一太郎2009で削除されたり、操作性が変更されたりした機能は次のとおりです。
■一太郎2009で削除された機能
●プロフェッショナル画面を削除
[表示]メニューから[プロフェッショナル]は削除されました。
一太郎メイクの[プロフェッショナルタイプ]も削除されました。
※AltコマンドとF1コマンドは引き続き使えます。一太郎2009でAltコマンドとF1コマンドを使いたい場合は、[ツール-オプション-オプション]で、[操作環境-コマンド操作]の[Altキーの動作]を[Altコマンドを表示する]に、[F1コマンドを使用する]を[する]にします。
●ドキュメントナビのモード専用メニューを廃止
各ドキュメントナビモードの専用メニューは削除されました。
各ドキュメントナビモードごとに用意されていた[***の使い方]ヘルプも削除されました。それに伴い、各ドキュメントナビモードのツールボックスから [使い方]が削除されました。
●オプションで削除された項目
[ツール-オプション-オプション]の[操作環境-コマンド操作]から[ダイアログボックスのキー操作を表示する]が削除されました。
●コマンドバーで削除された機能
ビューアフェーズと提出確認フェーズのコマンドバーから次の機能・ボタンが削除されました。
- ビューアフェーズ
- [表示倍率を変更]
- [表示倍率を25%ずつ小さくする]/ [表示倍率を25%ずつ大きくする]
- 提出確認フェーズ
- [表示倍率を変更]
- [表示倍率を25%ずつ小さくする]/ [表示倍率を25%ずつ大きくする]
■一太郎2009で変更された機能
●画面のデザインや操作性の一部が変わりました
画面デザインがリニューアルし、一部の操作性も変更されました。
- 画面デザイン
タイトルバーやメニューなどを一太郎独自のデザインで表示するようになり、シンプルでナチュラルな画面になりました。
一太郎2008以前と同じWindowsのデザインで表示するように変えることもできます。 - タイトルバー
アプリケーションアイコンの表示を廃止し、文書名を中央に表示するようにしました。アプリーケーションアイコンをクリックして表示されていたメニューは、タイトルバーを右クリックすると表示されます。
- スクロールバー
文書の横幅が画面内に収まっている場合は、自動的に横スクロールバーを非表示にするようにしました。
- ズームスライダー/表示倍率変更ボタン
ズームスライダーを追加し、スライダーのつまみを左右にドラッグするだけで簡単に画面倍率を変えられるようにしました。
また、画面倍率を変更するボタン(−/+)はデザインと機能を変えて、ズームスライダーの左右に配置しました。 / をクリックすると、50〜100%の範囲では5%ずつ、100〜800%の範囲では10%ずつ画面の倍率が小さく/大きくなります。 - シートタブ
[New]タブのデザインを に変えました。また、ビューアの画面では を非表示にするようにしました。
- ビューアフェーズのコマンドバー
画面デザインのリニューアルに合わせて、コマンドバーのデザインを変更しました。また、コマンドバーの領域に対してアイコンを中央に表示するようにしました。
ビューアフェーズのページ一覧画面のコマンドバーも同様に変更しています。
●ツールボックスやポップアップコマンドから文字飾りを設定するときの反映方法が変わりました
ツールボックスやポップアップコマンドから文字飾りなどを設定するとき、色やパターンなどの選択肢にポインタを合わせただけで、範囲指定中の文字列にその選択結果が適用されるようになりました(「リアルタイムプレビュー」)。リアルタイムプレビューは、次のコマンドで利用できます。
- ツールボックス
- アンダーラインや塗りつぶしなど、右側に[▼]が付いている文字飾り関連のコマンド
- [和文・欧文フォント切替]と [文字サイズポイント切替]
- ポップアップコマンド
- アンダーラインや塗りつぶしなど、右側に[▼]が付いている文字飾り関連のコマンド
※リアルタイムプレビューを無効にしたい場合は、[ツール-オプション-オプション]で、[操作環境-コマンド操作]の[リアルタイムプレビューを有効にする ]を[しない]にします。
●はがきや住所録を作る方法が変わりました
これまでの一太郎のはがき作成機能と住所録作成機能に代えて、新しく「楽々はがき セレクト」が搭載され、「楽々はがき セレクト」を利用してはがきや住所録を作るようになりました。メニューやツールボックス、よく使うテンプレートからはがき作成や住所録作成を選択すると、楽々はがき セレクトが起動します。
※旧バージョンの一太郎で作ったはがきファイル(*.JTD/*.JTT)は、楽々はがき セレクトまたは一太郎で開いて編集できます。
- 楽々はがき セレクトでは、裏面のはがきファイルを開いて編集できます。
裏面のはがきファイルは、今後は楽々はがき セレクトで編集することをお勧めします。 - 一太郎2009では、表面・裏面の両方のはがきファイルを開いて編集できます。編集の操作は、旧バージョンの一太郎と同じです。
※旧バージョンの一太郎で作った住所録ファイル(*.JSR)は、楽々はがき セレクトで開いて編集できます。
楽々はがき セレクトの初回起動時に「以前に作成した住所録ファイル(*.jsr)を検索しますか?」というメッセージが表示されるので、[はい]をクリックすると、住所録ファイルを探して楽々はがき セレクトの新規住所録として読み込むことができます。
「検索しますか?」のメッセージで[いいえ]をクリックした場合でも、楽々はがき セレクトを起動後に、住所録モードで[ファイル-読込]や[ファイル-検索して読込]を選択すれば、住所録ファイルを読み込むことができます。
●DOCX形式の文書を開くときにも、罫線を変換する方法を選択できるようになりました
Microsoft Word 2007で作ったDOCX形式の文書を開くときにも、[表の変換方法]ダイアログボックスが表示されるようになり、罫線を変換する方法を選択できるようになりました。通常の罫線に変換するか、セル内の文字の組み方や行揃えの設定も再現できるWord互換罫線枠に変換するかを選択できます。
●行頭に記号や番号を入力したあとスペースキーやTabキーを押すと、自動的に個条書きが設定されるようになりました
セットアップ直後の設定では、あらかじめ個条書きとして登録されている記号や番号を行頭に入力してその記号や番号の直後にスペースまたはタブを入力すると、入力アシスト機能が働き、自動的に個条書きが設定されるようになりました。
※自動的に個条書きが設定されるのをやめたい場合は、[ツール-オプション-オプション]で[入力-入力アシスト]の[行頭の記号・数字を個条書きにする]を[しない]にします。
●ほかの人が作った文書を開いたときでも、作業フェーズがビューアにならなくなりました
セットアップ直後の設定では、ほかの人が作った文書を開いたときでも、自動的にビューアフェーズに切り替わることはなくなりました。
※一太郎2008のように自動的にビューアフェーズに切り替わるようにしたい場合は、[ツール-オプション-オプション]で[ファイル操作-ファイル操作]の[他人が作成した文書読込時に作業フェーズをビューアにする]を[する]にします。
●罫線セル単位/行単位/列単位/全セル単位での範囲指定ができるようになりました
文字入力モードで、罫線セルの左側や上側などにポインタを合わせたときにはポインタの形状が変わり、簡単にセル単位で範囲指定できるようになりました。1セルごと指定できるほか、行ごと、列ごと、全セルまとめて範囲指定することもできます。
●添削(赤入れ)で変更された機能
【画面表示タイプに[すべて表示]を追加】
添削モードの画面表示タイプとして、従来の[添削前表示]と[添削後表示]に加え、[すべて表示]が追加されました。[すべて表示]を選択すると、添削モードで挿入した文字列・削除した文字列ともに文書中に表示されます。
【反映モードの変更点】
- 反映モードでも画面表示タイプを切り替えることができるようになりました。添削モードと同じ[添削前表示]/[添削後表示]/[すべて表示]の3種類から選択できます。
- 反映モードでも吹き出しの表示/非表示を切り替えることができるようになりました。
- [反映終了]ダイアログボックスに[中止]を追加し、反映モードを終了せずに続けることができるようになりました。
●画面表示に関する変更点
【シートタブの表示】
シートのタブ色を濃い色に設定している場合は、自動的にシート名が白色で表示されるようになり、シート名が読みやすくなりました。
【画面表示設定】
- [共通]シートの[タブ・スペース記号表示]を にすると画面上に表示されるタブとスペースの記号が、区別しやすい記号に変更されました。タブは( )で、全角スペースは( )で、半角スペースは( )で表示されます。
- [エディタ]シートの[行番号表示]の[行番号で表示する]と[段落番号で表示する]が[行毎に表示する]と[段落毎に表示する]に名称変更されました。
【読みやすい文字で表示】
[表示-表示切替-読みやすい文字で表示する]の初期値がオンになりました。
また、設定項目[大きな文字の輪郭をなめらかに表示する]が[文字の輪郭をなめらかに表示する(常にClearTypeを使用)]に変更されました。ClearTypeフォントを使ってサイズの小さな文字をなめらかに表示します。
※MS明朝やMSゴシックなどビットマップを持っているフォントに対しては、この設定は無効です。また、Windows 2000でお使いの場合は、この設定は無効です。
【カラーバリエーション】
画面デザインのリニューアルに合わせて、カラーバリエーションが一新されました。「用紙背景」のカラーバリエーションなどを追加し、合計14種類の中から好きなカラーバリエーションを選べます。
※「用紙背景」のカラーバリエーションは、次の部分にだけ有効となります。
- ルーラー(イメージ編集画面/印刷イメージ画面/提出確認画面のとき)
- コマンドバー(ビューア画面のとき)
- 行間ライン([行間ライン色]が[標準]のとき)
- ページ境界線(ページ間マージン領域が非表示のとき)
- 用紙の枠線
- 用紙外の領域
【透明度付きPNG画像の表示】
透明値を編集して作成されたPNG形式の画像を貼り付けた場合に、透明値を反映して表示・印刷できるようになりました。
●目次のスタイルを文書に記憶するように変更しました
目次のスタイルを文書に記憶するように変更されました。これにより、目次を更新したときにスタイルが変わってしまうことがなくなりました。また、文書に記憶している目次のスタイルがある場合は、[目次作成]ダイアログボックスを表示したときにその設定内容が反映されるようになりました。
●図形が余白にも表示されるようになりました
文書のマージン(余白)部分に図形がはみ出した場合、はみ出した部分の図形データも表示されるようになりました。
※はみ出した部分を表示するかしないかは、切り替えることができます。
●枠操作ボタンを使って枠の基準を切り替えるときの操作方法を変更しました
枠を選択しているときに表示される の左端のボタン(現在の枠の基準を表示しているボタン)をクリックしたときに、枠の基準を選ぶメニューを表示するようにしました。メニューから枠の基準の種類を選ぶと、選択している枠の基準が切り替わります。
●段落スタイルやランクスタイルで個条書きを設定できるようになりました
[段落スタイル 新規]・[段落スタイル 変更]ダイアログボックスや[ランクスタイル 詳細]ダイアログボックスの[段落記号]シートが[個条書き/段落記号]シートに名称変更され、段落スタイルやランクでも個条書きが設定できるようになりました。
※[書式-個条書き]で設定できる内容と同じです。ただし、段落スタイルやランクスタイルで設定する場合は、アウトラインの個条書きは設定できません。
●[よく使うテンプレート]ダイアログボックスのキャンセル時の動作を変更しました
[よく使うテンプレートを開く]ダイアログボックスで種類を選択したあとに表示されるダイアログボックスで[キャンセル]をクリックした場合に、[よく使うテンプレートを開く]ダイアログボックスに戻るようになりました。
●文書校正−表記ゆれのメッセージを変更しました
[(表記ゆれ)-結果]ダイアログボックスで[全て置換]をクリックしたとき、連番などの文字枠で置換できないものがあった場合は、置換できなかった個数としてメッセージに表示されるようになりました。
●質問を入力してヘルプ検索を実行したとき、ヘルプとWebのサポートFAQを一括で検索できるようになりました
質問文を入力してヘルプ検索を実行したときに、WebのサポートFAQも一括で検索されるようになりました。
また、ヘルプとサポートFAQの回答トピックを閲覧するためのツール「ヘルプ・WebFAQ一括検索ツール」も新しく搭載されました。
※サポートFAQに掲載されている情報を検索するには、インターネットに接続できる環境が必要です。インターネットに接続していない環境では、ヘルプだけが検索されます。
●ナレッジウィンドウ[ヘルプ]の変更点
- ナレッジウィンドウの[ヘルプ]タブを、1つのウィンドウ内に複数の項目を組み合わせて表示できるタイプ*1から項目の組み合わせを変えられないダイアログボックスタイプ*2に変更しました。
[ナレッジウィンドウ表示設定]ダイアログボックスの[表示項目]の一覧から[ヘルプ&FAQ検索]は削除しました。*1[ナレッジウィンドウ表示設定]ダイアログボックスの[表示するタブ]の一覧で、名前の左側に*が付いているタブです。*2[ナレッジウィンドウ表示設定]ダイアログボックスの[表示するタブ]の一覧で、名前の左側に*が付いていないタブです。 - 検索ボタンが1つになり、質問文を入力してヘルプ検索を実行したときに、WebのサポートFAQも一括で検索されるようになりました。検索結果の一覧から見たいタイトルをクリックすると、新しく搭載された「ヘルプ・WebFAQ一括検索ツール」が起動してヘルプやサポートFAQの内容が表示されます。
※サポートFAQに掲載されている情報を検索するには、インターネットに接続できる環境が必要です。インターネットに接続していない環境では、ヘルプだけが検索されます。