ベース URL は、リンクを作成する際の基準となる URL や、リンクを表示するウィンドウまたはフレームを設定します。リンクの設定を相対的な記述にしたときに現在のパスではなく、ベースURL で指定した URL からリンク先の参照が行われるようになるため、文書間リンクに影響が出ます。
※複数のサーバー上で異なるコンテンツを管理していたり、管理者が作業を複数人へ分割依頼する時などに便利な属性ですが、ファイルやフォルダー、サーバーの管理が難しいので上級者向けの技術です。通常は指定する必要はありません。
たとえばトップページ(「index.htm」)に以下のようなベース URL を設定したとします。
ベース URL:http://www.justsystems.com/jp/
実際の URL:http://www.justsystems.com/jp/~userid/(index.htm)
このトップページにサブページ(「sub1.htm」)へのリンクがあった場合、以下のような状態になります。
- 何も指定していない場合:
リンク先 URL:http://www.justsystems.com/jp/~userid/sub1.htm
→リンク先のページは正常に表示される - ベース URL を指定している場合:
リンク先 URL:http://www.justsystems.com/jp/sub1.htm
→存在しない URL となるため、ページは表示されない
結果として URL が実際には存在しないものを参照することになり、ページが表示されないか、他のページがブラウザー上に表示されるようになります。
■操作
ベース URL の設定方法
- メニューバーから「編集」→「属性の変更」を選択します。
※「どこでも配置モード」の場合、ページ上の何も設定されていないところをクリックしてから行います。
「属性」ダイアログボックスが表示されます。
- [タグ]が[ページのプロパティ]になっていることを確認してください。
- [ページ情報]タブの[ベース URL]欄に設定したい URL を入力し、[OK]ボタンをクリックします。
◆補足
ベース URL を設定すると HTML ソースの <HEAD> と </HEAD> の間にタグが追加されます。
【例】[ベース URL]に「http://www.justsystems.com/jp/」と設定した場合
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C/DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<HTML>
<HEAD>
<BASE href="http://www.justsystems.com/jp/"> ←この行が追加されます
<META http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<TITLE></TITLE>
</HEAD>
<BODY>
▼注意
ベース URL を指定しなければ、自分自身の URL を基準とした相対パスになります。