ATOK 2011での主な新機能や強化点、旧バージョンから削除された機能などの変更点は、次のとおりです。
- 操作性の向上
- 入力支援機能の強化
- 校正支援機能の強化
- RSSからも自動で学習−文書学習ツール−
- どこにいても同じ入力環境を再現−ATOK Sync アドバンス−
- Excel形式データの利用−ATOKダイレクト for Excel−
- ATOK 2010から削除された機能
I 操作性の向上
スペースキーで何でも変換
- 基本辞書セット以外に設定している辞書もスペースキーで変換できるようになりました。セットアップ直後の設定では、人名変換辞書セット(F2キー)とアクセサリ辞書セット(F4キー)が、スペースキーでも変換できます。
- スペースキーで表示される候補ウィンドウに、推測候補やスペルチェック候補のほか、連想変換候補やカタカナ・英字候補なども表示されるようになりました。専用の操作を覚えなくても、候補ウィンドウからさまざまな変換機能が使えます。
推測変換の機能強化
- 過去に確定したことのある文字列やあらかじめ登録されているフレーズは、最初の数文字を入力すると、自動的に表示されます。ATOK 2011では、この推測候補が複数表示できるようになりました。
変換モードの自動切り替え
- ATOKには、住所や氏名など漢字が続く複合語や、話し言葉や方言などを適切に変換できるモードがあります。従来のATOKでは、変換モードを手動で切り替えて使っていましたが、ATOK 2011では入力した内容に合わせて自動で切り替わるようになりました。
II 入力支援機能の強化
- 過去に正しく入力・変換したことがあることばは、次から入力ミスをしても正しく変換されるようになりました。
III 校正支援機能の強化
- 敬語の誤りを指摘
尊敬語と謙譲語の使い分けをまちがっている場合や、敬語として不適切な語形を使っている場合に、指摘が行えるようになりました。
- ほかの敬語表現への言い換え候補を提示
「召し上がる」など敬語のための語(特定形)があるのに、「お/ご〜になる」のような表現(一般形)を使用している場合にも注意喚起を行います。
IV RSSからも自動で学習−文書学習ツール−
- これまでのAI辞書トレーナーが機能強化され、文書学習ツールに変更されました。
エクスプローラーで、学習したいファイルやフォルダーを選択し、右クリックして表示されるメニューから文書学習ツールを起動できます。また、指定したRSSの内容を定期的に学習することもできます。
V どこにいても同じ入力環境を再現−ATOK Sync アドバンス−
- 登録単語・お気に入り文書に加えて、新たに変換辞書の学習情報・確定履歴・省入力データ・環境設定情報も共有できるようになりました。自宅でも会社でも、使い慣れたATOKで入力できます。
VI Excel形式データの利用−ATOKダイレクト for Excel−
- ATOK 2011 for Windows [プレミアム]の場合は、Microsoft Excelファイルと連携したATOKダイレクトプラグインが搭載されました。
指定のフォームに書き込んでおくと、ATOKの単語登録では扱えない改行を含む候補を呼び出せて便利です。
VII ATOK 2010から削除された機能
- F10キーを押して記号入力/コード入力する
※ATOK 2011で記号を入力するには、文字パレットで一覧して入力したり、コード番号や記号・部首の読みから変換して入力します。
- F10キーを押して半角入力モードへ切り替える
- 音声入力(Voiceエクステンション)
- 単語コメントの専用ウィンドウ表示
- ATOKナビ