一太郎 と Microsoft Word とで罫線を含む文書をやりとりすると、次のような互換上の制限によって、作成時とレイアウトが異なる場合があります。
※Word文書に表が含まれていた場合は、ファイルを開くときに[表の変換方法]ダイアログボックスが表示され、表をWord互換罫線枠に変換するか罫線に変換するかを選択できます。
◎Microsoft Wordの文書を、一太郎に読み込む場合
【選択したWordのファイルの表を、Word互換罫線枠に変換した場合】
- 線種は近い線種に、線色は近い色に変換して開きます。
- 一太郎上で線種変更や新規描画・削除はできません。
- 列幅は読み込まれません。
- 行の高さは、そのまま変換されます。高さの指定がされていない場合は、行の高さを1mmとして変換します。
- 行の配列・列間のスペースは読み込まれません。
- 枠の幅は罫線表を構成するセルをすべて含むことのできる幅に変換されます。
- Word互換罫線枠の下部分が編集(可能)領域をはみ出している場合、表の一部が分割されて次の領域に移動します。段組をしている場合は次の段へ、していない場合は次のページに移動します。
- 縦組み文書では、表の一部が分割されて次の領域に移動しません。
- 計算・脚注・参照・フィールドは、従来の罫線には入れることができますが、Word互換罫線枠の中には入れることができません。
※レイアウト枠の中に入れられないデータはWord互換罫線枠の中にも入れることができません。
【選択したWordのファイルの表を、一太郎の通常の罫線に変換した場合】
- 縦線は行間罫線に、横線は半角罫線に変換されます。
- 線種は近い線種に、線色は近い色に変換して開きます。
- 列幅・インデントはカラム単位に変換して開きます。
- 罫線はカラム単位に変換して開きます。
- 1行の高さ・配列・列間のスペースは読み込まれません。
- 罫線の段落、文字について次の制限があります。
- 段落属性のうち、段落前・段落後・行間・1ページの行数を指定時に文字行グリッドに合わせるの設定は変換されます。ただし、属性の異なるセルが表内にあると変換されない場合があります。
- 文字段落スタイルも変換されます。文字段落スタイルの文字の属性は、文字属性に変換して開きます。ただし、スタイルの異なるセルが表内にあると変換されない場合があります。
- 複数の段落に継続して罫線が引いてある場合、正確に変換できない場合があります。
- 表のセル幅が1文字分の文字幅に満たない場合、そのセル内の文字は削除されます。
- 編集(可能)領域をはみ出している場合、罫線行の1行文字数を増やして、表は編集(可能)領域に収まるようにします。
◎一太郎の文書を、Microsoft Wordに読み込む場合
- 通常罫線は行間罫線に変換されます。また、変換する際に罫線セルのいちばん上だけ1行増える場合があります。
※Microsoft Wordとやりとりする文書では、行間罫線を使って罫線を作ることをお勧めします。
通常罫線/行間罫線を切り替えるには、[罫線-罫線]を選択し、画面下部の[通常]または[行間]をクリックします。 - 斜線・括弧は削除されます。
■関連項目
- 罫線以外の、一太郎とMicrosoft Wordとのデータ互換については、下記をご覧ください。