Agreeでは、Microsoft PowerPointで作ったデータを開いたり、Microsoft PowerPointで開くことのできる形式で保存することができます。ただし、データによっては一部、対応できないものがあります。
AgreeとPowerPointデータのやりとりに関する互換の制限は、以下のとおりです。
I PowerPointで作ったデータを開く場合
【Agreeで読み込めるファイル形式】
- PowerPoint 2003/2002/2000形式(*.PPT/*.PPS)
※PowerPoint 2007形式(*.PPTX)には対応していません。
【ヘッダ・フッタ】
- 「配布資料」として印刷したときのヘッダ・フッタの表示位置が異なります。
- 「日付と時刻」の「自動更新」の設定は、英語(米国)に変換され、スライドに表示されません。
【コネクタ】
- オートシェイプの[フローチャート]で、コネクタが正しく接続されないことがあります。
【オートシェイプ】
- オートシェイプの種類の[その他のオートシェイプ]*1が正しく変換されないことがあります。
*1[その他のオートシェイプ]で描画していないデータでも、PowerPointで選択した際、黄色の調整ハンドルが表示されないものは正しく変換されないことがあります。
- 円弧の回転角度や座標が、正しく変換されないことがあります。
【オブジェクトの動作設定】
- PowerPointの[オブジェクトの動作設定-その他のPowerPointプレゼンテーション]は、無効になったり異なる動作になります。
【スライドショー】
- 画面切り替え効果の一部では、スライドに黒い枠線が表示されることがあります。
- 画面切り替え効果で設定したサウンドは無効になります。
【デザインテンプレート】
- 背景イメージに画像ファイルではなく描画データが使われているテンプレートの場合、イメージが乱れて表示されることがあります。
【画像ファイル】
- 画像ファイルの右端に縦線が表示されることがあります。
【3D効果】
- 図形の3D効果は無効になります。
【アニメーション】
- Agree、PowerPoint双方に置換できないアニメーション効果は、異なる種類に置き換わります。また、同じ種類に置換した場合も速度が異なることがあります。
【ファイル名】
- ファイル名に特定のUNICODE文字を含むPowerPointファイルは、読み込めないことがあります。
- パスワードが設定されたPowerPointファイルは読み込めません。
【ワードアート】
- 縦書きのワードアートは、文字が縦書きにならずに、横書きが回転したように変換されます。
II AgreeでPowerPoint形式のデータを保存する場合
【Agreeで保存できるファイル形式】
- PowerPoint 2003形式(*.PPT)
※PowerPoint 2007形式(*.PPTX)には対応していません。
【マスター】
- フォントサイズが異なって変換されることがあります。
- 書体が異なって変換されることがあります。
- ヘッダ・フッタの文字サイズが異なって変換されることがあります。
【ヘッダ・フッタ】
- ヘッダ・フッタの内容は削除されます。
- ヘッダ・フッタの表示設定は無効になります。
【アニメーション】
- Agree、PowerPoint双方に置換できないアニメーション効果は、異なる種類に置き換わります。また、同じ種類に置換した場合も速度が異なることがあります。
- [移動する]グループのアニメーションは設定が無効になります。
【フォント】
- 「'」(クォーテーション)文字のフォント名が正しく表示されないことがあります。
【ハイパーリンク】
- ハイパーリンクの設定は無効になります。
【スライドショー】
- PowerPointに存在しない画面切り替え効果は、異なる種類に置き換わります。
III AgreeとPowerPointの仕様の違い
【下線】
- Agreeでは、縦書き文字の下線が文字の右側ではなく文字の左側につくようになっています。
【コネクタ】
- コネクタ描画時、図形の辺の中央以外を始点/終点にできるように見えますが、実際には接続されません。
【スライドショー】
- 画面切り替え効果の速度が、PowerPointと異なる仕組みになっている効果があります。
- 画面の自動切り替えを設定していても、スライドページ内のアニメーション効果は自動的に開始されません。
- PowerPointに存在しない画面切り替え効果は、異なる種類に置き換わります。
【グラフ】
- グラフタイトルの文字列が縦書きにならないことがあります。
【マスター】
- スライドマスターで枠の大きさを変更しても、スライド上に反映されません。
- スライドマスターでタイトルなどのテキスト枠に線を設定しても、スライド上に反映されません。
【テキスト】
- 句読点など禁則処理される文字が行末に配置される場合、枠の余白の大きさによって文字送りが異なります。
PowerPointでは行末に配置されていた文字列がAgreeでは行頭に配置されることがあります。
【縦書きテキスト】
- オートシェイプなどに設定した縦書きテキストは、縦書きにならずに横書きを回転させたものに変換されます。
【オートシェイプ】
- テキストを追加したとき、AgreeとPowerPointで位置が異なることがあります。