一太郎を使用すると、短時間で効率的に文書を作ることができます。
- アウトラインフェーズ使用中に、書式を設定する
- ビジネス文書や手紙を作る
- 参照・引用する文書を保護する
- ビジネス単語をチェックする
- 読み手に合わせて、ふりがなをふる
- 文書作成に役立つ機能や情報を表示する
- 文書の内容を確認する
- 文書の内容を絞り込む
■アウトラインフェーズ使用中に、書式を設定する
アウトラインフェーズを使うと、段落の上下関係を把握しながら文書を作成できるので、アイデアをまとめたり、文書の構成を考えるのに便利です。 さらに一太郎では、タイトルや見出しなどの段落スタイルを自動的に設定し、レイアウトを整えます。 この機能により、文書を作成しながら見栄えを自動的に整えることができます。
【一太郎の場合】
アウトラインフェーズ使用中、ナレッジウィンドウ[スタイル]から、文書に設定するスタイルセットを選択します。 これだけで自動的に段落スタイルを文書に設定できます。
また、設定したスタイルセットを印刷イメージで確認しながら作業することもできます。
【Wordの場合】
Wordのアウトライン表示では、手動でスタイルを1つ1つ設定することは可能ですが、一太郎のように一括して段落スタイルを設定することはできません。
■関連項目
■ビジネス文書や手紙を作る
ビジネス文書や正式な手紙など、体裁の決まっている文書を作成したい場合、テンプレート(定型文書)を使用すると便利です。 [ナビ-よく使うテンプレート]やナレッジウィンドウ[よく使うテンプレート]では、用意されているテンプレート(定型文書)を使用し、ビジネス文書や手紙を作成できます。 また、ナレッジウィンドウ[シンキングテンプレート]を利用すると、見栄えよく質の高いビジネス文書を簡単に作ることができます。
【一太郎の場合】
[ナビ-よく使うテンプレート]やナレッジウィンドウ[よく使うテンプレート]では、FAX送付状や連絡書などのテンプレートを利用できます。文例集のテンプレートを使用すると、社内文書や社外文書の幅広い文例を利用して文書を作成できます。
また、シンキングテンプレートを使用すると、文書の構成や書き方のポイントなど、作成したい文書に応じたいろいろな情報を参照できます。
さらに、別売の「ビジネスノウハウ[総合編]for 一太郎」をセットアップすると、より多くのシンキングテンプレートを使用できます。
【Wordの場合】
各種ビジネス文書のテンプレートが用意されており、文例ウィザードを使用して文書を作成することもできます。 しかし、一太郎のように文書の構成や書き方のポイントを参照できるテンプレートはありません。
■関連項目
■参照・引用する文書を保護する
文書を作るとき、ほかの文書を参考文書として表示できます。 一太郎では、参考文書として読み込んだ文書の保護を自動的に行うため、まちがって参考側の文書を編集することはありません。 また、参考文書の情報は作業中の文書ファイルに保存されるので、続きを編集する場合も前回の参考文書を使うことができ、参考文書を探す手間が省けます。
【一太郎の場合】
参考にする文書をナレッジウィンドウ[参考文書]に取り込みます。コピー以外の編集作業ができないよう自動的に保護され、 背景も作業中の文書と異なり灰色で表示するため、スムーズにほかの文書から参照や引用ができます。
【Word 2003の場合】
Word 2003では、文書自体を読み取り専用やコピーとして開くことはできますが、参照する文書を保護する機能はありません。 通常の文書と同じように参照する文書を開くため、まちがって参考文書に作業をしてしまう場合があります。
【Word 2007の場合】
Word 2007では、文書を最終版として保存することで、コピー以外の編集作業ができないようにすることができます。しかし、これは参考文書として使うためのモードではないので、参考とする文書を保存する際にあらかじめ設定する必要があります。また、作業中の文書の続きを編集するときには、参考文書を改めて探す必要があります。
■関連項目
→元になった文書や同時に開いたことがある文書を参考文書として開く
■ビジネス単語をチェックする
ビジネス文書で注意の必要な語句(ビジネス単語)をまとめてチェックできます。重要なビジネス文書からまちがいを減らすことができます。
【一太郎の場合】
ジャストシステム独自の言語解析機能により、商品名や金額、人名、日付など、ビジネス文書で注意が必要な単語をピックアップします。
→ビジネスで注意が必要な語句を文書中から抜き出してチェックする
【Wordの場合】
ビジネス単語をチェックする機能がないため、1つ1つ単語をチェックする必要があります。
■関連項目
■読み手に合わせて、ふりがなをふる
小学校では習わない漢字など、読み手に合わせたふりがなを自動的にふることができます。
【一太郎の場合】
一太郎では、文書中に使用している漢字を次の4タイプに分け、自動的にふりがなをふることができます。
- 小学校の学年別配当漢字(小学校一年生〜六年生)
- 小学校では習わない漢字(中学生以降)
- 常用漢字以外
- 固有名詞
※固有名詞は自動的にふりがなをふることができません。
【Wordの場合】
Wordでもふりがな(ルビ)をふれますが、自動的にふることはできません。 一太郎のように読み手の漢字習熟度に合わせたふりがなの設定もできません。
■関連項目
■文書作成に役立つ機能や情報を表示する
一太郎、Wordには、それぞれ文書作成をサポートする機能が標準装備されています。 一太郎ではナレッジウィンドウ、Wordでは作業ウィンドウと呼んでおり、機能や役割は若干異なっています。
【一太郎の場合】
ナレッジウィンドウでは、ヘルプやWebページ、辞書引きの結果や校正結果など、文書作成に役立ついろいろな機能や情報を表示できます。 また、ナレッジウィンドウで表示するタブや項目は、自由にカスタマイズすることができます。
【Word 2003の場合】
作業ウィンドウでは、編集作業を効率化するコマンドが用意されています。
【Word 2007の場合】
Word 2007でも作業ウィンドウは搭載されていますが、ヘルプ機能は別途オンラインヘルプを利用するなど若干の変更があります。
■文書の内容を確認する
一太郎は、文書をほかの人に渡す前に、最後の確認ができる提出確認フェーズという作業フェーズを用意しています。
【一太郎の場合】
提出確認フェーズを使うと、文書全体を見渡してページの構成や文書の表現をチェックすることができます。
また、提出確認フェーズでは、文書の背景に「社外秘」などのすかし文字を入れる、 のようなスタンプを文書中に入れる、文書中の外字を画像化する、文書の改ざんを禁止するためにセキュリティをかけるなど、文書を公開する前の仕上げの作業を効率よく行うことができます。
【Word 2003の場合】
Word 2003には文書の閲覧に適した閲覧レイアウトモードや、文書の印刷結果を確認できる印刷プレビューがありますが、仕上げの作業を効率よく行うためのモード・画面はありません。
【Word 2007の場合】
Word 2007には配布準備というメニューがついて、注釈のチェックやセキュリティの設定などを行うことができるようになりました。また、ページレイアウトからすかし文字を入れることができますが、外字の画像化はできません。
■関連項目
■文書の内容を絞り込む
一太郎では、1つのプレゼンテーション用企画書から3タイプの文書(発表者用・配布用・議事録用)を作るなど、1つの文書から用途に応じたいろいろな文書を作ることができます。 その場合、表示形式を切り替えていくつか設定をするだけです。Wordのように、元になる文書を複製して別ファイルとして作る必要はありません。
【一太郎の場合】
マルチビューフェーズを使うと、文書の内容を利用目的や相手に合わせて絞り込むことができます。
【Wordの場合】
一太郎のように文書の内容を絞り込んで表示できる機能はありません。それぞれ個別に文書を作ることが必要となります。
■関連項目