も再現できるWord互換罫線枠に変換することができます。
※いつも同じ変換方法で開くよう設定しておくこともできます。
●シートを追加するときの動作が変更されました
一太郎2008では、複数のシートを持つ一太郎ファイルをシートとして追加する場合は、[シート選択]ダイアログボックスが表示され、追加したいシートを選択できるようになりました。
また、シートを追加するときに、シートタブの色と表示位置を指定できるようになりました。
●新規作成した文書のファイル名が自動的に設定されるようになりました
新規作成した文書を保存するとき、文書の最初の文字列が自動的にファイル名として設定されるようになりました。
●[印刷]ダイアログボックスの一部文言が変更されました
印刷範囲を選択するときの[カレントシート]/[カレントページ]という文言を[現在のシート]/[現在のページ]に変更することで、よりわかりやすくしました。
●切り取り・コピー時の動作が変更されました
一太郎2008では、罫線を含んで文字単位で範囲指定した場合も、文字列だけを切り取り・コピーできるようになりました。
●エディタフェーズで変更された機能
【データの貼り付け形式をテキスト形式にする】
エディタフェーズでは、ドロップダウンメニューやショートカットメニューの[貼り付け]を選択したりCtrl+V(ひ)キーを押したりしてデータを貼り付けるときは、常にテキスト形式で貼り付くようになりました。
※通常形式で貼り付けできるようにすることもできます。
【連番に対応】
エディタフェーズで連番の挿入やF2・F3キーでの文字枠の操作ができるようになりました。連番関係の入力アシスト機能も有効です。
【禁則処理に対応】
エディタの画面でも文書スタイル/ページスタイルでの設定に従って禁則処理が有効になるようになりました。
【見栄えの良い文書に整えるルールの変更】
[見栄えの良い文書に整える]で、行頭のスペースから見出しレベルを判断するルールを変更しました。いちばん下のレベルが本文になるようになりました。
【改行削除の操作性変更】
[改行削除]は操作性をシンプルにしました。実行するとカーソル位置から改行が順に検索され、削除するかどうかを選択しながら進めていきます。
●アウトラインフェーズで変更された機能
【文書タイトルと署名の入力】
新規文書を開いている状態でアウトラインフェーズに切り替えた場合、または、アウトラインフェーズで文書を新規作成したり一太郎シートを新しく追加したりした場合に、[文書タイトルと署名の入力]ダイアログボックスが表示されるようになりました。
※[文書タイトルと署名の入力]ダイアログボックスが表示されないようにすることもできます。
【フリーカーソル移動を禁止】
文字が入力されていない部分にカーソルを移動できないようにしました。(文書末以降を除く)
※[ツール-オプション-オプション]の[カーソル-文字カーソル]の[フリーカーソル移動を禁止する]の設定は無効になります。
【編集画面タイプ】
アウトラインの編集画面タイプの初期値が、[書式一部]から[書式なし]に変わりました。
【画像枠の表示に対応】 → 詳しい説明
アウトラインの画面で、行に付く画像枠・オブジェクト枠および固定の画像枠・オブジェクト枠の内容を表示できるようになりました。
【アウトラインの本文位置】 → 詳しい説明
アウトラインの画面で、アウトラインの「本文」を表示する位置を固定/見出しに連動の2種類から選択できるようになりました。
※「固定」と「見出しに連動」では、画面表示や操作性が異なります。
●ビューアフェーズで変更された機能
【Escキーや文字キーでの作業フェーズ切り替え】
ビューアフェーズでEscキーまたは文字が入力されるキーを押すと、ビューアフェーズに切り替える前の作業フェーズに戻ることができるようになりました。なお、文字が入力されるキーを押した場合は、作業フェーズ切り替えの確認メッセージが表示されます。
※ビューアフェーズでのESCメニューはなくなりました。
【複数ページ表示に対応】 → 詳しい説明
イメージビューア画面で、同時に複数のページを表示できるようになりました。
【全画面表示に対応】 → 詳しい説明
ビューアフェーズのショートカットメニューやコマンドバーに[全画面表示]が追加され、タイトルバーやメニューバー、ステータスバーなどの表示を消して、画面いっぱいに表示領域を広げることができるようになりました。
※ビューアフェーズの全画面表示では[全画面表示]ツールボックスは表示されません。コマンドバーの [全画面表示]をクリックするかEscキーを押すと全画面表示が終了します。
●画像の貼り付け・画像枠作成・写真の取り込みで、画像の表示サイズを調整してから文書中に貼り付けることができるようになりました
選択した画像が指定のサイズを超えている場合は、[画像サイズ指定]ダイアログボックスが表示されるようになりました。画像のサイズを調整してから文書中に貼り付けることができます。
※[画像サイズ指定]ダイアログボックスが表示されないようにすることもできます。
→画像を挿入するときに[画像サイズ指定]ダイアログボックスを表示しないようにする
●画像枠選択時の貼り付けの動作が変更されました
画像や画像枠などがクリップボードにコピーされている状態で、画像枠を選択し、[貼り付け]を選択したりCtrl+V(ひ)キーを押したりすると、選択した画像枠の画像がクリップボードにコピーされている画像や画像枠に置換されるようになりました。
●ふりがな機能の仕様が変更されました
【カタカナ・数字・アルファベットへのふりがな対応】
[ふりがな-すべての単語]ダイアログボックスの[親文字一覧]に、漢字以外の文字種(カタカナ・数字・アルファベット)も一覧されるようになりました。カタカナ・数字・アルファベットにもふりがなをふることができるようになりました。
※ふりがなは、手動で入力する必要があります。
※ふりがなをふる場合は、[書式-ふりがな-すべての単語-学年別漢字配当]で[その他の親文字]を にするか、[親文字一覧]の画面上で右クリックして表示されるメニューで[未学習の親文字とする]にチェックマーク(レ)を付けます。
【[文字種]や[ふり方]の設定を次回起動時に引き継ぐ】
[文字種]や[ふり方]の設定が次回起動時にも反映されるようになりました。
●文書校正で、一部の項目が移動されました
[環境依存]シートが新たに追加され、いままで[誤りチェック]シート内にあった[外字/機種依存文字]が、[環境依存]シートに移動されました。
●添削(赤入れ)で変更された機能 → 詳しい説明
【添削専用の画面の追加】
添削モードにすると、添削専用の画面に切り替わるようになりました。
【添削オプション】
挿入飾りと削除飾りは指定できなくなり、本文中の添削個所については色だけで添削者を区別するようになりました。
一太郎2008では、新しく搭載された吹き出しには色が反映され添削者名も表示されるので、飾りで判断するよりもわかりやすくなっています。
●オプション:[対になる引用符/括弧を補完する]で対象の引用符/括弧を追加しました
<、>、<、>が対象として追加されました。
●ナレッジウィンドウ[作図]から画像を貼り付けるときの動作を変更しました
[画像枠]/
[説明文付き画像枠(下説明文)]/
[説明文付き画像枠(上説明文)]/
[説明文付き画像枠(横組 左説明文)]/
[説明文付き画像枠(横組 右説明文)]をクリックしたとき、画像パレットが表示されるようになりました。
●ナレッジウィンドウのサイズを変更する動作を変更しました
ナレッジウィンドウの境界線をドラッグしてサイズ変更できるのはフリーサイズ状態のときだけになりました。最小化または最大化の状態では、境界線をクリックするとフリーサイズになります。
●文書を最小化した場合のナレッジウィンドウの表示方法を変更しました
文書を最小化した場合は、[ナレッジウィンドウ表示設定]ダイアログボックスの[文書ウィンドウを小さくしたときにも表示する]が のときでも浮動型ナレッジウィンドウを表示しないように変更しました。
●Web入力エディタとして起動時、一時的にATOKがメールソフト用の設定に切り替わるようになりました
ATOKをお使いの場合、Web入力エディタとして一太郎を起動したときは、一時的にATOKのプロパティを[メールソフト用入力設定]相当に切り替えて、半角カタカナなどのWeb環境に適さない文字の入力を制限するようにしました。
●機能を追加・削除したり、すべて削除(アンインストール)したりするときのコマンドを変更しました
Windowsの[スタート]メニューの[すべてのプログラム]に、[JustSystems アプリケーション*1-アプリケーション 追加・削除」は登録されなくなりました。
機能の追加や削除は、Windowsのコントロールパネルから行います。また、一太郎のアンインストールは、Windowsの[スタート]メニューの[すべてのプログラム-一太郎-アンインストール-一太郎2008のアンインストール]からも行えます。
*1[JUSTSYSTEM アプリケーション]の場合もあります。