Microsoft IMEの外字を利用した単語登録を引き継ぐ方法については以下のとおりです。
それぞれの場合に応じて操作します。
I ATOK スタートアップツールを利用する
ATOK 2009をセットアップした直後などで、ATOK 2009のユーザー辞書に単語登録や学習単語がない場合は、ATOK スタートアップツールを利用してMicrosoft IMEの外字を利用した単語登録を引き継ぐこともできます。
▼注意
すでに、ATOK 2009を利用している場合は、ATOK スタートアップツールを実行して登録単語を引き継ぐと、ユーザー辞書が上書きされてしまうため、使い込んだ登録単語・学習単語が、消えてしまいます。
その場合は、「II 辞書ユーティリティを利用する」を確認してください。
■操作
【Microsoft IMEとATOK 2009が同じパソコンにある場合(旧バージョンのATOKが存在しない場合)】
旧バージョンのATOKがセットアップされていないパソコンにATOK 2009をセットアップし、Microsoft IMEで登録した単語をATOK 2009に追加する場合は、以下のように操作します。
- スタートアップツールを起動します。
- [次へ]をクリックします。
- [引き継ぐ内容の設定]で、[登録単語を引き継ぐ]をクリックして
にします。
Microsoft IMEの操作性に近い設定でATOKを使用する場合は、[Windows付属の日本語入力システム(MS-IME)風のキー操作にする]をクリックして
にします。
あわせて[文字の入力方法]で、ローマ字入力にするか、カナ入力にするかを選択します。 - [次へ]をクリックします。
- 引き継ぎ元や引き継ぐ内容を確認し、[実行]をクリックします。
- 「作業を完了しました。」と表示されたら、[閉じる]をクリックします。
【Microsoft IMEとATOK 2009が同じパソコンにある場合(旧バージョンのATOKが存在する場合)】
旧バージョンのATOKがセットアップされているパソコンにATOK 2009をセットアップし、Microsoft IMEで登録した単語をATOK 2009に追加する場合は、以下のように操作します。
- スタートアップツールを起動します。
- [次へ]をクリックします。
- [引き継ぐ方法]で、[手動]を選択し、[次へ]をクリックします。
- [日本語入力システムとプロパティを指定する]を選択し、[日本語入力システム一覧]で[MS-IME○○]*1を選択します。
*1○○には、Microsoft IMEのバージョンが入ります。
- [次へ]をクリックします。
- [引き継ぐ内容の設定]で、[登録単語を引き継ぐ]をクリックして
にします。
Microsoft IMEの操作性に近い設定でATOKを使用する場合は、[MS-IME風の入力設定にする]をクリックして
にします。
あわせて[文字の入力方法]で、ローマ字入力にするか、カナ入力にするかを選択します。 - [次へ]をクリックします。
- 引き継ぎ元や引き継ぐ内容を確認し、[実行]をクリックします。
- 「作業を完了しました。」と表示されたら、[閉じる]をクリックします。
II 辞書ユーティリティを利用する
■操作
1 単語ファイルを作成する
- Microsoft IMEに登録されている外字を利用した登録単語のシステム辞書を単語ファイル(テキスト形式)として保存しておきます。
単語ファイルの作成方法は、Microsoft IMEのマニュアルまたはヘルプを確認してください。
2 登録する
- 辞書ユーティリティを起動します。
基本辞書セットのユーザー辞書(通常はATOK22U1.DIC)の内容が表示されます。Microsoft IMEに登録されている単語を現在開いている辞書に登録します。
※通常は、ATOK22U1.DICに登録します。別の辞書に登録したい場合は、登録したい辞書を開きます。
※新しくMicrosoft IMEの外字を利用した単語登録のみのユーザー辞書を作成する場合は、次のFAQを確認してください。
- [ツール-ファイルから登録・削除]を選択し、[単語一括処理]シートを選択します。
- [単語ファイル]に、作成した単語ファイル名を設定します。
[参照]をクリックすると、[単語ファイルを参照]ダイアログボックスが表示されるので、[ファイルの場所]をクリックし、保存した単語ファイルのあるドライブを選択します。
ファイルの一覧が表示されたら、目的のファイルを選択し、[開く]をクリックします。 - [ファイル形式]の右端の▼をクリックして、一覧から登録元の日本語入力システムの種類を選択します。
- 必要に応じて、[出力ファイル]に、登録できなかった単語情報を保存するファイル名を設定します。
設定しておくと、登録できなかった単語があった場合に、その単語と原因の一覧を、テキスト形式のファイルとして作成します。設定する場合は、ドライブ・フォルダ・ファイル名を入力します。
【例】Cドライブに「MITOROKU.TXT」の名前で作成する場合 … C:\MITOROKU.TXT※ファイル名は、ドライブ・フォルダ名から入力します。
※半角で入力します。
※大文字・小文字は区別されません。
なお、Unicodeで保存したい場合は、[Unicodeで出力する]をクリックして
にします。
の場合は、シフトJISコードで保存されます。シフトJIS範囲外のUnicodeの文字をシフトJISコードで保存すると、?に置き換わります。
- [登録]をクリックします。
単語ファイルの内容が現在開いているユーザー辞書へ一括して登録されます。
◆補足
Microsoft IMEの外字を利用した単語登録だけを、読み出し専用の辞書として作成することもできます。
上記操作2 -6.でユーザー辞書へ一括登録したあと、次のように操作します。
- [ファイル-新規作成]を選択します。
[辞書作成]ダイアログボックスが表示されます。
- [ファイル名]に辞書のファイル名を入力します。
【例】「MSGAIJI」など分かりやすい名前にします。
- [タイトル]にMicrosoft IMEの外字を利用した単語登録の辞書ファイルであることがわかるような名前を付けます。
【例】「MS-IME外字」など分かりやすい名前にします。
必要に応じて[説明]などを入力します。 - [OK]をクリックします。
新しい読み出し専用の辞書が作成されます。
※読み出し専用の辞書なので、辞書ユーティリティの画面には内容は一覧表示されません。
- [ファイル-終了]を選択して、辞書ユーティリティを終了します。
- ATOKパレットの
[メニュー]をクリックして、基本のメニューから[プロパティ(環境設定)]を選択します。
- [辞書・学習]シートを選択します。
- [辞書セット一覧]で追加する基本辞書セットを選択し、[辞書の追加・削除]をクリックします。
[辞書の追加・削除]ダイアログボックスが表示されます。
- 右側の[追加可能な辞書の一覧]より、3.で付けたタイトルの辞書を選択して[<追加]をクリックします。
左側の[○○セットの内容]*1へ移動します。
- [OK]をクリックします。
[辞書・学習]シートに戻ります。[○○辞書セット]*1の内容欄に辞書が追加されています。
- [OK]をクリックします。
*1○○には、8.で選択した辞書セット名が入ります。