直線で囲まれた部分を塗りつぶす場合は、次の方法のどれかを使います。
■【方法1】交点で塗りつぶす
直線で囲まれた、閉じた領域を塗りつぶす場合は、[図形-交点で塗りつぶす]が便利です。
※交点は、30個まで指定することができます。
■操作
- カラースタイルパレットの[塗り]シートで、塗りつぶしの方法・色・パターンなどを設定します。
- [図形-交点で塗りつぶす]を選択します。
- 塗りつぶしたい領域を囲む線上にポインタを合わせ、ポインタのマークが
に変わったらクリックします。
- 領域を囲む線を1辺ずつ、すべてクリックし、最後の辺でダブルクリックします。
クリックした内側の領域が、塗りつぶしされます。
■【方法2】補助的に直線を追加して交点で塗りつぶす
交点で塗りつぶしできるのは、すきまのない、閉じている図形だけです。
すきまのある、閉じていない図形は、うまく塗りつぶしができません。
うまく塗りつぶしができないときは、補助的に直線などを追加すると、塗りつぶしがしやすくなります。
補助的に追加した直線は、塗りつぶしが完了したら削除します。
■操作
- 描画パレットの
[直線]をクリックします。
- 塗りつぶしたい領域が閉じるように、突き抜けた直線を描きます。
※描いた直線はあとから削除するため、選択しやすい長さで描画しておきます。
- 【方法1】と同様の手順で、塗りつぶしたい領域を交点で塗りつぶします。
- 描画パレットの
をクリックし、最初に補った直線を選択します。
- 選択されたらDeleteキーを押し、直線を削除します。
■【方法3】連続直線を使う
連続直線を使うと、閉じた領域の内側を塗りつぶして描画することができます。
この機能を利用して、元図をなぞることで、中を塗りつぶすことができます。
■操作
- 描画パレットの
[連続直線]をクリックします。
- カラースタイルパレットの[線]シートで、元の線と同じ線種・線幅・色を選択します。
- カラースタイルパレットの[塗り]シートで、塗りつぶしの色・パターンなどを設定します。
- 直線と直線の交点を頂点にして、連続直線を描きます。
右回り・左回りのどちらでも構いません。
なお、始点を指定するときにShiftキーを押しながらマウスのボタンを押すと、描画が優先されます。
※オプションパレットで、[コマンド中に図形選択]を[しない]にしている場合は、Shiftキーを押す操作は必要ありません。
[ツール-オプション]の[操作環境-操作環境]で[コマンド実行中に図形選択を有効にする]を[しない]にしている場合も同じです。 - 最後に、始点の位置でダブルクリックして、確定します。
※交点にスナップするように設定しておくと、ポインタを交点に近づけるだけで、自動的に合わせることができます。
[表示-スナップ-図形スナップの設定]を選択し、[図形に自動スナップする]をにし、[特徴点を表示する]・[交点]を
にします。