図形の選択方法には次の種類があり、選択する図形の状態や位置、使い勝手などにあわせて使い分けます。
文字枠も図形と同様に選択できます。
基本的な選択方法以外に、次のようにして図形を選択する方法もあります。
なお、図形がグループ化されている場合は、グループやグループ内の図形を選択する操作は一部異なります。
ブロック図形を選択したときも、一部操作が異なります。
■ボックス囲
■操作
- 描画パレットの図形の選択ツールをクリックし、選択方法を[ボックス囲]にします。
- 選択したい図形の近くでマウスのボタンを押します。
- 押したままマウスを動かし、実線で示される選択枠が、選択したい図形を完全に囲む位置でボタンを離します。
選択枠に完全に含まれている図形が選択されます。
※次の図形の選択ツールで部分選択する場合は、選択枠に囲まれた端点だけが選択されます。
- [図形の選択(部分選択・変形)]
- [図形の選択(部分選択・頂点追加)]
- [図形の選択(部分選択・頂点削除)]
■ボックス掛
■操作
- 描画パレットの図形の選択ツールをクリックし、選択方法を[ボックス掛]にします。
- 選択したい図形の近くでマウスのボタンを押します。
- 押したままマウスを動かし、点線で示される選択枠が、選択したい図形に掛かる位置でボタンを離します。
選択枠に掛かっているすべての図形が選択されます。
※次の図形の選択ツールで部分選択する場合は、選択枠に囲まれた端点だけが選択されます。
- [図形の選択(部分選択・変形)]
- [図形の選択(部分選択・頂点追加)]
- [図形の選択(部分選択・頂点削除)]
■1図形
■操作
- 描画パレットの図形の選択ツールをクリックし、選択方法を[1図形]にします。
- 選択したい図形上でクリックします。
クリックした1つの図形だけが選択されます。
●こんなときは
- クリックを認識する範囲を広げる・狭める
クリックした点が、対象の図形から近い場合に認識するか、離れていても認識するかの度合いを設定しておくことができます。
描画パレットの[詳細]をクリックし、[図形選択]シートの[1図形選択詳細]の[選択範囲]で調整します。
[広]に近づけるほど、対象の図形から離れていても図形を認識できますが、複雑に重なり合う図形の場合、選択しづらくなります。
■複数の図形の中から選択したい図形だけを選択する
選択したい図形が離れた位置にある、また、選択枠でまとめて囲んでしまうと、必要のない図形まで選択される、ということがあります。
このような、選択したい複数の図形を、選択枠で一度に囲めない場合は、Ctrlキーを押しながら選択すると、続けて別の図形・範囲を選択することができます。
■操作
- 描画パレットの図形の選択ツールをクリックします。
- 選択したい図形をクリックします。
1つ目の図形が選択されます。
- 次に選択したい別の図形を、Ctrlキーを押しながらクリックします。
1つ目の図形が選択された状態のまま、2つ目の図形が選択されます。
●こんなときは
- 複数の選択図形から1つの図形だけ選択を解除する
選択された複数の図形の中から、1つの図形だけ選択を解除する場合は、解除したい図形をCtrlキーを押しながらクリックします。 選択枠でまとめて選択したあと、必要ない図形の選択を解除することができます。
- 複数選択するときの、組み合わせるキーを変える
Ctrlキーの代わりに、Shiftキーで複数選択できるようにすることもできます。
[ツール-オプション]の[操作環境-コマンド操作]で、[複数選択指定の組合せキー]、またはオプションパレットの[複数選択指定キー]で、CtrlキーまたはShiftキーのどちらを使うかを切り替えます。
■重なり合った図形の下側の図形を選択する
上にある図形が選択されているとき、重なった部分をクリックすると、下にある図形を選択することができます。
クリックするたびに、下の図形へ、選択状態が移っていきます。
※下側の図形を選択する操作ができるのは、[図形の選択(拡大/縮小)]と[図形の選択(回転・せん断)]です。
また、[図形の選択(グループ内の選択)]の場合、動きが異なります。
●こんなときは
■1図形選択をできなくする
選択方法を[ボックス囲]や[ボックス掛]にしているときに、図形上をクリックするだけでは選択できなくします。
選択したい図形の上側に塗りつぶした図形などがあり、ボックス囲やボックス掛で選択しようとすると、先に上側の図形が選択されてしまう場合などに利用します。
■操作
- 描画パレットの図形の選択ツールをクリックし、描画パレットの[詳細]をクリックします。
[図形選択]ダイアログボックスが表示されます。
- [図形選択]シートを選択し、[1図形選択可能]をクリックしてにし、[OK]をクリックします。
図形上をクリックするだけでは、図形の選択ができなくなります。
■こんなときは
●こんなときは
- 図形の特徴点(端点や中点など)に、自動的にポインタを合わせる
ポインタを図形の特徴点に近づけると、自動的にその特徴点にポインタを合わせることができます。
この機能を「図形スナップ」と呼び、[表示-スナップ-図形スナップ]を選択して、有効/無効を切り替えられます。
また、ファンクションキーを押して、特徴点を指定することもできます。
図形を選択して、正確に移動・変形するときなどに利用すると便利です。
- 描画モードのまま、図形を選択できるようにすることができます。
- 文字枠を文字上でのみ選択可能にする
文字枠内の文字列がある部分をクリックしたとき、または文字列部分が選択枠に含まれているときだけ、文字枠が選択できるようにすることができます。
[ツール-オプション]の[操作環境-文字]で[文字枠を文字上でのみ選択可能にする]、またはオプションパレットの[文字枠を文字上でのみ選択可能にする]で、するかしないかを切り替えます。