ホームページを作るにあたって知っておきたいホームページのしくみについて説明します。
I ホームページの構成
ホームページはたいていの場合、複数のページから構成されています。この中で、指定された URL を入力したときに通常、最初に表示されるページのことを「トップページ」、それ以外のページのことを「サブページ」と呼びます。トップページは本でいえば表紙にあたる部分でタイトルや目次などが含まれ、サブページには内容が含まれるという構成がよく見られます。
II リンク
トップページと各サブページとの間は「リンク」で結ばれています。リンクとは、あるページの画像や文字をマウスでクリックすると、あらかじめ決められた他のページへジャンプするしくみです。インターネットのホームページはすべてこのリンクというしくみを使ってページ間を行き来できるようになっています。トップページからサブページへのリンクだけでなく、その逆のリンクも設定できますし、他の人のホームページへリンクすることもできます。

III ページの構成
ホームページは複数のページから構成されていますが、各ページのファイル構成については、以下のようになっています。
通常、ページには文字と画像が含まれています。これをファイルという観点から見ると、文字は「HTML ファイル」という種類のファイルに含まれます。画像はそれぞれ別ファイルです。つまり、1つのページは一般的に、「1つの HTML ファイルと複数の画像ファイル」から構成されています。ページに画像が含まれない場合は、HTML ファイルだけで構成されていることになります。HTML ファイルには、タイトル、文章、表などが「HTML 言語」で書かれています。
画像ファイルはページにいくつでも貼り付けることができます。貼り付けるといっても、実際には HTML ファイルからその画像の名前と場所を参照しているだけです。したがって、HTML ファイル自体の大きさが増えるわけではありません。とはいえ、画像が多く含まれるページは Web ブラウザで表示するのに時間がかかるので、注意が必要です。
少し複雑なページでは、画像ファイル以外にサウンド ファイル (音声)、ムービー (動画)、スタイルシート ファイル (ページのレイアウトを記述したファイル)、Java アプレット (Java 言語で書かれたプログラム) などを貼り付けることもできます。
IV HTML ファイル
Web ブラウザでページを表示中に、Internet Explorer の場合は「表示」メニューから「ソース」 、Netscape Navigatorr の場合は「ページのソース」、 Netscaper の場合は「ページソース」を選択すると、ページの基本となる HTML ファイルの内容を表示することができます。HTML ファイルは普通のワープロ ソフトやテキスト エディタでも開くことができます。
HTML ファイルは「HTML 言語」を使って書かれています。ファイルの中で <H1>、<P> のように < > で囲まれているものを「タグ」と呼びます。Web ブラウザはこれらのタグを解釈して、指定された場所に指定された文字や画像を表示します。ホームページを作成するためにはこのような HTML タグを書かなくてはならないのですが、これを代わりに書いてくれるのが ホームページ・ビルダー です。ホームページ・ビルダーを使ってページを作成していけば、必要なタグは自動的にファイルに書き込まれます。
V サイト
プロバイダにホームページ開設の申請をすると、プロバイダが所有するサーバー上にあなたのホームページ用のファイルを置く場所 (フォルダ) を確保してくれます。この場所があなたの「サイト」となります。作成したホームページを世界中に発信するためには、あなたのホームページに含まれるすべてのファイルを、指定されたサーバー上のサイトに転送 (アップロード) する必要があります。
VI 仮想サイト
プロバイダのサーバーにホームページ関連のファイルを転送するとき、バラバラに転送していたのでは時間もかかり面倒です。また、いったんサーバーに置いたホームページを更新していくうちに、どのファイルが転送済みかわからなくなってしまいます。
そこでホームページ・ビルダーでは、あなたのパソコン上に仮想の「サイト」を作る機能を提供しています。まず自分のパソコン上にホームページ専用のフォルダ (サイト) を作成し、その中にホームページを構成するすべてのファイルを入れておきます。こうしておけば、ホームページ・ビルダーの「サイト転送」機能で、サイトに必要なファイルを一括してサーバーに転送することができます。また、ホームページを更新した場合は、、更新されたファイルだけをサーバーに転送することができます。