PowerPoint形式のファイル(*.PPTX、*.PPT)を花子に読み込むことができます。
[ファイル-他形式の保存/開く-PowerPoint形式を開く]を使います。
■対応しているバージョン
対応しているバージョン・保存形式は次のとおりです。
バージョン | 保存形式 |
---|---|
PowerPoint Version 4.0(日本語版) | Version 4.0(*.PPT)日本語版保存 |
PowerPoint for Windows 95 Version 7.0(日本語版) | Version 4.0(*.PPT)日本語版、95(*.PPT)保存 |
PowerPoint(R) 97(日本語版) | Version 4.0(*.PPT)日本語版、95(*.PPT)、95/97(*.PPT)、97(*.PPT)保存 |
PowerPoint 2003/XP/2000 | PowerPoint 97-2003(*.PPT)/PowerPoint 95(*.PPT) |
PowerPoint 2007 | PowerPoint(*.PPTX) |
■変換の詳細
PowerPointファイルの各データは、次のように変換されます。
図形・文字以外の情報
●共通
- テンプレートファイルなど、スライドページのないものは読み込めません。
- スライドの設定のマージンなどは、花子の扱える最小値に設定されます。
- ルーラー・ガイド設定や表示倍率などの表示設定状態は反映されません。
- OLEオブジェクトはイメージ枠になります。
- 変換できない図形のある場合、その図形は除外されてファイルが作成されることがあります。
- 配付資料・ノート・アウトライン・スライド一覧は変換されません。
- スライドマスタ・タイトルマスタ・配付資料マスタ・ノートマスタのデータ領域は変換されません。
- スライド・タイトル・スライドマスタ・タイトルマスタの背景は、背景ページに反映されます。
- スライド・タイトルの内容は花子の通常ページAプレーンに反映されます。
●スライドマスタ
- スライドマスタの図形データは、花子の背景ページの1ページ目に反映されます。
- 任意のスライドマスタが設定できるバージョンの場合、PowerPointの先頭スライドの8枚が花子の背景ページに反映されます。
なお、この8枚以外のスライドマスタに従うスライドがあった場合、対応する花子の通常ページは、どの背景にも従いません。
●スライド
- PowerPointの先頭の99枚のスライドが、花子の通常ページにコンバートされます。99枚以降のスライドは、コンバートされません。
●背景
- PowerPointの背景データは、花子図形に変換されます。 このとき、スライドと同じ大きさの、最も下の図形となり、ロックが設定されます。
- PowerPoint中の各スライドマスタとスライドは、すべて背景を設定できます。
- PowerPoint中の図形の表示順は、次のようになります。
スライドマスタの背景 →スライドの背景 →スライドマスタの図形 →スライドの図形 - PowerPointの背景がテクスチャの場合、テクスチャは変換されません。
●プレースホルダ
- PowerPoint XP中のプレースホルダは、花子の文字付き長方形として変換します。
- プレースホルダの属性を、文字枠標準スタイル・図形属性に反映します。
図形
PowerPointファイル | 花子2008の図形 |
---|---|
直線 | PPTファイルの直線は直線に、PPTXファイルの直線は直線コネクタに変換 |
円弧 | 円・楕円 |
フリー多角形 | 連続直線 |
標準図形(直方体以外) | 連続直線 |
直方体 | 合成図形 |
オートシェイブ図形 | 連続直線/ベジエ曲線/テンプレート図形 |
- 連続直線に変換される場合、最大点数700を超えると分割されます。
- 合成図形は最大図形数200、合成図形の総データサイズ28,000バイト、個々の図形のデータサイズ6,500バイトの制限があります。
- クリップアートはグループ解除すれば変換できるものもあります。
- 塗りつぶしのグラデーションは最も近い形に変換されます。テクスチャは変換されません。
- 実線/点線は変換されますが、パターンの繰り返しは必ずしも一致しません。
- 線のスタイルの太さは必ずしも一致しません。二重線・三重線は実線に変換します。
- 矢印は各矢印を連続直線で作成し、元の線と合成します。
- 影は変換されません。
- PowerPoint97に新たに追加された機能・図形の一部は、97保存以外では変換できないものがあります。
- 挿入オブジェクト枠は、花子のイメージ枠に変換します。
- 花子図形は一部を除き回転角度を持たないため、PowerPointでの図形の左上座標位置と回転角度が異なる場合があります。
文字
- フォントは、プロポーショナルフォントのため、変換したときに1行長さや文字間が変化します。
- サイズは、同等のサイズに変換されます。
- 影・浮き出し・相対位置・下付きは変換されません。
- 行頭文字は、一部対応できないコードがあります。
- 上揃え・中央揃え・英字下揃え・下揃えは変換されません。
- 行間は、多少のずれが発生する場合があります。
- 文字編集時に文字位置のずれる場合があります。
- 段落の配置・テキスト位置
- 多少のずれが発生する場合があります。
- 両端揃え・均等割付は変換されません。
- オートシェイプ図形に「箇条書き」「段落番号」が含まれる場合、文字枠内の文字列として反映します。ただし、花子に読み込むと、箇条書きなどの属性は失われ、単なる文字列として扱われます。
また、段落番号に複数の番号種類が設定されている場合、正確に段落番号を反映させることはできません。複数の番号種類が含まれていた場合、「1) 2) 3) ...」のように変換します。 - デザインテンプレートを使用したファイルを読み込んだ場合、段落番号の文字列が変更されることがあります。
例えば、「1. 2. 3. ...]のように変化する段落番号は、白丸数字の1・2・3に置き換わります。 - 段落番号のサイズは反映されません。
- 段落前・後の行間は、ポイント指定の場合は、段落前・後に変換されます。行指定の場合には変換されません。
- 箇条書きの記号に「・」を使用している場合、「・」は白丸数字の10に置き換わります。
- 段組が設定されている文字枠は、以下の設定がOFFになります。
- 図形内で文字を折り返す
- 図形の幅を文字に合わせる
- 図形の高さを文字に合わせる
- PowerPoint図形に含まれるRTFテキストのUNICODE文字列は変換されません。また、ATOK文字列パレットの欧文コード表から入力された文字列の一部が変換されない場合があります。
- その他文字に関しては、花子の文字枠の仕様に合わせて変換されるため、変わることがあります。